2023年08月05日
二度目の鑑賞 「香川一区」
立憲民主党の小川淳也議員を
17年間追いかけた
傑作ドキュメント
「君はなぜ総理大臣になれないのか」
の続編。
僕は映画館で観て、今回アマゾンプライムで
二度目の鑑賞。
’
もう10年前ぐらいになるだろうか。
「選挙」をテーマに映画を作ろうとしたことが
ある。
取材もし、結構綿密なプロットも書いた。
でもこのドキュメントを改めて見て、
作らなくてよかったとつくづく思った。
だってこんな面白いドラマ、脚本に書く
自信、僕にはないもん。
’
四国新聞、西日本放送を牛耳る平井一族の御曹司、
平井卓也氏(自民党)と東大を出て総務省に
入ったが政治を志し、エリートの道を捨て、
今でも家賃4万7千円のアパートに住む
パーマ屋のせがれ、小川淳也(立憲民主党)。
’
これまで2003年の初出馬から1勝5敗の
惨敗で、比例復活当選してきた小川。
今度こそと臨んだ選挙で、新たに維新の新人が
突然立候補を表明する。
このままでは票が割れる。
小川は勢い余って新人に立候補をやめて欲しいと
お願いに行くが、その行動が炎上を巻き起こす。
’
一方平井はデジタル大臣を務めていたが、
度重なる不祥事が続き、退任。
今までは違う逆風にあせり、
「あんなPR映画で出てきた候補者に政治を
任せられない」と言い放つ。
「PR映画といういい方はない」と怒りを本人に
ぶつける大島新監督。
’
映画には他にも多くのアクシデントを映し出し、
小川の娘や妻、父母の家族愛と支持者の熱い
想いを描いていく。
これらのシーンになると何度も涙が滲んだ。
’
疑惑、情熱、議論、怒涛、矛盾、悔恨、虚実、
正義、諸悪。
さまざまな言葉で形容したくなる
選挙戦の実態。
果たして有権者が下した判断は……。
’
あー、やっぱりこんな話、僕にはとても
書けない。
155分。全く飽きないドキュメントです。
’
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