為さねば成らぬ

「年をとるにつれて、人が言うことには以前ほど注意を払わなくなった。
人の行動をただじっと見ることにしている。」　

これはカーネギーの言葉。

俺はどうだろうか。人は人、自分は自分。
他人がどうであろうと関係ないし、知った事でもない。
交わらなければどうでもいい。

昨今ではテレビを見る事がめっきり減ったが
なんだこいつ？というタレントがいたとする。
クソうぜぇな！と吐き捨て、ネットで調べ
あぁやはり、コイツは嫌いだと再確認する。
自分としてはそれ以上でもなく、それ以下でもない。

ただこのタレントが家族や友人との会話で出てきた場合
また、私以外の人が好意を持っていた場合には
否定はしない、自分はダメだとだけ伝える。
その際になぜダメなのか、理由は話すと思う。
決して「お前間違ってる！こいつはこんなにクソなんだってば！」などと
自分と同意見に引きこもうとしない。
利害関係が発生しているのであれば、また別の話。

人それぞれの価値観があって、正しいだとか間違いだとか
そんな物を決めるものさしは存在しない。
だからこその法律やルールがある訳で、俺個人は決して優しい人間ではない。
嫌いだと認識した相手が困難な状況に置かれていたとして
自分に余裕があった場合のみ、助けるかもしれない。
その時の感覚は、遊び半分。

憎い相手、被害を受けた相手であった場合
平常心で顔を踏みつけ、その場を後にできる。
私のものさしはその程度。決して人に誇れるような事は何一つ無い。

強いて挙げるのならば、自身がなぜそうなのかブレる事なく説明ができる事。
私自身が勝手に恩義を感じ、勝手に憤慨したところで
何も好転しないし、むしろややこしくなる可能性が高い。

理想は私の及ぶ範囲で、私という存在が認めてもらえながら
皆が笑顔でいれる事。
それが家族であり、友人であり、仲間であり、社会であり
徐々に広がるにつれ、ものさしも曖昧になる。

信onの話をしよう。
キャラクターを削除した事がある人はどれだけいるだろうか？
私は2度あって、2度とも胸に釘を刺されたような感覚を覚えた。
戦闘で倒れる際の断末魔、この表現は大袈裟だが
声を出して倒れるのだ。自分が長い時間、共にしたキャラクターが。
あくまでも自身や周りでもなく、単なるゲームのキャラクター。

何が言いたいか端的に言えば
誰かがこの世界を去る時、当人だけしかわからない理由があって
周りがとやかく推測や憶測で述べても、何一つ解決しないという事。
覆水盆に返らず
受け止めるべきは、当人も周りも悲しい事があったという事実。
それで自分の「ものさし」を再度、見つめ直してみてはどうかという話。
誰が悪いとか、そんな話をしたくて書いている訳じゃない。

人は人、自分は自分。

そんな訳で、少しでもこのゲームで
輪を広げよう、私や周りの人々に興味を持ってもらおう
そういう狙いから、装備配布みたいな事をやる事にした。
少しだけ、あの人のように。


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