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2024年02月24日
勝手に小説ー単編ー『妖堂薬屋のありさ』
※今回は画像メインの絵本的な短編です。
※画像は「mage.space」から自動生成しています。
※文章は「Canva」で作成しています。
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2024年02月10日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶6』
ーー帰還の扉ーー
どのくらいの時間がたっただろうか。
どこからか声が聞こえてきて、あきは、目を覚ました。
「あき。何時までそこにいるの?悲しいのはわかるけど、そのままだとあなたも体調崩して、みかんが悲しむわよ。」
お母さんの声だ!
「お母さん?お母さん!」
あきは、起きだしてお母さんのところへ走っていき、抱き付いた。
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「まぁまぁ。早く家に入りなさい。手も洗ってね。」
そういうと、お母さんは、抱き付いてきたあきの頭を撫でて、強く抱きしめてあげた。
あきは、少し落ち着いてきて、元の家に帰ってこれたことを理解した。
まる1日、あのひなげしの花でトワと過ごしていたはずなのに、お母さんの様子だと、数分しかたっていなかったようだ。
でも、あきはどうしてもあの夜の出来事をお母さんに話をしたかった。
「お母さん!あきね!トワさんにあったの。そんで、とってもきれいな羽化を見たの!とっても、とってもきれいだったよ!」
お母さんは少し戸惑いながら
「え?どういうこと?夢を見たの?」
「ちがう!ちがう!アゲハ蝶のトワさんがね、一緒に蛹からアゲハ蝶になる羽化を見ていたの!それはそれは凄かったの!」
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お母さんは、アゲハ蝶と一緒にと言う事は、やっぱり夢を見たんだと思い、けど今のあきの悲しみを思いあえて話しを合わせた。
「そうなのね。それはよかったね。お母さんも一緒に見たかったな。んじゃ、取り合えず夕飯の支度もあるから、家に入ろうね。」
「うん!見せてあげたかった!」
そういうと、お母さんと手を繋いで一緒に家の中に入っていった。
そして、家に入る前に、あきは後ろを振り向き、空を見上げた。
「トワさん。ありがとう。帰ってこれたよ。もうあきは悲しくないから大丈夫だからね。」
そう言って空に向かってお辞儀をして、あきは家の中に戻って行った。
「そうかい。それはよかったね。これからも頑張って行ってね。」
どこからか、トワの声が聞こえたような気がした。
<<ところ変わって。。。。>>
またもや、謎の生き物がしゃべっている。
「いやぁ…失敗したなぁ…まさか扉を落としていまうとは…」
「同僚から聞いてはいたけど、まさか自分が落とすとは…」
「ばれないかな?ばれるかな?とりあえず、同じように落とした同僚に相談してみよう!」
「女の子は無事だったし、問題はないはずだ!」
と、自分自身に問いかけるように、大きな木の下に土盛りがある一軒家の屋根の上で、背に扉を担いだ何者?かが、つぶやいていた・・・・。
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>> 次回未定
どのくらいの時間がたっただろうか。
どこからか声が聞こえてきて、あきは、目を覚ました。
「あき。何時までそこにいるの?悲しいのはわかるけど、そのままだとあなたも体調崩して、みかんが悲しむわよ。」
お母さんの声だ!
