2020年09月20日
悪性腫瘍・癌・がん
悪性腫瘍・癌・がん
「悪性腫瘍(malignant tumor)」は、一般に「がん(英: cancer、独: Krebs)」として知られていますが、 専門用語では平仮名の「がん」と漢字の「癌」は同意ではありません。 病理学的には漢字で「癌」というと悪性腫瘍のなかでも特に上皮由来の「癌腫(上皮腫、carcinoma)」のことを指します。 平仮名の「がん」は、「癌」や「肉腫」(sarcoma)、白血病などの血液悪性腫瘍も含めた広義的な意味で悪性腫瘍を表す言葉として使われているからです。 したがって癌ばかりでなく肉腫や血液悪性腫瘍も対象にする国立がん研究センターや各県の「がんセンター」は平仮名で表記します。
癌は、造血器由来のもの、上皮細胞からなる「癌(癌腫とも呼ぶ)」と 非上皮性細胞(間質細胞:支持組織を構成する細胞)からなる「肉腫(にくしゅ)」に大きく分類されますが、 稀にひとつの腫瘍の中で両者が混在する「癌肉腫」というものも発生します。 発生頻度は、肉腫に比べ癌腫のほうが圧倒的に多く発生します。 造血器由来のものには、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などがあります。 上皮細胞由来の代表的なものには、肺癌、乳癌、胃癌、大腸癌、子宮癌、卵巣癌、頭頸部の癌(喉頭癌、咽頭癌、舌癌など)などがあります。 一方、肉腫の代表的なものは、骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫などが挙げられ、 発生した組織名が冠され、造血器腫瘍を除くとそのほとんどは塊を作って増生するので、固形腫瘍と一括して呼ぶこともあります。
「癌予防」の手段は、一次予防、二次予防、化学予防の3つに大別されています。 一次予防は生活習慣や食生活の改善により発癌リスクを低下させ、癌に罹らないようにすることを目標とします。 二次予防は早期発見・早期治療により癌死から免れることを目的とするものであり、化学予防はより積極的に薬剤を投与して癌の発生を抑制する方法です。 癌の転移予防や治療後の再発予防などを三次予防ということもあります。
詳細は⇒『悪性腫瘍・癌・がん』
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