くり子です。
今日の本は、『人はこうしてみすみす損をする―面白いほどよくわかる「マネー心理」の摩訶不思議』。
【中古】人はこうしてみすみす損をする 面白いほどよくわかる「マネ-心理」の摩訶不思議 /河出書房新社/森川洋昭 (単行本) 価格:258円 |
「論理的合理性がない経済行動」が、身近な事柄を例にとってしるされている。
なかなか読みやすくて面白く読み進んだ。
「人は自分なりの適正価格を設定し、それ以下なら喜んで買う」の章では、
例えばある骨董品についての価格が5万円から交渉が始められれば、3万円に下がっただけでも安いと感じてしまう。つまり、5万円という最初の金額に「錨がおろされる」ことによって後々の価格のベースができてしまう。とのことであった。
くり子のOL時代、営業するにあたって上司から言われていたのは、
「50万円の商品を売ろうと思ったら、まず100万円の商品から交渉しろ」と。
当時は、100万円なんてそんなに簡単に出てくるお金じゃないじゃん・・・ムリだよ!!と心の中で文句を言っていたが、今なら納得。50万円からの交渉で金額を引き上げるのは難しいけど、100万円から下げれば購入しやすくなるという心理が働くのだなあ。
他にも
「人は小さな要求にYESというと、大きな要求にもNOといえなくなる」の章では、売り買いにまつわる人間心理をあらわしている。セールスの世界には「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」というテクニックがあり、「足の先」が入るほどに玄関のドアが開けられれば、あとは買わせることが出来るというものらしい。
最近、「靴などの不用品があったら、近所を廃品回収の物が訪問しているのでうかがいたい。」と言う内容の丁寧な電話(女性の優しい声音)がかかってくることが多い。靴などの不要なものを引き取るといって玄関に入り込んで(怖い人が多いらしい)貴金属を無理矢理安く買っていく(押し買い)トラブルが頻発しているとのこと。
こうしたトラブルは、まさにこのテクニックを応用したものだなと怖く感じた。
なんだかんだと身近な事例を思い起こしながら読めた。
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