2024年02月10日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶6』
ーー帰還の扉ーー
どのくらいの時間がたっただろうか。
どこからか声が聞こえてきて、あきは、目を覚ました。
「あき。何時までそこにいるの?悲しいのはわかるけど、そのままだとあなたも体調崩して、みかんが悲しむわよ。」
お母さんの声だ!
「お母さん?お母さん!」
あきは、起きだしてお母さんのところへ走っていき、抱き付いた。
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「まぁまぁ。早く家に入りなさい。手も洗ってね。」
そういうと、お母さんは、抱き付いてきたあきの頭を撫でて、強く抱きしめてあげた。
あきは、少し落ち着いてきて、元の家に帰ってこれたことを理解した。
まる1日、あのひなげしの花でトワと過ごしていたはずなのに、お母さんの様子だと、数分しかたっていなかったようだ。
でも、あきはどうしてもあの夜の出来事をお母さんに話をしたかった。
「お母さん!あきね!トワさんにあったの。そんで、とってもきれいな羽化を見たの!とっても、とってもきれいだったよ!」
お母さんは少し戸惑いながら
「え?どういうこと?夢を見たの?」
「ちがう!ちがう!アゲハ蝶のトワさんがね、一緒に蛹からアゲハ蝶になる羽化を見ていたの!それはそれは凄かったの!」
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お母さんは、アゲハ蝶と一緒にと言う事は、やっぱり夢を見たんだと思い、けど今のあきの悲しみを思いあえて話しを合わせた。
「そうなのね。それはよかったね。お母さんも一緒に見たかったな。んじゃ、取り合えず夕飯の支度もあるから、家に入ろうね。」
「うん!見せてあげたかった!」
そういうと、お母さんと手を繋いで一緒に家の中に入っていった。
そして、家に入る前に、あきは後ろを振り向き、空を見上げた。
「トワさん。ありがとう。帰ってこれたよ。もうあきは悲しくないから大丈夫だからね。」
そう言って空に向かってお辞儀をして、あきは家の中に戻って行った。
「そうかい。それはよかったね。これからも頑張って行ってね。」
どこからか、トワの声が聞こえたような気がした。
<<ところ変わって。。。。>>
またもや、謎の生き物がしゃべっている。
「いやぁ…失敗したなぁ…まさか扉を落としていまうとは…」
「同僚から聞いてはいたけど、まさか自分が落とすとは…」
「ばれないかな?ばれるかな?とりあえず、同じように落とした同僚に相談してみよう!」
「女の子は無事だったし、問題はないはずだ!」
と、自分自身に問いかけるように、大きな木の下に土盛りがある一軒家の屋根の上で、背に扉を担いだ何者?かが、つぶやいていた・・・・。
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>> 次回未定
どのくらいの時間がたっただろうか。
どこからか声が聞こえてきて、あきは、目を覚ました。
「あき。何時までそこにいるの?悲しいのはわかるけど、そのままだとあなたも体調崩して、みかんが悲しむわよ。」
お母さんの声だ!
「お母さん?お母さん!」
あきは、起きだしてお母さんのところへ走っていき、抱き付いた。
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「まぁまぁ。早く家に入りなさい。手も洗ってね。」
そういうと、お母さんは、抱き付いてきたあきの頭を撫でて、強く抱きしめてあげた。
あきは、少し落ち着いてきて、元の家に帰ってこれたことを理解した。
まる1日、あのひなげしの花でトワと過ごしていたはずなのに、お母さんの様子だと、数分しかたっていなかったようだ。
でも、あきはどうしてもあの夜の出来事をお母さんに話をしたかった。
「お母さん!あきね!トワさんにあったの。そんで、とってもきれいな羽化を見たの!とっても、とってもきれいだったよ!」
お母さんは少し戸惑いながら
「え?どういうこと?夢を見たの?」
「ちがう!ちがう!アゲハ蝶のトワさんがね、一緒に蛹からアゲハ蝶になる羽化を見ていたの!それはそれは凄かったの!」
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お母さんは、アゲハ蝶と一緒にと言う事は、やっぱり夢を見たんだと思い、けど今のあきの悲しみを思いあえて話しを合わせた。
「そうなのね。それはよかったね。お母さんも一緒に見たかったな。んじゃ、取り合えず夕飯の支度もあるから、家に入ろうね。」
「うん!見せてあげたかった!」
そういうと、お母さんと手を繋いで一緒に家の中に入っていった。
そして、家に入る前に、あきは後ろを振り向き、空を見上げた。
「トワさん。ありがとう。帰ってこれたよ。もうあきは悲しくないから大丈夫だからね。」
そう言って空に向かってお辞儀をして、あきは家の中に戻って行った。
「そうかい。それはよかったね。これからも頑張って行ってね。」
どこからか、トワの声が聞こえたような気がした。
<<ところ変わって。。。。>>
またもや、謎の生き物がしゃべっている。
「いやぁ…失敗したなぁ…まさか扉を落としていまうとは…」
「同僚から聞いてはいたけど、まさか自分が落とすとは…」
「ばれないかな?ばれるかな?とりあえず、同じように落とした同僚に相談してみよう!」
「女の子は無事だったし、問題はないはずだ!」
と、自分自身に問いかけるように、大きな木の下に土盛りがある一軒家の屋根の上で、背に扉を担いだ何者?かが、つぶやいていた・・・・。
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【 完 】
>> 次回未定
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