「お母さん?お母さん!」
あきは、起きだしてお母さんのところへ走っていき、抱き付いた。
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「まぁまぁ。早く家に入りなさい。手も洗ってね。」
そういうと、お母さんは、抱き付いてきたあきの頭を撫でて、強く抱きしめてあげた。
あきは、少し落ち着いてきて、元の家に帰ってこれたことを理解した。
まる1日、あのひなげしの花でトワと過ごしていたはずなのに、お母さんの様子だと、数分しかたっていなかったようだ。
でも、あきはどうしてもあの夜の出来事をお母さんに話をしたかった。
「お母さん!あきね!トワさんにあったの。そんで、とってもきれいな羽化を見たの!とっても、とってもきれいだったよ!」
お母さんは少し戸惑いながら
「え?どういうこと?夢を見たの?」
「ちがう!ちがう!アゲハ蝶のトワさんがね、一緒に蛹からアゲハ蝶になる羽化を見ていたの!それはそれは凄かったの!」
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お母さんは、アゲハ蝶と一緒にと言う事は、やっぱり夢を見たんだと思い、けど今のあきの悲しみを思いあえて話しを合わせた。
「そうなのね。それはよかったね。お母さんも一緒に見たかったな。んじゃ、取り合えず夕飯の支度もあるから、家に入ろうね。」
「うん!見せてあげたかった!」
そういうと、お母さんと手を繋いで一緒に家の中に入っていった。
そして、家に入る前に、あきは後ろを振り向き、空を見上げた。
「トワさん。ありがとう。帰ってこれたよ。もうあきは悲しくないから大丈夫だからね。」
そう言って空に向かってお辞儀をして、あきは家の中に戻って行った。
「そうかい。それはよかったね。これからも頑張って行ってね。」
どこからか、トワの声が聞こえたような気がした。
<<ところ変わって。。。。>>
またもや、謎の生き物がしゃべっている。
「いやぁ…失敗したなぁ…まさか扉を落としていまうとは…」
「同僚から聞いてはいたけど、まさか自分が落とすとは…」
「ばれないかな?ばれるかな?とりあえず、同じように落とした同僚に相談してみよう!」
「女の子は無事だったし、問題はないはずだ!」
と、自分自身に問いかけるように、大きな木の下に土盛りがある一軒家の屋根の上で、背に扉を担いだ何者?かが、つぶやいていた・・・・。
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【 完 】
>> 次回未定
2024年02月09日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶5』
ーー輪廻の扉ーー
どれくらい眠っていたのだろう。
気が付くと、辺りはもう明るくなっていて太陽はもうすぐ真上に来るほどになっていた。
あきはトワを起こそうと、周りを見回した。
すると、まだ寝ているトワがひなげしの花の端で横になっていた。
「トワ!朝だよ!起きて。」
あきは昨日の興奮がまだ続いているかのように、トワに元気よく話かけた。
しかし、トワは目は覚ましたものの、身体を起こそうとはしなかった。
「どうしたのトワ?どこか痛いの?」
そうあきに問われたトワは、あきに笑いながら話をし始めた。
「どうやら、そろそろあたしの時間が終わったみたいだよ。申し訳ないねぇ。最後まで家探しできなくって。」
あきは、トワが何を言っているのかが分からず、頭をかしげた。
「どういうこと?一緒に家探ししてくれないの?」
「ごめんね。トワもみかんと同じところに行く時がきちゃったんだよ。」
「えっ!いやだよ!やっと友達になったのに!」
「しょうがないんだよ。あたしらは人間と違ってこの姿になってからは短い人生だからね。」
「でも、最後にあきにあえて、一緒に子供の羽化も見れて、幸せだよ。ありがとうね。」
「いやぁ!死なないで!わぁ〜ん!」
あきは、トワと最初に遭った時のように、また大声で泣きだした。
トワは、まったくという顔をして、優しい顔をあきに向けて話始めた。
「泣くんじゃないよ。そんなに顔をくしゃくしゃにしたら、昨日の羽化したアゲハ蝶に負けちゃうよ!」
「それに、泣くような悲しい事ではないんだよ。」
あきはトワのその言葉の意味が分からなかった。
