2010年12月11日
ケーナの仲間達についての考察
ケーナの仲間達についての考察
今日はケーナの仲間達について考察したいと思います。
笛の発達段階に於いて、前回のパンパイプとこのケーナとの間には、もう一つの種類の笛が存在しています。
切っただけの竹や葦などの管に、指穴を開けて音階を出せるようにした笛なのですが、この種類の笛は、現在ごく一部の地域でしか使われておりません。
笛の上端部を斜めに銜えるようにして、その切った端に息を吹きかける様にして音を出す機構です。
その笛の後に作られたのが、管の上端に歌口を削って作り、フルートと同じ口の形で吹けば、音が出る構造の笛になります。
ケーナの仲間達は、こうして世界中の多くの地域で使われるようになりましたが、その音が出るようになるまでの訓練と、音の不安定さが嫌われて、歌口に一定の息が当たるように改良されたリコーダーの形の笛に淘汰される運命でした。
幸いな事に、アジア諸国ではリコーダータイプの笛がそれ程普及する事もなく、現在も各地で使われております。
インカ文明に於いては、スペイン人が持ち込んだリコーダータイプの「フラフタ」を見て、同様な歌口を持ったカーニャ製の「ピンクージョ」or「ピンキージョ」、そして木製の「アナタ」or「タルカ」が作られるようになりましたが、ケーナを駆逐する程の勢力にはなっていません。
それでは、中国の中国の洞蕭と我が国の尺八をお聴き下さい。
ケーナの仲間達 その1
中国の洞蕭(トンシャオ)
緑野仙踪 Trail of the Angels
Xiao Solo by Zeng Gege - Mooring by The Autumn River At Night
梅花三弄
(Qing Hua Ci ) - (Chinese Bamboo Xiao)
蕭中簫
ケーナの仲間達 その2
日本の尺八
精霊流し 尺八 櫻井正隆
荒城の月 尺八 櫻井正隆
ノクターン嬰ハ短調遺作 尺八 櫻井正隆
早春賦 尺八 櫻井正隆
黒田節 尺八 櫻井正隆
如何でしたか?南米のアンデス以外のケーナの仲間達の音色は?
宜しければ、これまでの民俗音楽のご案内を一つに纏めたホームページを作成致しております。
下記のリンクよりお越し下さい。
民俗音楽へのお誘い
今日はケーナの仲間達について考察したいと思います。
笛の発達段階に於いて、前回のパンパイプとこのケーナとの間には、もう一つの種類の笛が存在しています。
切っただけの竹や葦などの管に、指穴を開けて音階を出せるようにした笛なのですが、この種類の笛は、現在ごく一部の地域でしか使われておりません。
笛の上端部を斜めに銜えるようにして、その切った端に息を吹きかける様にして音を出す機構です。
その笛の後に作られたのが、管の上端に歌口を削って作り、フルートと同じ口の形で吹けば、音が出る構造の笛になります。
ケーナの仲間達は、こうして世界中の多くの地域で使われるようになりましたが、その音が出るようになるまでの訓練と、音の不安定さが嫌われて、歌口に一定の息が当たるように改良されたリコーダーの形の笛に淘汰される運命でした。
幸いな事に、アジア諸国ではリコーダータイプの笛がそれ程普及する事もなく、現在も各地で使われております。
インカ文明に於いては、スペイン人が持ち込んだリコーダータイプの「フラフタ」を見て、同様な歌口を持ったカーニャ製の「ピンクージョ」or「ピンキージョ」、そして木製の「アナタ」or「タルカ」が作られるようになりましたが、ケーナを駆逐する程の勢力にはなっていません。
それでは、中国の中国の洞蕭と我が国の尺八をお聴き下さい。
ケーナの仲間達 その1
中国の洞蕭(トンシャオ)
緑野仙踪 Trail of the Angels
Xiao Solo by Zeng Gege - Mooring by The Autumn River At Night
梅花三弄
(Qing Hua Ci ) - (Chinese Bamboo Xiao)
蕭中簫
ケーナの仲間達 その2
日本の尺八
精霊流し 尺八 櫻井正隆
荒城の月 尺八 櫻井正隆
ノクターン嬰ハ短調遺作 尺八 櫻井正隆
早春賦 尺八 櫻井正隆
黒田節 尺八 櫻井正隆
如何でしたか?南米のアンデス以外のケーナの仲間達の音色は?
宜しければ、これまでの民俗音楽のご案内を一つに纏めたホームページを作成致しております。
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民俗音楽へのお誘い
【音楽研究についての最新記事】
投稿者:亀山 築城 (かめやま ちくせい)|14:07|音楽研究について
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