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2015年06月07日

ギャラリーフェイク(2)

前回に引き続きギャラリーフェイクつながりで

副島種臣についてです。

副島種臣の名前は

明治維新の立役者の一人として

なんとなく聞いた覚えがある程度でした。
なので書家であることなど全く知らず

その書を初めて見た時には

「これってありなんだ」とおもいましたね。

ギャラリーフェイクでは22巻の「和と美」で

副島種臣の作品は紹介されています。

その書は

書というよりは一幅の絵。

もしくは象形文字ですか……

とにかく書という概念をひっくり返すような作品です。

自分は小学生時代に書道を習い

高校では書道を授業で選択していましたが

字が下手です。

篆刻とかで遊んでいたせいだと思います。

なので字が上手い人には素直に憧れの念を抱くのですが

副島種臣の書のレベルになると

もう訳がわかりません。


2007年に東京の五島美術館で開催された展覧会に行ってきました。

「蒼海 副島種臣―全心の書―展」です。

この「蒼海」というのは号(署名)の一つです。

他には「一々学人」とか「種臣老人」などがあります。

ちなみにこの五島美術館は東京急行電鉄株式会社の元会長・五島慶太氏が

収集した美術品を展示するために設立されたそうです。

最寄り駅から住宅街をぬけると五島美術館に辿りつくのですが

そのうちの一軒で二世住宅だと思うのですが

表札に「松尾 鈴木」と縦に表記されてました。

……思わず写メを撮ってしまいました。

有名な舞台演出家と同じ名前でしたので

まさか本人ではないでしょうけどね。

さて自分は書の展覧会に行ったのは

この時が最初で最後です。

漢文の素養もないのでお目当ての作品以外はすっ飛ばして

拝見してきました。

資料集を参考にしながら

この文字はこういう風にかいているのかと

結構長い時間展示場にいた記憶があります。

展示場には人がまばらですいており

美術館の中庭がキレイに整備されていたのを覚えてます。


ギャラリーフェイクに掲載されていた書です。この書を見て圧倒されました。右から「野 富 烟 霞 色 天 縦 花 柳 春」と書かれてます。「野は烟霞(えんか)の色に富み、花は花柳(かりゅう)の縦(ほしいまま)にす」と読みます。f1.jpg


右から「帰 雲 飛 雨」と書かれています。f4.jpg


右から「龍 池 龍 躍 龍 巳 飛 龍 徳 先 天 天 不 違」と書かれてます。f3.jpg


こういう書が床の間に飾られていたら素敵でしょうね。f2.jpg
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