2013年08月26日
☆自転車の歴史はわずか200年?
写真は鹿児島市加治屋町です。
新しく自転車専用分離帯が設定されました。
「自転車専用分離帯なんて、そんなん要るかー」
なんて今まで自分は思っていましたが、出来てみるとなかなかカッコイイではないですか!
すぐにでも自転車で走ってみたいと思ってしまいました。
ところで、その自転車ですがいつ頃世の中に出現したものなのでしょうか?
調べてみると意外にも随分歴史は浅いようなんですね。
19世紀初頭だったとは本当にびっくりしました。
また、面白いことに、鉄砲鍛冶職人が自転車製造に携わり、さらに、自転車屋さんが飛行機を発明し、その技術が宇宙開発に繋がっているということです。
たゆまぬイノベーションの連鎖を見る思いがします。
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●自転車の歴史 〜自転車の誕生と発展〜
【自転車はいつ頃誰が発明したのか?】
自転車はシンプルな乗り物なので、遠い昔の石器時代に既に存在していた、などと考える人がいるかも知れません。自転車の発明はそれほど古くなく意外と短い歴史にもかかわらず、いつ頃誰が発明したかははっきりしていません。ヨーロッパのいろいろな国々が、自転車を発明したのはわが国である、などと主張して諸説紛紛ですが、いずれの説も確固たる証拠が無いものの、ヨーロッパで考えられたのは確かです。
【自転車の原点は子供の玩具の木馬?】
1880年代に入るとイギリスでは“ホビーホース”、フランスでは“ベロシフェール”と呼ばれた遊びが流行します。これは、今では子供の玩具である木馬の前後に車輪をつけて、当時の大人が地面を足で蹴って走ったものです。全体が木製で、直線を走るだけで曲がるためには停止して回転させなければなりませんが、これが自転車の原点と言われています。
【自転車の歴史はわずか200年?】
1813年、ドイツのカール・フォン・ドライス男爵が“ドライジーネ”と呼ばれた木製のベロシフェールにハンドルを取り付け、走りながら曲げられる足蹴り式の二輪車を発明しました。現在ではこれが自転車の発明とされています。当時の記録として、ドライジーネは37kmを2時間30分で走ったそうで、これは時速15km/hに相当し、かなりのスピードです。
イギリスのリチャード・トレビシックは1801年に蒸気自動車を製作し、1804年には蒸気機関車を発明していますが、この事から判断すると自転車はそれより新しい乗り物になる訳でやや驚きです。
【足蹴り方式からペダル方式へ】
1839年スコットランドで鍛冶屋を営んでいたカークパトリック・マクミランが、鍛冶の技術を利用して鉄製の“ベロシペード”を発明します。蒸気機関車と同じ梃(てこ)の原理の駆動回転を利用したペダルを踏み込んで進むこの新しい方式を採用したため、足蹴り方式と比較し走行スピードは大幅に上昇しました。
ベロシペードはラテン語で“早足”を意味し、現在フランスでは自転車を“ベロ”と呼んでいます。
【別名は“骨揺り”】
1863年、フランスのピエール・ラルマンがベロシペードを改良し前輪にペダルとクランクを取り付け、現在では子供が乗る三輪車と同じ駆動方式を発明しました。この発案をフランスのミショー親子が工場を設立し量産化に成功。1867年には1年間で約1,000台を生産し“ミショー型ベロシペード”として普及しましたが、乗り心地の悪さからイギリスでは“ボーンシェイカー(骨揺り)”と呼ばれました。
ミショー型ベロシペードによって、新しい二輪車の乗り物は世間で認知されました。
【頭でっかちのダルマ自転車の出現】
ベロシペードではペダルを1回転すると前車輪が1回転しますので、速く走ろうとすると前車輪の直径を大きくしペダルの回転数を増加させねばなりません。
1870年頃になると、イギリスのジェームス・スタンレーが直径約1.5mに巨大化した前車輪のベロシペードを考案し“オーディナリー(日本ではダルマ自転車)”と呼ばれました。ハイスピードを追求し前車輪を大きくしても、乗る人間の脚の長さが限度で限界があり、またサドルの位置が高くて安定性が悪く乗りこなすのに大変苦労したそうです。
