Q、「末代まで」の意味は「子孫が途絶えるまで」?
A、末代とは死後の世界のこと。
「末代までの恥」というのは死んだ後も恥ずかしいという意味になる。
死後の世界と言っても、いわゆる「あの世」の事ではない。
その人物が、もう生きていない世界、時代のこと。
そもそも「あの世」というものは想像上のものでしかないので、
死後の世界と聞いて「あの世」の事だと思うのは思考が突飛してしまっていると言えるだろう。
「俺が末代だ」とかいう発言が人気らしい。
しかし、現状で確認できる意味では末代という言葉は、人を指し示さないようだ。
つまり、俺が末代、君が末代、というような使い方は出来ないということになる。
Q、「俺が末代だ」は誤用? では何と言えば正解なのか?
A、「俺が最後の末裔だ」・・・?
単に「末裔」だと、今は末裔でも、今後、新たに子孫を残すかもしれない。
しかし、そこまで気にしなくても、
末裔まで呪ってやる!俺が末裔だ!で通じそうだ。
そもそも、「末代まで呪う」ことが、
「子孫を呪う」こととは限らない。
あくまでも相手の一人だけを、相手が死んだ後も呪う、という意味の可能性が高い。
「呪う」ということが具体的に何なのか、という話になってくると、
分かりやすい、手っ取り早い報復の対象として、子孫たちが何らかの被害に遭う可能性は高い。
要するに「末代まで呪う」の「末代まで」というのは、
呪う「期間」の事であって、呪いの「対象」や「内容」の事ではないと言える。
子孫を呪うことを明確に意思表明したい場合は別の表現を使うべきかもしれない。
誤用ではなく「俺が末代」になった例?
妲己(藤崎竜版・封神演義)
終盤、永久氷壁に封印されていた女媧の肉体を乗っ取った後、
太公望(伏羲)に別れを告げ、地球と融合した。
古代、近代、現代、時代、末代、
「代」という漢字は世界の事を意味している。
そう考えれば「末代」という熟語の意味に違和感を覚えないかもしれない。
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