2018年11月04日
中学生男子が貧血!?
この度中学3年生の息子が貧血になりました。
息子は数年間、陸上競技に取り組んでいます。
種目は中長距離。主に長距離です。
男子中学生ともなれば3年間で、身長共に体格が変化する時期かと思います。
それに伴って、スポーツ記録も伸びたりする時期だと思っていました。
しかし!周りの子たちが、自己ベストを更新している最中、記録が落ちていく!
初めは練習不足を疑っていました。
「頑張って」と声をかけ続けていましたが、大会の度に振るわない記録。
それどころか、走っているのが辛そうでした。
ある大会で、一人の男性が息子の走りをみて、
『スポーツ貧血』の可能性を指摘してくれました。
正直、驚きました。すぐ下まぶたの裏側をチェック※したら、
白かったんです・・・。
※下まぶたの内側は血管が集中しているうえ皮膚が薄いので、貧血が進むと、目の下を引っ張って色を見ると白っぽく見えます。
練習不足を疑っていた事に申し訳なく思いながら、
早速、貧血検査をしたら、ヘモグロビン値とフェリチンの値が基準値以下で
『鉄欠乏性貧血』の診断をもらい、鉄剤を処方されました。
血液中の鉄分量だけでなく、体内に貯蔵される鉄分(貯蔵鉄)の量も大事な基準になるそうで、
ヘモグロビン値が正常になっても、貯蔵鉄フェリチンの値が基準値以下の事もあるので、チェックします。
約2カ月間、処方された「フェロミア錠」を飲み続け、
食事にも気を付け、運動量も減らし、(この頃には大会も大方終了していました)再度行った血液検査で、正常値に戻りました。
長距離ランナーが貧血になる理由
発汗
汗の中の鉄の濃度は条件によって変わってくるそうですが、
例えば、1ℓの汗をかいたとき、一番多いレポートでは1mgの鉄が出ていることもあれば、
少ないレポートでは0.1mgのことも。実験条件によってずいぶん幅がありますが、
汗の中に鉄分が入っていることは事実なので、対処は必要です。
活動量
活動量の多いスポーツ選手は、心肺機能の強化や筋肉量の増加に伴い、
血液中の水分量(血漿量)が増加することがあります。
血液中の水分量が増加することで、相対的に赤血球やヘモグロビンの濃度が低下し、貧血になります。
これは血液の粘性を低下させ血流をよくすることで、
多くの酸素を運べるようにし、高い強度の運動に適応できるようになった結果なのです。
食事
激しい運動を行っているアスリートほど、
消費される量に見合う鉄分やたんぱく質を、食事から摂取できていないため
鉄欠乏性貧血になりやすいということになるそうです。
アマチュアスポーツ選手であっても、
マラソンや自転車競技などの持久系競技は運動量が多いため注意しなければなりません。
足の裏の強い衝撃
硬いアスファルトの上を長時間走るマラソン選手や、
裸足で強く踏み込んだりする剣道選手や空手選手、跳躍を繰り返すバレーボール選手等は
足の裏に強い衝撃がかかることで、血液中の赤血球が、物理的に破壊され溶血が起こる可能性があるそうです。
「アスリートの貧血対処7か条」 日本陸上競技連盟HPより
1. 食事で適切 食事で適切 に鉄分 を摂取
2. 鉄分の摂りすぎ の摂りすぎ に注意
3. 定期的な血液検査 定期的な血液検査 で状態 を確認
4. 疲れやすい 疲れやすい 、動けない など の症状 は医師に相談 医師に相談
5. 貧血 の治療 の治療 は医師と共に
6. 治療 ともに ともに 原因 を検索
7. 安易な鉄剤注射は体調悪化の元 安易な鉄剤注射は体調悪化の元 安易な鉄剤注射は体調悪化の元
ヒトは過剰摂取した鉄を排泄するメカニズムを持たないため、
体内の鉄過剰状態は簡単に引き起こされ、また、正常レベルには極めて戻りにくい。
したがって、安易に鉄の静脈内投与は非常に危険。
経口鉄剤を試さずに、ヘモグロビンが少し低いから、体調が悪いとアスリートの訴えたからという理由だけでは、
絶対に鉄剤を静脈注射してはならない。
こんな症状は貧血かもしれません
頭痛やめまい・立ちくらみ・ふらつきなどの症状、
眠気や倦怠感などが起きていたり、
動悸や息切れが激しくなり、持久力の低下や疲労感を引き起こしていたら、
貧血かもしれません。一度病院を受診する事をおすすめします。
治療後
貧血が改善されてから、疲労感も以前より無い感じで、
3カ月後の大会で、自己ベストも出すことが出来ました。
自信にもつながったようで、前向きになりました。勉強への前向きさは変わらずですが・・・。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8237155
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック