2024年02月06日
すわ親治さんからの電話\(^o^)/
寄席やイベントの仕事を
しているので、噺家さんや
芸人さんに会うことは多いけど、
基本的に仕事以上は親しくならない
ように気をつけてる。
なぜなら、彼らは尊敬すべきアーティストだから
失礼がないように距離を置いている(もともと
僕は遠慮が少ない男なので)。
’
でもドリフターズの付き人を経て
今や、沢田研二さんのコンサートの
バックコーラスまでやっていると
いう幅広いコメディアン、すわ親治さんと
だけは、深い友達づきあいをさせて
もらってる。
’
だからお互い寂しくなったら電話をかけあう。
今夜はすわさんから。
「元気?どうしてるかと思って」
僕はちょうどいつものジャズバーで飲んでる
ときだったので、スマホをオープンにして
みんなに聞こえるようにした(この店でも何度か
彼のライブをやったことがあるので)。
’
すわさんは、去年から大病をしてその話を
面白おかしく話した。
で、僕は店のマスターが「原発不明がん」に
なって、元を探すけど「見つからなかった」
しかも、彼はその前に海馬脳炎になって
嫌なことは全て忘れてるという、素晴らしい
毎日を送ってる。
’
70を越えたママに対しても記憶は出会ったときの
20代のイメージ。
マスターは、鍼灸師の免許を持っている(目が不自由)。
だからいつも店で頑張っているママのために
毎朝マッサージをする。
頭に浮かぶのは20代のときの彼女。
マスター、身体触りながら、
「君は誰?えらく、大きくなったねー」
’
この話をすわさんにすると、彼は大笑いしたあと、
「最近、自分も含めて年寄りネタ受けるんで
それ作っていい?」
マスター「著作料はいくらぐらい?」
すわ「だったら、気が付かないくらい遠い話にする」
だって。
’
スマホから聞こえるすわさんの話に
みんな大笑い。
そしてその後、ぽつり。
「嫌なことの記憶がないなんて、
マスターは、きれいな人だねー」
’
なんというポエジー。
くだらない笑いと詩的な感性が、
見事なハーモニーを奏でる人。
’
僕は感激して言った。
「ライブいつやる?」
「沢田さんのコンサートで福岡に5月に来るから、
それ以外の日程は一週間ぐらい空いてる」
「やだ。あんたと一週間もつきあいたくない」
お互い大笑い。
’
すわさーん、2週間続けてライブ企画しまーす。
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