2017年07月24日
静岡の特産品(駿河湾のしらす、桜えび)
日本一の「しらす」と静岡の宝「桜えび」
■ 「駿河湾産のしらすは日本一」
しらすは主に太平洋沿岸で、豊後水道、瀬戸内海、伊勢湾、駿河湾、相模湾などで多く漁獲されています。
そのなかで駿河湾のしらすは、日本一との定評があります。
「駿河湾のしらすが美味しい理由」
それは環境にあります。富士山から流れる栄養豊かな水は、豊かな養分がたっぷり詰まっていて駿河湾に栄養を運びます。また、駿河湾は日本一深い湾。駿河湾では、深海から湧昇流にのって豊かな栄養を届けてくれるのです。その環境の元、豊かなプランクトンにも恵まれ、しらすは成長していきます。恵まれた環境の元で成長するしらすだからこそ駿河湾のしらすは日本一と呼ばれる所以です。
「しらすの旬」
春先のしらすは、やや黒っぽいマジラス(マイワシの子ども)、初夏からの白いしらす(カタクチイワシの子ども)があります。秋のしらすは、「秋しらす」と呼ばれ、冬を越すために、しらすの身がキュッとしまり、脂ものっています。
「しらすの栄養成分」
ビタミンD、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA等の栄養成分が豊富に含まれています。
しらすには、カルシウムとカルシウムの吸収を高めるビタミンDが含まれているので、骨を丈夫にしたり・イライラや不眠症などを改善する効果があります。
「しらすの加工」
しらすは塩茹でして加工されるものが殆どですが、水分含有量の違いで区別され、茹で上げ後水きり程度で製品となるものが「釜揚げ」と呼ばれ85%前後の水分含有量となります。
50〜60%程度に乾燥されたものが「しらす干し」、25〜35%程度まで乾燥させたものが「ちりめん」と呼ばれています。
「しらす干し」は釜揚げしらすを天日に干したもの。「ちりめん」は、しらす干しをさらに加工ししっかり乾燥させたものです。
ちなみに、しらすを釜揚げせずに、そのまま天日に干したものは、しらす干しとは呼ばずに「田作り」と呼ばれています。おせち料理には欠かせない一品ですよね。
また近年は、冷凍冷蔵技術と輸送手段の進歩によって、生食としての消費も増えてきています。
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■ 「静岡の宝《桜えび》」
日本の桜えびは主に駿河湾に生息し、漁獲ができるのは駿河湾のみ。日本国内の水揚げ量は、駿河湾産(静岡産)100%ということです。
「桜えびの漁期」
桜えびは希少な生物であるため、漁期は春と秋の年2回のみ。春漁は3月中旬〜6月初旬、秋漁は10月下旬〜12月下旬で、それ以外の時期は桜えび保護のために休漁となっています。
「駿河湾の桜エビが美味しい理由」
桜えびにはお腹の部分に発光器があり、この発光器に旨み成分を含んでいます。駿河湾の桜えびには、発光器が160〜180個ありますが、台湾など海外産のものは90以下です。
また、駿河湾の恵みで育った桜えびは、出回っている台湾産のものと比べ、大きさも3mm〜4mm位大きく、風味が抜群、甘みも強くて、美味しさが格段に違います。
「桜えびの栄養成分」
桜えびには貴重な栄養素が数多く含まれています。しかも殻から頭まで、栄養素をまるごと食べられる理想的な食品です。日本人に不足しがちなカルシウムや、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛などの重要な栄養分を豊富に含むほか、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリンなども効率よく摂取できます。
「遠方でも生食できる時代に」
生桜えびの美味を知るのは産地の漁師やその周辺のごくわずかな人々に限られていましたが、現在では冷凍冷蔵技術と輸送手段の進歩によって、遠方にも届けられるようになりました。
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