2020年12月04日
『笑劇★モンスタードリーム』に参加出来て
アトリエ・センターフォワード第16回公演
『笑劇★モンスタードリーム』
12月3日に下北沢 小劇場楽園で無事千穐楽を迎えました。
この状況下にも関わらずご観劇頂きました皆様、本当にありがとうございました!
そしてご声援頂きました皆様、ありがとうございました!
7月下旬のワークショップオーディションを経て、今回参加させて頂きましたが、フリー元年を素晴らしい舞台成果で締め括る事が出来ました。
作・演出・出演で主宰の矢内さんは全てにおいて素晴らしい仕事をされた方でした。
本は社会性とユーモアを織り交ぜ、コロナ禍を考慮してマスクをする弁当工場の話を考え、キャストの特徴、深部を捉えて役にして下さり、自分達で空間を作る演出は大変刺激的で勉強になりました。
特に凄いと思ったのは作家の顔が見えなかった事。
「俺はこう書いたんだ!」的な主張がなく、他人が書いたものを演出する姿勢を一貫されていました。
稽古前に若手とワークショップを毎日やり、稽古に入りやすい環境を作って下さいました。これは劇場に入ってからも続けて下さり、変な緊張感から解放されるきっかけをもらいました。
役者が出来なくても怒ったり、責める事もなく、とにかく自由な空間でした。
関係者、スタッフ、共演させて頂いた皆様、大変お世話になりました。
皆様お一人お一人の事をお話したいところですが、井上智之さんが特に印象深く残りました。
稽古を重ね、お話させて頂くと井上さんも青年座さんの野球部。球場で僕とお話していた過去が分かり、ご縁があった方でした。
舞台上でセリフのやりとりをしていると、とても落ち着くというか、言葉では言い表せない信頼関係がありました。
多分それは20年劇団で演技をしていた僕が、その先輩方の面影を見ていたからではないかと思います。
主義主張が違う劇団でも青年座さんで長年活動されている井上さんは、この公演メンバーに於いて貴重な存在でしたが、僕にとっても貴重な存在でした。
また共演させて頂きたい、そしてコロナ禍が過ぎたら大声で居酒屋でお話させて頂きたいです。
今回は裁縫が得意という事で衣装直しの依頼がありサポートをしました。
ジーパンの補修&裾上げ、衛生服の裾上げや穴埋め。早替え用にYシャツをマジックテープにしたりもしました。
ボタンをマジックテープに替えるのは、演劇では常套手段。僕はやった事がなく見よう見まねで作成しましたが、予想以上の手間に驚きました。こんなに大変な事を今までやってくださっていたのかと今更ながら気付きました。
劇場に入ってからも激しく動き衣装に穴が空いたりしたので、補修をしました。
「このくらいは見えない、気付かれない」と思いがちな範囲であっても、移動時間を考えると6時間は僕達の為に費やして下さるお客様に妥協は失礼ですから出来る限りの対応をしました。
演劇をやる理由は人それぞれで、役者をやる理由も人それぞれ。正解も不正解もない。
ただ正解があるとしたら、その日ご来場のお客様が心の底から満足して下さるかどうか。その為の仕事が出来たかどうかではないかと思っています。
井上ひさしさんの戯曲に「お客様の中で一人でもちゃんと観ていて下さる方がいる限り、ちゃんとやらなければいけない」というようなセリフが『紙屋町さくらホテル』のなかにありますが、今回特にそれを感じました。
いつも以上に低い位置にある照明、お客様との距離感と密度で視線を強く感じる緊張感。
自分はこれで責任を果たしているのだろうかと自問自答した有難い日々でした。
劇場のキャパによって、演劇は変わります。
大きな劇場の良さもあるし、今回の様な小劇場の良さもある。観客側も迫力が変わるはずです。
役者はどちらかに偏る事なくやらなければいけないなと思いました。
昔々、映画に新劇俳優が多数出ていた時もそうだったのではないかと感じます。最初戸惑いがあったり、不都合があっても相乗効果があったのではないでしょうか。文学座さんがアトリエと劇場を同じくらいやるのは経済的なものもあるでしょうがそれによって得られる演技力、演劇的成果があるのではないでしょうか。
これからも一歩ずつ歩みを進めて芸道を探求していきます。
今後とも応援の程、宜しくお願い申し上げます。
さて、これが今年最後の舞台と思い告知していましたが、追加でライブステージに立つ事になりました。
【ライヴステージ情報】
12月12日(土)
永山健康ランド 竹取の湯
17時〜(60分)
http://www.taketorinoyu.com
これが今年最後のステージになるはずです。
厳しい状況下ではありますが、ビニールで仕切られたステージで対策をされたところでのライブです。
お時間ございましたら、お気軽にお越しください!
バラシ終了後に頂いた大入袋を持って皆さんと。
稽古中にサプライズでお祝いして頂いた誕生日。
舞台写真。右から三番目が僕。(寺田真理さんのFacebookより拝借)
舞台全貌。このような2面構造でした。(高崎真介さんのFacebookから拝借)
バラシ後の楽園。
うまく自撮り写真を撮るあやぱか先生(菅原彩香さん)の真似をして。
千穐楽恒例の鰻丼を演出助手で心強いサポートしてくれたおかむー君(岡村尚隆さん)と。
浜中順二役 梶野稔。
『笑劇★モンスタードリーム』
12月3日に下北沢 小劇場楽園で無事千穐楽を迎えました。
この状況下にも関わらずご観劇頂きました皆様、本当にありがとうございました!
