2017年09月07日
家庭菜園でのおいしいピーマンの簡単な育て方
家庭菜園でピーマンを育ててみたいと思っていませんか?
ピーマンは野菜の中でもとても簡単に育てることが出来ます。
是非、チャレンジしてみましょう。
ピーマンの豆知識
ナス科のピーマンはトマトやナス、じゃがいもの親戚になります。
ナス科一門はカラー、味、食感のバリエーションが豊富なのが特徴です。
原産地は南アフリカ。
アフリカと聞くと、乾燥したサバンナを思い浮かべてしまいますが、乾燥状態は好きではありません。
確かに、乾燥状態が続くとピーマンは実がつきにくくなります。
育てやすい野菜なので、家庭菜園初心者からベテランまで定番の野菜です。
日当たりが良くて温かい場所を好むので、冷夏の年はどうしても成長がうまくいきません。
それと雨が少ない年も成長が鈍る傾向にあります。
用意する道具・肥料
(1)短めの支柱
株が大きくなると、風で倒れやすくなるので、様子を見て支えてあげる必要が出てきます。
(2)有機石灰
牡蠣殻やホタテの貝殻で作られた石灰を用意します。
(3)肥料
基本的にはチッソ、カリウム、リン酸がバランスよくあることが大切ですが、果菜類なのでリン酸を多く必要とします。
リン酸の骨粉か鶏フン、カリウムの草木灰、チッソの油かすを用意しましょう。
新鮮な米ぬかが手に入るのなら、肥料吸収が早くなるボカシ肥料を作ることをおススメです。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
(4)もみ殻くん炭
米の表皮であるもみ殻を炭にしたものです。
リン酸は土の中で余計なものとくっつきやすく、結果、野菜に吸収され辛い特徴があります。
もみ殻くん炭に住む菌がリン酸と余計なものを取り外して、リン酸が吸収されやすい状態を作ります。
(5)堆肥
土をふかふかにして植物が成長しやすい・菌が活動しやすい状態を作ります。
牛フンや腐葉土が有名ですが、どちらを使っても構いません。
雑草を放置して土になってしまったものがあるのなら、それでも構いません。
(6)苗
ピーマンの育苗は真冬にすることになります。
保温が必要なので、一般家庭では難しく、苗を買うことをおススメします。
園芸店やホームセンターで元気そうなのを選べば大丈夫です。
土作り
連作障害があるので、過去1年間はナス科の野菜を植えたことのない場所に植えましょう。
それが出来ない場合は堆肥を多くまき、連作障害軽減のための資材を投入します。
用意するのは堆肥・石灰・肥料です。
乾燥を嫌うことと根っこが土の表面付近で伸びるという特徴があります。
これだと、強風とかで倒れやすいので、少しでも土の奥まで成長しますようにということで、深めに耕し、堆肥を通常より多めに入れます。
石灰と肥料は袋の表記を守って下さい。
表記がないという場合は石灰と肥料は1平方メートル1掴みかそれより少なめで構いません。
ボカシ肥料も1平方メートル1掴みです。
堆肥は袋の表示よりちょっと多いくらい。
表示がない場合の標準は1平方メートル2キロなので、3キロくらいにします。
全てをまき終わったら、よく混ぜて下さい。
ボカシ肥料はすぐに植えても構いませんが、それ以外の有機肥料は1週間ほど置きましょう。
その間に菌が有機肥料を分解し、植物が吸収しやすい形にしてくれます。
畝と植えつけ
ピーマンの最初の花が咲いた頃が植えつけのタイミングですが、咲いていない状態でも大丈夫ですし、地温が15℃以上の時も植えるのに適したタイミングです。
高さ20cmと幅が50p以上の畝を用意します。
水はけのよさが大切なので、畝は高くしましょう。
60cm間隔で植えていきます。
10cmから15cmほどの深さの穴を掘り、1掴みの半分ほどの肥料を入れ、土を入れます。
穴に水を入れてから、ピーマンを植えましょう。
植える時は根っこの部分が1cmほど出して下さい。
乾燥に強くなります。
水はけがよい土が好きだけど、乾燥は嫌いという特徴がありますから、植えた後は草やワラでマルチをしましょう。
新鮮な雑草だと虫のエサにもなり、フンが栄養になるのでおススメ。
