2009年09月01日
昭和新山
余市出張09
写真は昭和新山です。
標高:398m
種類:溶岩ドーム
明治新山等と同じく有珠山の側火山の一つです。デイサイト質の粘性の高い溶岩により溶岩円頂丘が形成されています。写真では判り難いかも知れませんが、現在も噴気活動が見られます。
説明は地元の郵便局長だった三松正夫さんの観察記録から記載致します。この記録はミマツダイヤグラムと名付けられ、火山学的に貴重な資料となっています。
昭和新山は、1943年12月から1945年9月までの2年間に17回の活発な火山活動を見せた溶岩ドームであります。
三松さんは世界的にも貴重な火山の徹底的な保護と、家と農場を失った住民の生活の支援のために、民家から山になってしまった土地の買い取りを行ったそうです。このため昭和新山は三松家の私有地であり、ニュージーランドのホワイト島等と同じく、世界でも珍しい私有地内にある火山である。1957年には特別天然記念物に指定されています。
現在、昭和新山の駐車場の脇には、三松正夫記念館が建っていますので、是非ともご覧下さい。三松正夫さんによる観測記録などの資料類が展示されています。
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投稿者:亀山 築城 (かめやま ちくせい)|04:45|火山について
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