そしてご声援頂きました皆様、ありがとうございました!
7月下旬のワークショップオーディションを経て、今回参加させて頂きましたが、フリー元年を素晴らしい舞台成果で締め括る事が出来ました。
作・演出・出演で主宰の矢内さんは全てにおいて素晴らしい仕事をされた方でした。
本は社会性とユーモアを織り交ぜ、コロナ禍を考慮してマスクをする弁当工場の話を考え、キャストの特徴、深部を捉えて役にして下さり、自分達で空間を作る演出は大変刺激的で勉強になりました。
特に凄いと思ったのは作家の顔が見えなかった事。
「俺はこう書いたんだ!」的な主張がなく、他人が書いたものを演出する姿勢を一貫されていました。
稽古前に若手とワークショップを毎日やり、稽古に入りやすい環境を作って下さいました。これは劇場に入ってからも続けて下さり、変な緊張感から解放されるきっかけをもらいました。
役者が出来なくても怒ったり、責める事もなく、とにかく自由な空間でした。
関係者、スタッフ、共演させて頂いた皆様、大変お世話になりました。
皆様お一人お一人の事をお話したいところですが、井上智之さんが特に印象深く残りました。
稽古を重ね、お話させて頂くと井上さんも青年座さんの野球部。球場で僕とお話していた過去が分かり、ご縁があった方でした。
舞台上でセリフのやりとりをしていると、とても落ち着くというか、言葉では言い表せない信頼関係がありました。
多分それは20年劇団で演技をしていた僕が、その先輩方の面影を見ていたからではないかと思います。
主義主張が違う劇団でも青年座さんで長年活動されている井上さんは、この公演メンバーに於いて貴重な存在でしたが、僕にとっても貴重な存在でした。
また共演させて頂きたい、そしてコロナ禍が過ぎたら大声で居酒屋でお話させて頂きたいです。
今回は裁縫が得意という事で衣装直しの依頼がありサポートをしました。
ジーパンの補修&裾上げ、衛生服の裾上げや穴埋め。早替え用にYシャツをマジックテープにしたりもしました。
ボタンをマジックテープに替えるのは、演劇では常套手段。僕はやった事がなく見よう見まねで作成しましたが、予想以上の手間に驚きました。こんなに大変な事を今までやってくださっていたのかと今更ながら気付きました。
劇場に入ってからも激しく動き衣装に穴が空いたりしたので、補修をしました。
「このくらいは見えない、気付かれない」と思いがちな範囲であっても、移動時間を考えると6時間は僕達の為に費やして下さるお客様に妥協は失礼ですから出来る限りの対応をしました。
演劇をやる理由は人それぞれで、役者をやる理由も人それぞれ。正解も不正解もない。
ただ正解があるとしたら、その日ご来場のお客様が心の底から満足して下さるかどうか。その為の仕事が出来たかどうかではないかと思っています。
井上ひさしさんの戯曲に「お客様の中で一人でもちゃんと観ていて下さる方がいる限り、ちゃんとやらなければいけない」というようなセリフが『紙屋町さくらホテル』のなかにありますが、今回特にそれを感じました。
いつも以上に低い位置にある照明、お客様との距離感と密度で視線を強く感じる緊張感。
自分はこれで責任を果たしているのだろうかと自問自答した有難い日々でした。
劇場のキャパによって、演劇は変わります。
大きな劇場の良さもあるし、今回の様な小劇場の良さもある。観客側も迫力が変わるはずです。
役者はどちらかに偏る事なくやらなければいけないなと思いました。
昔々、映画に新劇俳優が多数出ていた時もそうだったのではないかと感じます。最初戸惑いがあったり、不都合があっても相乗効果があったのではないでしょうか。文学座さんがアトリエと劇場を同じくらいやるのは経済的なものもあるでしょうがそれによって得られる演技力、演劇的成果があるのではないでしょうか。
これからも一歩ずつ歩みを進めて芸道を探求していきます。
今後とも応援の程、宜しくお願い申し上げます。
さて、これが今年最後の舞台と思い告知していましたが、追加でライブステージに立つ事になりました。
【ライヴステージ情報】
12月12日(土)
永山健康ランド 竹取の湯
17時〜(60分)
http://www.taketorinoyu.com
これが今年最後のステージになるはずです。
厳しい状況下ではありますが、ビニールで仕切られたステージで対策をされたところでのライブです。
お時間ございましたら、お気軽にお越しください!
バラシ終了後に頂いた大入袋を持って皆さんと。
稽古中にサプライズでお祝いして頂いた誕生日。
舞台写真。右から三番目が僕。(寺田真理さんのFacebookより拝借)
舞台全貌。このような2面構造でした。(高崎真介さんのFacebookから拝借)
バラシ後の楽園。
うまく自撮り写真を撮るあやぱか先生(菅原彩香さん)の真似をして。
千穐楽恒例の鰻丼を演出助手で心強いサポートしてくれたおかむー君(岡村尚隆さん)と。
浜中順二役 梶野稔。
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