2013年08月23日
☆けげかしけじめ…年号の憶え方その1
「えーっと、これは文久二年、そちらは安永七年、あっちは弘化三年、みんなかなり古いことはわかるけど、じぇじぇっ!年代の順番がさっぱりわからん!」
史跡巡りをして古い墓所にやってくると墓石に刻まれた年号が気になります。
しかし、私たちはたいがい年号はほとんどあやふやなままで墓石に相対することになります。
それで、西暦との換算表を携帯していなければ、折角遠路はるばる史跡にやってきても、何がなんだかわからないまま貴重な時間を浪費してしまうことになるでしょう。
そこで、出現頻度の高い江戸時代の年号は暗記してしまおうと思い立ったわけです。
若い世代の人たちには年号暗記は今後たいへん強力な武器になるでしょうし、還暦を過ぎた方々にとってはボケ防止のための貴重なトレーニングの機会ともなりましょう。
冒頭に挙げた「けげかしけじめ」は、暗記のための有効な手法のひとつなのですが、まず、単語の頭だけをつなげて憶えてしまおうというものです。
そこで、年代順に江戸時代の年号の頭だけをつなげてみました。江戸時代の年号は36あります。17世紀、18世紀、19世紀をそれぞれひと括りにして憶えてしまいましょう。
(け) けいちょう
慶長 1596ー1615
(げ) げんな
元和 1615ー1624
(か) かんえい
寛永 1624ー1644
(し) しょうほう
正保 1644ー1648
(け) けいあん
慶安 1648ー1652
(じ) じょうおう
承応 1652ー1655
(め) めいれき
明暦 1655ー1658
(ま) まんじ
万治 1658ー1661
(か) かんぶん
寛文 1661ー1673
(え) えんぽう
延宝 1673ー1681
(て) てんな
天和 1681ー1684
(じ) じょうきょう
貞享 1684ー1688
(げんろく) げんろく
元禄 1688ー1704
(ほ) ほうえい
宝永 1704ー1711
(し) しょうとく
正徳 1711ー1716
(き) きょうほう
享保 1716ー1736
(げ) げんぶん
元文 1736ー1741
(か) かんぽう
寛保 1741ー1744
(え)えんきょう
延享 1744ー1748
(か) かんえん
寛延 1748ー1751
(ほ) ほうれき
宝暦 1751ー1764
(め) めいわ
明和 1764ー1772
(あ) あんえい
安永 1772ー1781
(て) てんめい
天明 1781ー1789
(か) かんせい
寛政 1789ー1801
(き) きょうわ
享和 1801ー1804
(ぶ) ぶんか
文化 1804ー1818
(ぶ) ぶんせい
文政 1818ー1830
(て) てんぽう
天保 1830ー1844
(こう) こうか
弘化 1844ー1848
(か) かえい
嘉永 1848ー1854
(あ) あんせい
安政 1854ー1860
(ま) まんえん
万延 1860ー1861
(ぶ) ぶんきゅう
文久 1861ー1864
(げ) げんじ
元治 1864ー1865
(け) けいおう
慶応 1865ー1868
以上が36個の江戸時代の年号になります。
憶え易いように頭の一語を世紀ごとに一括りにしてみましょう。
*17世紀
「けげかしけじめ まかえてじ (げんろく)」
*18世紀
「ほしきげかえか ほめあてか」
*19世紀
「きぶぶてこうか あまぶげけ」
リズムよく憶えるために、元禄は「げんろく」、弘化は「こう」として置き換えています。
やはり年号は漢字ですから、どうしてもイメージで憶えることが主になってきますよね。でも、それをサポートするための工夫が必要になってくると思います。
今日ご紹介した頭の文字を串刺しにしてしまうことは、順番の記憶をまず固定させるにはたいへん効果的です。
また次回には別の方法もご紹介したいと思います。
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