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「どういうこと?もう話出来なくなっちゃうのが悲しくないの?」
トワは、あきの目をしっかりと見て話しを続けた。
「あたしら蝶はね、いや人間も猫もすべての生き物かね。死ぬことは終わりではないと考えているんだよ。」
「終わりではない?」
あきは、またも分からず頭をかしげた。
「そうだよ。蝶はね、死んだあと、また先ほどの蛹が蝶になるのと一緒で、新しい別の生として、生まれ変わるんだ。」
「生まれ変わる?ぐずっ…」
あきは、少し泣き声で聞いた。
「そうだよ。死ぬことは、新しい生命の誕生なんだよ。それは素晴らしい事なんだよ。だから悲しくはないんだよ。」
「そうなの?んじゃ、みかんもまた新しく命を授かっているの?」
「そうだね。きっとまた赤ちゃんとして生まれているよ。だから、悲しくはないんだよ。」
「うん。。わかった。。」
まだ幼いあきには難しい話ではあったが、なんとなくわかったような気がした。
「さぁ、そろそろ家探しに出かけなさい。きっと家に帰れるから。あたしは空の上から、あきを見ているからね。」
「うん。」
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そういうと、あきは立ち上がった。
もう一度トワを見たが、トワは全く動かなくなっていた。
「トワさんありがとう。あき、頑張るから、トワさんも新しい赤ちゃんになって頑張って!」
そういうと、後ろを振り向き、あきはひなげしの花から降りるために歩き出した。
すると、1歩踏み出したとたん、目の前から眩い光が照らしてきて、眩しくなり思わず目を瞑ってしまい、そのまま気を失ってしまった。
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>> 『帰還の扉』に続く
どれくらい眠っていたのだろう。
気が付くと、辺りはもう明るくなっていて太陽はもうすぐ真上に来るほどになっていた。
あきはトワを起こそうと、周りを見回した。
すると、まだ寝ているトワがひなげしの花の端で横になっていた。
「トワ!朝だよ!起きて。」
あきは昨日の興奮がまだ続いているかのように、トワに元気よく話かけた。
しかし、トワは目は覚ましたものの、身体を起こそうとはしなかった。
「どうしたのトワ?どこか痛いの?」
そうあきに問われたトワは、あきに笑いながら話をし始めた。
「どうやら、そろそろあたしの時間が終わったみたいだよ。申し訳ないねぇ。最後まで家探しできなくって。」
あきは、トワが何を言っているのかが分からず、頭をかしげた。
「どういうこと?一緒に家探ししてくれないの?」
「ごめんね。トワもみかんと同じところに行く時がきちゃったんだよ。」
「えっ!いやだよ!やっと友達になったのに!」
「しょうがないんだよ。あたしらは人間と違ってこの姿になってからは短い人生だからね。」
「でも、最後にあきにあえて、一緒に子供の羽化も見れて、幸せだよ。ありがとうね。」
「いやぁ!死なないで!わぁ〜ん!」
あきは、トワと最初に遭った時のように、また大声で泣きだした。
トワは、まったくという顔をして、優しい顔をあきに向けて話始めた。
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「どういうこと?もう話出来なくなっちゃうのが悲しくないの?」
トワは、あきの目をしっかりと見て話しを続けた。
「あたしら蝶はね、いや人間も猫もすべての生き物かね。死ぬことは終わりではないと考えているんだよ。」
「終わりではない?」
あきは、またも分からず頭をかしげた。
「そうだよ。蝶はね、死んだあと、また先ほどの蛹が蝶になるのと一緒で、新しい別の生として、生まれ変わるんだ。」
「生まれ変わる?ぐずっ…」
あきは、少し泣き声で聞いた。
「そうだよ。死ぬことは、新しい生命の誕生なんだよ。それは素晴らしい事なんだよ。だから悲しくはないんだよ。」
「そうなの?んじゃ、みかんもまた新しく命を授かっているの?」
「そうだね。きっとまた赤ちゃんとして生まれているよ。だから、悲しくはないんだよ。」
「うん。。わかった。。」
まだ幼いあきには難しい話ではあったが、なんとなくわかったような気がした。
「さぁ、そろそろ家探しに出かけなさい。きっと家に帰れるから。あたしは空の上から、あきを見ているからね。」
「うん。」
