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2017年11月06日

NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」第41回放送「この玄関の片隅で」









 さて、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の主人公の、領主としての立場や働きについて、現代に働く女性にも通じるところがあると、当ブログの記事でも書きましたが、後の井伊直政、万千代の働きぶりについては、男女問わず、若い働き手すべてに通じるものがあるといえます。
 すべてと言うのは極端だとしても、自分の希望する役目を与えられて活躍したい、と思って志に燃えて働いている人は多いのではないでしょうか。そういう人々の共感を得そうな部分は、このドラマの中に多くあると思います。
 第40回放送分では、万千代は草履番の役目を見事果たしました。大勢の徳川家家臣の草履を受け取り、管理しなくてはならないのですが、はじめのうちは浜松城に出入りする多くの家臣の顔と名前を覚えられず、草履を出そうにもすぐに出せずに文句を言われてばかりでした。それをまず下駄箱のような棚を作り、、名札のようなものを用意し、草履を受け取った時に名札をつけ、草履と名札を棚に置き、草履の主が帰る時に名札をみて即座に渡しました。ものを整理して管理することによって仕事をやりやすくしたのです。
 また、離れた所からでも草履を綺麗にそろえて置くこともしました。それにより主君の家康や重臣の榊原康政からも働きを認められるようになりました。
 しかし、ここで問題が起こりました。
 万千代の草履番としての働きが見事すぎるので、万千代を別の役目につけてしまうと、代わりに万千代同様に草履番を務められる者がいなくなってしまう、ということでした。
 ここまでが、第40回放送分。
 第41回では、万千代に後輩がつきます。万千代よりずっと年上の男です。「ノブ」と呼ばれるその男は風采の上がらぬ印象で、才気も行動力も感じられません(万千代から見て)。自分が出世するためには何としても「ノブ」に草履番の仕事を覚えてもらわねばならぬ、と焦る万千代。後輩への指導も厳しくなります。
 ところが「ノブ」は「ノブ」で、意外な才能を示していきます。
 この「ノブ」こそが、のちに内政面で徳川家を大きく支え、徳川幕府が開かれる際にも大きな働きを示す、徳川家最重要人物の一人、本多正信そのひとなのです。
 「ノブ」と万千代の関係がどうなるのか、今後も注目したいところですし、現代の働く人間の或る部署の先輩後輩の関係、部下を指導する側や指導される側のむずかしさ、ということも考えさせられるシーンがありました。




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