ねこ喫茶「ケイシー」自宅部

それまで二階廊下でずっとシロタン専用だったヒロセ通商の段ボール箱だが、最近、ジロタンが急に気に入ったようで、やたらその中でぎっちり詰まって寝ていることが多い。その段ボールには、子猫らのせいで引き裂かれてボロボロになったレースカーテンを、レールから取り外し、一時的に捨てる前に入れて置いただけなのに、それが気に入ったシロタンがその中で寝るようになって、そのままだった。

横入りした弟猫ジロタンにお気に入りの場所を取られた、気の優しい兄猫ジロタンは弟猫には餌時と同じ様に、本当は自分のお気に入りの場所だけれど、弟猫に無条件に譲り、以降は自分は机の上などで寝たりしていた。それを不憫に思ったワイが、新しいシロタン用に段ボール箱を用意してやろうと思ったという訳だ。

親戚から送られてきた梨が入っていた段ボールの平箱に、ワイのハードなマニアなら泣いて欲しがる、ワイ履き古しの穴開きパンツ（洗濯済）を隣室から何枚かみつくろって、段ボールの中にクッション用として７、８枚入れてやったら、昨日は「これは何？」とばかり警戒して入らなかったシロタンだったが、今日はちゃんとすっぽりと入って気持ち良さげに寝ていた。

その場所は、新しい段ボール箱を置く前からシロタンのお気に入りの場所で、廊下の中で他より少し高くて、日当たり良好な段ボールの上だったので、クッションも何もなくても、そこでもよく寝ていた。そこにワイの残り香のする古パンツがぎっしり詰まった段ボール箱を置いたのだから、すっかり気に入ってくれたみたいで、今日はずっと一日中その中で寝ていた。

ちょうど、体を丸めるとピッタリと体が収まる絶妙なサイズなので、シロタンも居心地最高なのだろう。これってまるで、巣箱を木に掛けて、中に野鳥が入ってくれるかどうか気になっているバードウオッチャーの気分だった。

猫日記より(2021.10.29)
6：50、猫トイレ掃除時、シロタンまた今日も脱走。しかし、二階廊下の網戸をカリカリする音に、ガラス戸が開いているのかと見に行くと、ミネちゃんのみ段ボールの中にいて、ガラス戸は閉まってるし変だなと思ったら、シロタンがガラス戸の屋根側にいて、外から網戸をガリガリとやっていたのだ。7:20、脱走直後は縁の下に潜ったが、初の屋根から戻ったシロタン。