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2024年01月09日
勝手に小説『扉と中年男性と運3』
ーー出会いの2の扉ーー
アミカと別れた正夫は、教えられた少し大きな草を目指して歩いていた。
何故こんなことになったんだろう。
やはり自分は、運が悪いのか。神様はいないのか。
などと考えながら、取り合えず大きな草の下まで歩いてきた。
すると、どこからともなく、鳴聞こえが聞こえてきた。
「チョン、ギース。チョン、ギース。」
昔、おばぁちゃんの家で聞いた事のある鳴き声だった。
正夫はその鳴き声のする方へ、足を進めて行った。
すると、そこに1匹のキリギリスが居た。
正夫は少しおびえながらもそのキリギリスに話かけてみた。
「あの〜。すいません。今よろしいでしょうか?」
突然話をかけられて、キリギリスはびっくりして、数メートルほど上空に飛び上がってしまった。
「な!なんなんですかぁ!びっくりしたなぁ〜もう」
そういうと、キリギリスは飛び上がった時に乱れた羽を少しバタつかせて整えてから、背中に羽を収めた。
「それで、あなたはどちら様ですか?見たところ人間様に見えるのですが・・・」
キリギリスは、少し戸惑いながらも、正夫に話かけた。
「私は『佐藤正夫』と申します。見たとおりの人間です。」
「はぁ。なぜ人間が私と同じ大きさなのですか?」
「それが分からないのですよ。先ほど蟻のアミカさんにも聞いたのですが、分からず、キリギリスさんに聞いてくれと言われまして、こうやって赴いたのです。」
「そうでしたか。申し遅れました。わたくしは『ゆめのね』と申します。」
と言うと、キリギリスのゆめのねは、深々とお辞儀をした。
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「それで、どうやったら、元の姿にもどれるのかご存じでしょうか。」
「う〜む。申し訳ないですが、わたくしもその答えを持っていないのです。」
少し考えるしぐさをした後に、ゆめのねはそう答えた。
「そうでしたかぁ。どうしよう・・・」
正夫が悩み始めたのを見て、ゆめのねは少し明るめに話をした。
「そうですね。とりあえず、私の音楽でも如何ですか?」
「もしかしたら、よい音色を聞くことで、心が明るくなり、元の姿に戻れるかも。」
正夫は、少し考えた後に、これからどうすればよいのかも分からなっかたので、取り合えずゆめのねの音楽を聞くことにした。
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「本来は、この音楽を聴いてくれる方には、対価を頂くのですが、何かお持ちですか?」
「いつもなら、女の子の気を引くために奏でるのですが、あなたは人間でしかも男性なので、代わりに何かありますか?」
「そうですねぇ。では、なけなしの1000円を・・・」
「いやぁ〜。それを貰っても、ただの紙ですからねぇ。」
「そうだ!近くにおいしいクワの葉が生えているところがあるので、そこから2〜3枚葉っぱを取ってきてもらえますか?」
ゆめのねは、少しよだれを垂らしながらそう言った。
「はぁ。クワの葉ですね。でも、この世界に来てからも働くことになるとは。やはり運が悪い。」
正夫はため息をついた。
「何をおっしゃりますか。運が良いとか悪いとか関係ないですよ。」
「何かを得るには、それに見合う対価が必要になるのです。」
「わたしたちのような昆虫に生まれてきたものは、最初から運が悪いとか思っていないですよ。」
「今を一生懸命に生きて、楽しんで、そして寿命を全うする。もちろん子供を産んで子孫も残す。」
「それが生きがいです。運なんかには頼らなくてもいいんですよ。」
「蟻さんも同じです。彼らも一生懸命に働いて、冬は巣穴で楽しんで、子供もいっぱい作って。それだけでよいのです。」
「なので、早くクワの葉を取ってきて貰えますか。」
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なんか、クワの葉が食べたいだけのようにも聞こえたが、取り合えずゆめのねの音楽を聞くだけ聞いてみようと思い、正夫はクワの葉探しに出かけたのだった。
>> 『探検の扉』に続く
アミカと別れた正夫は、教えられた少し大きな草を目指して歩いていた。
何故こんなことになったんだろう。
やはり自分は、運が悪いのか。神様はいないのか。
などと考えながら、取り合えず大きな草の下まで歩いてきた。
すると、どこからともなく、鳴聞こえが聞こえてきた。
「チョン、ギース。チョン、ギース。」
昔、おばぁちゃんの家で聞いた事のある鳴き声だった。
正夫はその鳴き声のする方へ、足を進めて行った。
すると、そこに1匹のキリギリスが居た。
正夫は少しおびえながらもそのキリギリスに話かけてみた。
「あの〜。すいません。今よろしいでしょうか?」
突然話をかけられて、キリギリスはびっくりして、数メートルほど上空に飛び上がってしまった。
「な!なんなんですかぁ!びっくりしたなぁ〜もう」
そういうと、キリギリスは飛び上がった時に乱れた羽を少しバタつかせて整えてから、背中に羽を収めた。
「それで、あなたはどちら様ですか?見たところ人間様に見えるのですが・・・」
キリギリスは、少し戸惑いながらも、正夫に話かけた。
「私は『佐藤正夫』と申します。見たとおりの人間です。」
「はぁ。なぜ人間が私と同じ大きさなのですか?」
「それが分からないのですよ。先ほど蟻のアミカさんにも聞いたのですが、分からず、キリギリスさんに聞いてくれと言われまして、こうやって赴いたのです。」
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「そうでしたかぁ。どうしよう・・・」
正夫が悩み始めたのを見て、ゆめのねは少し明るめに話をした。
「そうですね。とりあえず、私の音楽でも如何ですか?」
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「いつもなら、女の子の気を引くために奏でるのですが、あなたは人間でしかも男性なので、代わりに何かありますか?」
「そうですねぇ。では、なけなしの1000円を・・・」
「いやぁ〜。それを貰っても、ただの紙ですからねぇ。」
「そうだ!近くにおいしいクワの葉が生えているところがあるので、そこから2〜3枚葉っぱを取ってきてもらえますか?」
ゆめのねは、少しよだれを垂らしながらそう言った。
「はぁ。クワの葉ですね。でも、この世界に来てからも働くことになるとは。やはり運が悪い。」
正夫はため息をついた。
「何をおっしゃりますか。運が良いとか悪いとか関係ないですよ。」
「何かを得るには、それに見合う対価が必要になるのです。」
「わたしたちのような昆虫に生まれてきたものは、最初から運が悪いとか思っていないですよ。」
「今を一生懸命に生きて、楽しんで、そして寿命を全うする。もちろん子供を産んで子孫も残す。」
「それが生きがいです。運なんかには頼らなくてもいいんですよ。」
「蟻さんも同じです。彼らも一生懸命に働いて、冬は巣穴で楽しんで、子供もいっぱい作って。それだけでよいのです。」
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>> 『探検の扉』に続く