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そういうと、あきは立ち上がった。
もう一度トワを見たが、トワは全く動かなくなっていた。
「トワさんありがとう。あき、頑張るから、トワさんも新しい赤ちゃんになって頑張って!」
そういうと、後ろを振り向き、あきはひなげしの花から降りるために歩き出した。
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>> 『帰還の扉』に続く
2024年02月08日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶4』
ーー羽化の扉ーー
そんなトワとの話を楽しんでいると、何やらひなげしの花の葉っぱから、もぞもぞと何かが出てきた。
あきはその『何か』に驚き、ひなげしの花びらの上に尻もちをついてしまった。
「きゃぁ〜!」
「おやおや。どうしたんだい。」
「そっ!そこに何か居る!」
そういわれてトワはひなげしの花の葉っぱの方を振り返り見てみた。
そこには、芋虫が一匹、こちらに向かって登って来ていた。
「あぁ、あれはあたしの子供だよ。これから羽化するんだよ。」
「羽化?」
あきは、初めて聞いた言葉に頭をかしげた。
「羽化を知らないのかい?これから繭になって、そこから出るときに、あたしみたいなアゲハ蝶になるんだよ。」
「え〜!トワさんも昔はあの芋虫みたいな姿だったの?」
「何驚いているんだい。凄くて素晴らしい事ではあるけどねぇ。」
とトワは少し自慢げにあきに話をした。
「わたし、羽化するところを見てみたい!」
と、あきは目を輝かせてトワに話した。
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「そうかい?でも時間がかかるよ、今夜遅くになるけど見てみるかい?」
([豆知識]本来、イモムシが最後の羽化をするに、約2〜3週間はかかります:前蛹は約1〜2日、蛹は約10〜14日で羽化)
そういうと、あきは何度も頭を前後に振って、そのまま顔を芋虫の方に向けた。
この子の好奇心はすごいなとトワは思った。
自分にはあまり時間はないが、あきの家も見つからない事だし、まぁいいかと思い、あきの方を見た。
「んじゃ、今夜はここで休むとするかねぇ。」
二人は、芋虫の方を向いて、ひなげしの花の上に座り込んだ。
暫くすると、芋虫は動かなり、身体が少し茶色になってきた。蛹の状態になってきたのだ。
その状態のまま変化がなく、あきは疲れもあって、いつの間にかに寝てしまっていた。
どのくらい寝ていたのだろう、あきはトワの言葉で目を覚ました。
「あき!始まったよ!羽化するよ!」
あきは眠い目をこすりながら、芋虫だった蛹の方を見た。
辺りは既に日が落ちていて、月明かりがきれいな夜だった。
すると、蛹の背中が少し割れたようにヒビが入った。
「あっ!割れちゃうよ!」
「大丈夫だから、静かにみていな。」
そうトワは笑いながら、あきに微笑みかけた。
あきは、トワに言われたように、静かに蛹を見ることにした。
蛹に入ったヒビは少しずつ、ゆっくりと大きくなっていった。
そして、どのくらい時間がたったのだろうか、その割れたヒビからなにやら透明の布のようなものが出てきた。
あきはまた口が開いたが、トワの言葉を思いだし、手を口に当てて、声を押し殺してそのまま見つめた。
ヒビから出てきた布が大きく広がって行き、それが羽の形になってきた。
その羽は、月明かりに照らされてキラキラと光り輝いていた。
「キレイ…」
あきは思わず言葉を発していた。
「そうだろう。これが私たちの羽化なのさ。最高にキレイだろ。」
あきは頷いた。
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そうしているうちに、蛹の中から、全身が出てきて、その姿は紛れもなくアゲハ蝶になって行った。
そして、しばらく蛹にしがみ付いた後、ゆっくりと羽を動かし、上空へと飛び立っていった。
あきは、その姿が見えなくなるまで、目が離せなかった。
なんとも言えないきれいな光景だった。
「どうだい。あたしたの羽化を見た感想は?」
「うん!凄かった!あんな奇麗なの初めて見た!帰ったら、お母さんに話する!」
「そうかい。それは良かった。後はあんたが戻るだけだね。でも今日はもう遅いから、ここで朝が来るまで待とうね。」