オーディナリーはアメリカでは“ハイホイーラー”、イギリスでは前輪を大きな1ペニー硬貨、後輪を小さな1/4ペニー硬貨(ファージング)にたとえ“ペニーファージング”と呼ばれました。
【近代自転車の確立】
1879年にイギリスのローソンが前ギアと後ギアをチェーンで結ぶ駆動方式を発明。この方式を利用して1885年にジェームス・スタンレーの甥のジョン・ケンブ・スタンレーが“ローバー型安全自転車”を発売し“セーフティバイシクル”と呼ばれこれが現在の自転車の原型です。
オーディナリーとセーフティは優劣を競い合いましたが、安全性、スピード、走行性能などいずれの面でオーディナリーは劣りやがて消滅しました。
ちなみに、“BICYCLE”の語が商品名として登録されたのは1869年で、この頃から自転車をバイシクルと呼ぶようになったと考えられています。バイシクルは普通名詞ではなく誰かが作った造語で、2個の回転部分を意味していると思われます。
【空気入りタイヤの出現で自転車は急速に進化】
1888年、アイルランドのジョン・ボイド・ダンロップが空気入りタイヤを発明。これによって自転車の乗り心地とスピード化が格段に向上し、自転車は急速に進歩しました。ダンロップは獣医でしたが、牛を治療した際に腸にガスが充満している様子からヒントを得たそうです。
【自転車誕生にまつわるエピソード】
車輪が考案されたのは西暦紀元前1500年頃のメソポタミア文明だ、と言われています。人間は一輪車や左右に並べた二輪車、四輪車などは古い時代から考案しましたが、車輪を前後に並べた二輪車の乗り物の発明に3000年以上かかったことになります。
1884年にイギリスで初めて自転車を製造したBSAや、1890年に日本で初めて自転車を製造した宮田製作所も、フランスやイタリアの古い自転車製造メーカーも、共通している状況は鉄砲鍛冶出身です。BSAはそれを象徴するように銃を3本立て掛けたヘッドマークを使用していました。これは、鉄砲の銃身を作る技術が自転車のフレームのパイプを作る技術として転用されたためです。
1800年代にイギリスで産業革命が起こり機械による工業製品の量産化が始まりましたが、この状況の中で自転車も量産され、当時のイギリスは“陽の沈まない国”として世界中に多くの植民地を持っていましたので、そこに輸出され広まりました。そのために、現在でも各国の自転車の規格は日本も含めてインチサイズのイギリス式が大部分を占めています。
1903年にアメリカのライト兄弟は飛行機を発明し世界で初の有人動力飛行に成功しました。それから航空宇宙科学が急速に発達し、1969年にはアメリカのアームストロング船長がアポロ11号で人類で初めて月面に到着します。現在では国際的な人工衛星基地を宇宙に建設しています。
このような航空宇宙科学の発達は自転車から始まった、と言われています。何故ならば、飛行機を発明したライト兄弟の本業は自転車屋さんで、自転車の技術を利用して初の飛行機を作ったのです。
自転車の歴史を一言で言えば、自転車はドイツで誕生し、フランスで育成され、イギリスが世界中に普及させた、です。
日本自転車文化協会ホームページ
http://www.jba-rw.org/topics/aboutbicycle_histry_1.html
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バス待ち時間等のロスタイムも無く、思い立ったらいつでもどこへでも出かけていける手軽さ便利さ、しかも速いときていますから、本当に自転車は便利なグッズですよね。
でも、その気軽さゆえの気の緩みからとんでもない人身事故を起こして億単位の補償を求められるケースもあると聞いています。
くれぐれも危機管理はぬかりなく、楽しいバイクライドライフを楽しみましょう。
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