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2018年05月21日

保育士が知っておきたい「乳児」と「幼児」。乳児と幼児で仕事の違いがあった!

保育士で働くうえで、実はあまり意識しないのが「乳児」と「幼児」の違いです。保育園では小さな子どもを預かりますが、クラスによって「乳児」と「幼児」があり、難易度や仕事上のストレス、負担なども大きく変わってきます。

今回は「乳児」と「幼児」の違いと保育士の負担について考えてみたいと思います。


法律で決まっている保育士の配置基準


保育士(先生)一人につき担当する保育園の子どもが何人か、ということは法律で決まっています。

○保育士の配置基準(国の配置基準)『児童福祉最低基準』

厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1006-7e_0005.pdf
より

子供の年齢 保育士の配置人数

 0歳児     概ね3人に保育士1人〜
 1、2歳児    概ね6人に保育士1人〜
 3歳児     概ね20人に保育士1人〜
 4、5歳児    概ね30人に保育士1人〜

子どもの年齢が低い方と保育士を手厚く配置しなければならなくなっています。当然ですが、0歳児と5歳児では手のかかり方が違います。生まれたばかりの赤ちゃんよりも、普通に話せる5歳児、6歳児の方が手がかからず、指示をすれば動いてくれるのは当然ですよね。

しかしこの基準はあくまで「ミニマム」であり、実際には市区町村でもっと手厚い基準を設けているところが多いです。

例えば3歳児のクラスの場合、20人に保育士1人ではなく、20人のクラスならば「正規保育士2人」+フリー保育士+時間外(パート保育士)などです。

保育を充実させることがその地域の住民のニーズでもあり、財政難の中でも保育予算を削らずむしろ増額している自治体もあります。

保育充実→子どもがいる夫婦が住む→住民税等を納める→その自治体が潤う

という「正の循環」が生まれてくれるといいのですが・・・。

この年齢による保育士の配置基準で重要になるのが「乳児」と「幼児」の違いです。


「乳児」は0歳〜2歳

「乳児」とは0歳児〜2歳児を指します。この年齢では保育士の配置は手厚いのですが、自分で意思表示ができるようになるのは1歳後半くらいから。つまり、具合が悪くても泣くことしかできず、放置してしまうと命にかかわります。

乳児クラスでは、まさに「保育」が必要で、赤ちゃんのお守りをするのが重要になります。午睡のときの寝かしつけも必要ですし、おむつの取り換えや食事のお世話、ミルクづくり、お散歩に行くときは保育カーに乗せて連れて行くことが必要になります。

非常に体力を使いますし、気が休まる暇もありませんが、あまり教育的なことはする必要がありません。

音楽、お絵描き、工作、体育などは後で述べる幼児クラスで行うこと。この乳児クラスでは、親が迎えに来るまで預かって面倒を見ることが主目的になります。

学習指導計画、指導案なども綿密に作る必要がなく、担当する子どもの数も少ないので親への連絡や連絡帳への記入、検温などの保育士一人当たりの負担も少なくて済みます。



「幼児」は3歳〜5歳

3歳〜小学校入学までの子どもを「幼児」と呼びます(ちなみに小学校に入学すれば「児童」になります)。

この年齢は、幼稚園の通園年齢とも重なります。

3歳〜5歳(6歳の誕生日になる学年)は

・親が専業主婦等子どもの面倒を見られる家庭→幼稚園

・親が共働きなど日中面倒を見られない家庭→保育園


になり、それぞれ根拠となる法律も管轄省庁も違うのですが(幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省)

小学校の準備期間として、ある程度共通の価値観や知識を教える必要があります。

つまり、幼児クラスでは幼稚園で行う「教育」に近いことも合わせて行わなければなりません。この年齢になれば、先生の話していることがわかり、指示にも従います。

つまり、一緒に運動をしたり歌を歌ったたり、何かを作ったりしなければなりません。子どもに手がかからなくなってきますが、その分「授業」の準備をしなくてはいません。指導案も綿密に立てる必要があり、園長など管理職や親が求めるものも多くなります。ひょっとすると、いじめや仲間外れのようなものがクラスで発生するかもしれません。

子ども同士の喧嘩や事故なども起きやすくなります。学校の先生の悩みが保育士にも降りかかります。

ただケガがなく遊ばせておけばいいということはなく、ある程度の規律や集団生活などを学ばせないと、小学校へ行って学級崩壊を引き起こしてしまうでしょう。子どもの連絡帳への記入など事務負担も増していきます。

しかし、保育士として「先生」的な仕事も多くなり、より子どもの成長に関われるのでやりがいは大きくなると思います。


手がかかる乳児、教育もする幼児

以上、「乳児」と「幼児」のクラス運営の比較をしましたが

乳児クラス

担当する子どもが少ない
預かっているだけでいい
指導案などの計画は最小限
授業の準備もあまりいらない
子どもが小さく意思疎通ができないので何かあった時に大変なことになる
食事や排せつなどの介助も必要になる


幼児クラス

担当する子どもが多い
教育的なことも行わなければならない
指導案や教材の準備などが必要
意思疎通ができるようになるので「クラス運営」が必要になる
親や管理職から求められるものが大きい
いじめやケンカなどのリスク


どちらも一長一短があり、2歳(乳児)→3歳(幼児)になる時点で劇的に変わるということはありませんが、保育士の設置基準を見ても、ここで子どもの成長過程での大きな変化があるのだと思います。

幼稚園教諭の場合、乳児を担当することはありませんが、保育士として保育園で働く以上、どの年齢の子どもの担当になるのかわかりません。初めて担当したクラスで戸惑わないように、「乳児」と「幼児」の大まかな違いについて知っておいてください。同じ感じで仕事をしても、子どもの反応や実際が大きく異なってしまう可能性があります。

保育士としての負担は幼児クラスの方が大きい?


私は保育士歴12年ですが、主観的に言わせていただくと、幼児クラスの方が大変です。日々の指導案、授業計画も変化を持たせないといけませんし、季節に応じた行事やイベントも準備しないといけません。

乳児だけなら運動会も音楽会も遠足も不要ですが、幼児がいればこれらの行事は必須になります。園長の教育方針も絡んできますが、いろいろ体験させたい人だと、幼稚園顔負けの企画を立てないといけません。

もちろん、乳児クラスになれば、そういう準備を何もしなくていいということではありませんが(先生たちで分担しますから)、日々の仕事だけならば乳児の方が業務の幅が狭くて、楽というよりも子供たち一人一人にしっかり向き合えるのかな、と思います。

こては主観なので答えではありませんが、「乳児」と「幼児」では仕事の中身がかなり異なると思って下さい。


どちらかだけを担当することはできません


保育士それぞれ「乳児が得意」「幼児が得意」は違います。ただ、保育園である以上、何歳のクラス担当になるのかわかりません。

「乳児は嫌!」ということはできないので、職場を変えて何とかなるものではありませんが、あまりに不得意な年齢を担当させるのであれば、転職を考えてもいいかもしれません。

今は保育士不足で「売り手市場」なので、様々な保育園が有利な条件で採用をかけています。もし、乳児と幼児の板挟みで悩んでいる人は、実際に転職するかどうかは置いておいて、そういうサイトやエージェントに登録してもいいかもしれませんね。私は今が充実していますが将来どうなるやら・・です。




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35歳、既婚の現役女性保育士です。これまで3カ所の保育園を経験しています。主観も交じりますが、保育士として感じたことなど、率直にお話したいと思います。
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