「うん。わかった。」
そういうと、もう夜中だというのに、興奮が抑えきれず、ずっと抜け殻となった蛹を見つめていた。
蛹を見つめてどれくらいたったのか、少しうとうとし始めたかと思ったら、いつのまにかあきは眠りについていた。
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>> 『輪廻の扉』に続く
そんなトワとの話を楽しんでいると、何やらひなげしの花の葉っぱから、もぞもぞと何かが出てきた。
あきはその『何か』に驚き、ひなげしの花びらの上に尻もちをついてしまった。
「きゃぁ〜!」
「おやおや。どうしたんだい。」
「そっ!そこに何か居る!」
そういわれてトワはひなげしの花の葉っぱの方を振り返り見てみた。
そこには、芋虫が一匹、こちらに向かって登って来ていた。
「あぁ、あれはあたしの子供だよ。これから羽化するんだよ。」
「羽化?」
あきは、初めて聞いた言葉に頭をかしげた。
「羽化を知らないのかい?これから繭になって、そこから出るときに、あたしみたいなアゲハ蝶になるんだよ。」
「え〜!トワさんも昔はあの芋虫みたいな姿だったの?」
「何驚いているんだい。凄くて素晴らしい事ではあるけどねぇ。」
とトワは少し自慢げにあきに話をした。
「わたし、羽化するところを見てみたい!」
と、あきは目を輝かせてトワに話した。
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「そうかい?でも時間がかかるよ、今夜遅くになるけど見てみるかい?」
([豆知識]本来、イモムシが最後の羽化をするに、約2〜3週間はかかります:前蛹は約1〜2日、蛹は約10〜14日で羽化)
そういうと、あきは何度も頭を前後に振って、そのまま顔を芋虫の方に向けた。
この子の好奇心はすごいなとトワは思った。
自分にはあまり時間はないが、あきの家も見つからない事だし、まぁいいかと思い、あきの方を見た。
「んじゃ、今夜はここで休むとするかねぇ。」
二人は、芋虫の方を向いて、ひなげしの花の上に座り込んだ。
暫くすると、芋虫は動かなり、身体が少し茶色になってきた。蛹の状態になってきたのだ。
その状態のまま変化がなく、あきは疲れもあって、いつの間にかに寝てしまっていた。
どのくらい寝ていたのだろう、あきはトワの言葉で目を覚ました。
「あき!始まったよ!羽化するよ!」
あきは眠い目をこすりながら、芋虫だった蛹の方を見た。
辺りは既に日が落ちていて、月明かりがきれいな夜だった。
すると、蛹の背中が少し割れたようにヒビが入った。
「あっ!割れちゃうよ!」
「大丈夫だから、静かにみていな。」
そうトワは笑いながら、あきに微笑みかけた。
あきは、トワに言われたように、静かに蛹を見ることにした。
蛹に入ったヒビは少しずつ、ゆっくりと大きくなっていった。
そして、どのくらい時間がたったのだろうか、その割れたヒビからなにやら透明の布のようなものが出てきた。
あきはまた口が開いたが、トワの言葉を思いだし、手を口に当てて、声を押し殺してそのまま見つめた。
ヒビから出てきた布が大きく広がって行き、それが羽の形になってきた。
その羽は、月明かりに照らされてキラキラと光り輝いていた。
「キレイ…」
あきは思わず言葉を発していた。
「そうだろう。これが私たちの羽化なのさ。最高にキレイだろ。」
あきは頷いた。
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そうしているうちに、蛹の中から、全身が出てきて、その姿は紛れもなくアゲハ蝶になって行った。
そして、しばらく蛹にしがみ付いた後、ゆっくりと羽を動かし、上空へと飛び立っていった。
あきは、その姿が見えなくなるまで、目が離せなかった。
なんとも言えないきれいな光景だった。
「どうだい。あたしたの羽化を見た感想は?」
「うん!凄かった!あんな奇麗なの初めて見た!帰ったら、お母さんに話する!」
「そうかい。それは良かった。後はあんたが戻るだけだね。でも今日はもう遅いから、ここで朝が来るまで待とうね。」
「うん。わかった。」
そういうと、もう夜中だというのに、興奮が抑えきれず、ずっと抜け殻となった蛹を見つめていた。
蛹を見つめてどれくらいたったのか、少しうとうとし始めたかと思ったら、いつのまにかあきは眠りについていた。
