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今回の冬の移籍市場は大きく動いた。

今年の冬のマーケットは、色んな意味で大きかった。
アジア杯を制覇した日本代表から海外へ羽ばたく選手や、強豪クラブにステップアップした選手もいた。

その中でも、最も市場を賑わせたのは、チェルシーとリバプールだろう。
ロマン・アブラモビッチがオーナーを務める、チェルシーは、シーズン序盤は絶好調で今年の覇権も安泰かと言われるほど向かう所敵無しだったが、
アシスタントのウィルキンソンが辞任したのと同じ時期11月中盤から失速。最大の要因はランパードの不在、DF陣の不安定さが失踪を招いたと言わざるをえない。

そういった所から、アンチェロッティの解任騒動が浮き上がった。
これはアンチェロッティの手腕の問題ではない。
ドログバの不調、ラミレスのフィットの問題、センターバックの人材難と先ほどあげた以外にもマイナス面はいくつか見られた。

こういった事から、冬のマーケットで積極的に動くのではないかと現地メディアも口をそろえた。

当初、センターバックはヴォルフスブルグのシモン・ケアー(デンマーク代表)の獲得に動いたと見られたが破談。

去年から噂があるベンフィカのダビド・ルイス獲得に30億程度用意しなければならず、ケアーにターゲットが変わったとされるが、失敗。

最終的にはベンフィカとの交渉の末、ダビド・ルイスを獲得。
念願のセンターバック獲得で、テリーの相棒を素晴らしいクオリティーの選手で置くことが出来るだろう。

そして、何といっても大きな動きが出にくい冬の市場で全世界を震撼させたのが

フェルナンド・トーレスのチェルシー移籍。
もはや、レッズのレジェンド的存在の彼が青いユニフォームを着ることになったのは今でも想像できない。

アネルカ+金銭を要求したリバプールだが、これはさすがにチェルシーは拒否。
スタリッジ+金銭という提案もあったようだが

約60億での完全移籍となった。

ここで、ニューカッスルからアンディ・キャロルを獲得した。リバプールが素早く対応したのに評価したい。

双方にとってもプラスになったわけだが、
チェルシーにとってはリスキーな補強ではないかと思う。
ここまで不調で最近調子は上がり気味だが、名前だけが先を越してる間が否めず、ここ最近らしくないプレーが多い。
彼の特徴である、裏への抜け出し・スピードがまだまだ物足らない。


かつてミランで世界的にも評価されていたシェフチェンコがチェルシーへ移籍し、その後の選手生命をほぼ棒に振った例は悪い意味で思い出す。
そうならなければ良いが、トーレスはプレミアの水に合ってることだし、心配はそこまでしなくても良いと思う。

だが、1番悩むのはアンチェロッティだろう。
嬉しい悩みだろうが、アネルカ、ドログバ、トーレスの共存の問題だ。
マルダやカルーもおり、3トップを好む指揮官にどう配置するかが注目だ。

9番タイプのドログバとトーレスは二者択一になるかもしれない。
少なくともゲームメイクという点でピカイチのアネルカはスタメンは決定だろう。
そんなチェルシーは
トーレスのデビュー戦が辛くも古巣リバプールだ。

ここで先発するのか分からないが、彼にとってもリバプールサポーターにとっても複雑な一戦になることは間違いない。


一方のリバプールは、キャロルをトーレスの後釜に迎え、スアレスも獲得し、前線の強化は整った。

キャロルの出来が今後のリバプール上昇と、はやくサポーターにトーレスよりキャロルだなと思わせなければ、リバプールのエースはつとまらない。

キャロルが爆発すれば、おのずとリバプールはトップ4にいるかもしれない。
ジェラードとも代表でもおなじみだし、トーレス&ジェラードの不動のコンビから
キャロル&ジェラードこそ不動のコンビと言われる日がいつか来ることを願ってやまない。

   
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