ただ、草をめくると虫がいるわけですから、虫が苦手な人はやめたほうがいいです。
追肥
肥料をあげ過ぎると実がつかないだの成長がなんか変、虫がつくなど面倒なトラブルに巻き込まれ、良いことはありません。
最初の追肥は植えてから、1ヶ月後くらいになります。
葉っぱの1周り外側に円を描くように肥料をまきます。
鶏フン以外の有機肥料はネズミに食べられてしまうので、しっかりと土と混ぜて下さい。
葉っぱの一回り外なのは、葉っぱと根っこが存在する位置が大体同じだからで、肥料が根っこに触れないけれど、すぐに吸収出来そうな場所にまいてあげます。
根っこに直接肥料が当たると、葉っぱが縮れるなどのダメージを受けてしまいます。
2回目の追肥は1回目の追肥から1週間から2週間後。
葉っぱの色を見て判断します。
葉っぱの色は常に薄めの緑色を心掛け、緑色が濃過ぎると肥料過多なので、肥料はあげません。
明るい緑色から黄緑色は肥料が足りません。
この辺りは毎年、育てていく内に分かってきます。
梅雨時は曇りがちで冷えやすい日々が続くので、肥料を吸収する力が落ちると共に、肥料を寒さに耐えることに使うので成長が鈍ります。
その時に追肥をすると、苗が弱ることがあります。
この場合は木酢液やHB-101をまいて見守ります。
どちらも肥料の吸収率を高め、HB-101はそれに加え耐寒性をあげる効果があるのでは? と言われていますし、管理人もその効果を感じています。
水やり
土が乾燥しきっても枯れないことが多いですが、成長しなくなります。
最低でも週1回あげれば大丈夫です。
本当に暑い夏の日は最低でも週3日は確保したいところ。
収穫
最初の収穫はまだピーマンが小さい内に取ります。
これはピーマンの株が更に成長し、より多くの実をつけるためです。
1回、小さい内に取った後は大きくさせて大丈夫です。
側枝かき
基本的に水と追肥さえすれば、枝に手は入れなくてもいいのですが、風通しが良いほうが病気のリスクが減ります。
そのため、花がついていない枝は取ってしまって大丈夫だそう。
ただ、葉っぱや枝を取り過ぎると、実がつくのに支障がきたしてしまいます。
放っておいても勝手に取れるものもあるので、管理人は取りません。
虫
ピーマンは葉っぱや実に虫がつくことがあります。
アブラムシなら肥料過多が原因のことが多いです。
葉っぱの裏にびっちりとつく気持ちの悪い虫がアブラムシです。
管理人は小さい苗に間違って肥料を多く施した時にやられることが多く、ひとまず木酢液かHB-101をまいて様子を見ます。
翌日にはいなくなっていることが多いです。
木酢液もHB-101もアブラムシに対しては似たり寄ったりの効果になります。
果実の中に入るのはタバコガと呼ばれる害虫の子供です。
実に害虫が入り込むと、薬剤は効果がないので果実ごと処分するのがいいです。
虫食いを避ければ、食べられないこともないのですが、中で繭を作っているものもあるので、食欲減退します。
テントウムシの偽物みたいなのが、葉っぱをよく食べていることがあると思いますが、それがテントウムシダマシという名前の害虫です。
手で潰したほうが早いですが、元気な株では大きな被害はないので、放っておいても大丈夫です。
完熟ピーマン
ピーマンは完熟させると、赤くなります。
完熟ピーマンは腐りやすいのと株が疲れやすくなるので、流通しないのだそう。
そのため、ピーマンの完熟は家庭菜園ならではの楽しみです。
甘みが強くなり、とてもおいしいのですが収穫までに時間が掛かるので、緑の時に収穫するよりは実の中に虫が入っているものが多くなります。
収穫したピーマンを数日、放置しておくと少し赤くなるので、赤ピーマンを食べたい時はこちらがおススメ。
完熟してから収穫した赤ピーマンには及びませんが、これも緑色のピーマンよりは甘くなります。
まとめ
ピーマンは管理の手間があまりありません。
追肥と水やりと草取りだけやれば、美味しい実が収穫出来るので、家庭菜園に最適です。
水はけの良い土壌で暑い年だと、途方に暮れるくらいの量が収穫出来ます。
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