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lapi
関東生まれ、その後中国に学生生活を過ごし、現在は都内の大学院に所属しています。 日中バイリンガル、TOIEC940点。 2017年10月に外資系コンサルティングファームに就職予定。 プロフィール画像はいらすとやから拝借。 メールアドレス:lapi_blogあっとyahoo.co.jp(あっとをアットマークに変換してください)
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2017年06月10日

学歴ロンダリングのどこが悪いのか

大学院進学した直後、学歴ロンダリングという概念を初めて知りました。
勝手ながらニコニコ大百科から学歴ロンダリングについての定義を貼ります:
学歴ロンダリング(がくれきロンダリング)とは、日本で大学院進学の際に自身の出身大学よりも更に上のレベル(学歴)の大学院に進学することを指すインターネットスラングである。別名は大学院ロンダリングであり、ネガティブな意味あいで使われることが多い。略称は学歴ロンダ、院ロンダ。また派生語として下記の三つがある。

こうしてみると自分も自身の出身大学よりも更に上のレベルの大学院に行くというので学歴ロンダリングに当てはまりますね(まあ中国での大体の大学はランキングでは日本より低いです)。おまけに別に研究目的で来たのではなく日本に就職することを目的として来ています。
これについても賛否両論があります。
賛成:
学歴ロンダリングを絶対におすすめする理由5選を説明!
否定:
学歴ロンダリングのための大学院進学は無駄

私は学歴ロンダリングに賛成です、というより是非良い大学を受験してほしいですね。
自身の留学生の観点も含めて理由は以下のようにあげられます:

@自信がつく
 私は中高共に上海市で割と有名な進学校(いわゆる重点学校)で学んでいて、成績は総合で学年400名中100位あたりをうろつくぐらいでした。大学受験でも割と相応な市内の有名大学に入学しましたが、北京大清華大のような中国トップの大学ではありませんでした。しかし大学院で日本でもトップ群である現在の大学院に入学し、アジアでトップという自負を持つことができ、俺は〇大生、俺ができなかったら誰ができる!という自信をもちました。
 また、入学してから感じたことが、学部が北京大清華大の人でも、自分より研究や学業で劣っている人もいます。このある種の優越感も自身の源です。
 自信というのは不思議なもので、学部ではやろうと思わなかったことにどんどん挑戦するようになりました。挑戦することで成功体験が増え、さらに自信がつきます。この自身は研究や就活でもとても役に立ち、何より人生が楽しくなります。
 
A就活に有利になる
 否定意見のブログには学歴ロンダは就活に見ていない、人事は学部しか見ていないと言っていますが間違いです。間違いなく有利になります。 これは以下二つの理由で言えます:
 A まず、学内と企業の〇〇大学限定セミナー/座談会の存在
 まず学内についてですが、学内合同説明会だけ行っても普通に大丈夫なくらい優良企業ばかりが集まります。マイナビ主催のニュースに出るようなたくさんの人がいないので楽です。
 就職課も多数のOBが企業の人事をやっているため、優良企業人事自らES、面接対策をしてくれます。
 次に企業についてですが、マイページに登録すると早速〇〇大生限定セミナー/座談会というのがあります。これは一般的な説明会よりも少人数で行われ、場合によってはお菓子やドリンクなどもくれます(みずほ)。少人数なので人事さんにも覚えられやすいです。
 B そしてもう一つはOBとの繋がり。
 私の専攻はOBとの飲み会といった交流が盛んです。そのOBたちも有名企業に勤務している人が多く、選考のアドバイスや裏情報を飲みながら聞くことができます。
 信じられないと思いますが、コンサルには意外と裏選考を実施しているのが多いです。大体は社員推薦の形で行われ、一部の選考ステップがパスになります。私もこのルートで外資系コンサルティングファームに内定しました。 
 また人事は学部しか見ていないというのも間違いです、これについては後日書きます。

Bレベルの高い仲間ができる
 大学院でできる仲間は将来有望な会社、職業に就いている可能性が高いです。これは将来ビジネスにおいては貴重な財産になりえるでしょう。また、研究や飲み会といった活動を通せば仲もよくなりやすいです。また、まじめで頭の良い方が多く、刺激に満ちています。

そもそも中国では学歴ロンダリングは極めて当たり前な話です。
 中国では大学院受験が大学受験と同じように熾烈に行われています。院でも全国統一の試験が行われ、この準備は大学一年生からでないと北京大大学院合格は難しいといわれています。
 なぜこれほどまでに大学院受験が熾烈なのかというと、
 A学部生が多い
 B企業の新卒採用意欲が低い

 の二つ理由があります。

 まず、Aの学部生が多いについてですが、これは簡単にイメージできるはずです。学部卒業生なんてそこら中にいるため、北京大学でさえ就職が困難とされています。さらにほかの人と差別化するため、レベルの高い院を目指すのです。

 Bの企業の新卒採用意欲が低いについて詳しく話します。 
 中国では新卒一括採用をしません。基本的に離職する人がいたらそのポストを埋めるような形で行われます。加えて中国では転職も当たり前です。新卒と中途が同時にこのポストに応募します。
 そうなると採用人事から見ればどうなるでしょうか?
 仕事経験もない新卒を採用しますか?採用しませんよね、リスクしかありませんから。それに中国企業は大体研修を行いません、人が多いのでできなければクビ、そしてまた次の人を探せばいいのです。
 新卒の研修を熱にやるのは日系と外資くらいです。ですから中国でも日系含めた外資系企業は人気があります。
 長々と書いてしまいましたが以上の二つの理由により、企業は一般的に学部生より優れていると思われる大学院生を積極的に採用するので、中国での大学院受験は過酷になるのです。
 余談ですが私はこの理由により日本の新卒採用制度は素晴らしいものと思っています。新卒採用制度を批判する人は大体就活に努力せず失敗した人たちだと思っています。

 ですから、学歴ロンダリングなんて別に何もおかしくもなく、当たり前のことです。
 学部なんて結局18年間の努力の証明でしかなく、大学院だと22年間の努力の証明になります。
 特に大学受験に失敗した方は、入学後諦めて無駄な人生を送るのではなく、頑張って勉強して良い大学院を目指してください。

 もう一つ当たり前のことですが、大学院に入るのが大事なのではなく、入ってから何をするのが重要です。いかに資源を使えるのかで二年の成長は断然違います。なるべく多くの人と関わるようにする、授業の成績はすべてAを目指す、長期インターンをやってみるといった学部にはやらなかったことで自身の成長速度を上げることができるでしょう。




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posted by lapi at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学院
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