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>> 『輪廻の扉』に続く
2024年02月07日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶3』
ーー探索の扉ーー
あきは、今トワの背中に乗って空を飛んでいた。
「うわぁ〜!すごい!すごい!」
先ほどまで泣いていたのが噓のように、明るい顔になって、辺りを見回していた。
そのあきの顔をみて、トワは少し安心した。
「はぁ、とりあえず大きな声で泣かれなかったので、一安心かね。」
トワとあきは、そのまま上空に向かい、ひなげしの花も超えて、周りが見渡せるくらいの高さまで来た。
あきは、まだ興奮してあたりを見回してすこしはしゃいでいた。
「あんまりはしゃぎすぎて落ちないでよ。んで、あんたの家は見えるかい?」
そうトワに言われて、あきは下を見回した。
前、後ろと見回したが、家らしきものは見当たらず、あたりは草むらや木だけだった。
「ない…ない…」
あきは、思い出したかのように、またぐずり始めていた。
「え〜と。。。もう少しよく見てごらん。何か知っているものが見えるかも。」
そうとわに言われて、辺りを見回したが、あきの知っているものは何もなかった。
「う〜…やっぱり何も知らないとこ…ぐすっ…」
「おぉぉ!また泣きそうだねぇ…取り合えず、少し疲れたので、一旦下に降りるよ。」
トワは泣き出しそうなあきを見て、まずいと思い、一旦下に降りることにした。
暫くして、先ほどまでトワが居た『ひなげしの花』の上に降りた。
「はぁ…どうしようかなぁ…あたしは食事中だったのに…」
トワは思わず愚痴を口に出してしまった。
「ごめんなさい…ぐすっ…ぐすっ…」
「あっ!いやいや、大丈夫だよ!こんな小さい子を一人にできないしね!おばさんに任しておきな!」
と、泣き出しそうなあきを見て、思っていもいない事を口走ってしまい、少しため息をついた。
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トワはこれからどうしたものかと、腕組みをして考えこんでいた。
それをみたあきは、自分も何か探そうと思い、ひなげしの花の端から下を覗いた。
すると、下の方で小さくて黒いものがいくつも縦に列をなして、何かを運んでいた。
あきは何をしているのか不思議そうに観ていた。
「トワさん!あれはなにしているの?」
そうあきに聞かれたので、トワも下を覗き込んだ。
どうやら、黒いものは蟻の行列らしく、食事を巣に運んでいる最中のようだった。
「あぁ、あれは蟻さん達だね。餌を巣に運んでいるんだよ。おそらくこの間椋鳥に食われた蜘蛛の頭だねぇ。」
そう話をすると、あきは少し驚いた。
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「えっ!蟻さんは蜘蛛さんを食べちゃうの?蜘蛛さんかわいそう…」
「おやおや、そんなことはないよ。お嬢ちゃんにはまだ分からないかもだけど、蜘蛛も蟻も、そしてあたしも食物連鎖の中に生きているんだよ。」
「それぞれが、食べて、食べられて、この世界は成り立っている。それをわかっているから、蜘蛛さんもその時が来るまで一生懸命生きたんじゃないかい。」
「そうなの?よくわかんない…みかんもそうだったのかなぁ?」
「みかんちゃんもそうだと思うよ。だからきっと役目が終わったので、次の世界にとびだったんだね。」
あきにはよくわからなかったが、なんか少し心のつっかえが取れたような気がした。
「トワさんありがとう。きっとみかんも喜んでいるね。」
「そうだね。みかんも喜んでいるね。」
トワは、あきがまた明るい顔になったので、安心した。
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>> 『羽化の扉』に続く
あきは、今トワの背中に乗って空を飛んでいた。
「うわぁ〜!すごい!すごい!」
先ほどまで泣いていたのが噓のように、明るい顔になって、辺りを見回していた。
そのあきの顔をみて、トワは少し安心した。
「はぁ、とりあえず大きな声で泣かれなかったので、一安心かね。」
トワとあきは、そのまま上空に向かい、ひなげしの花も超えて、周りが見渡せるくらいの高さまで来た。
あきは、まだ興奮してあたりを見回してすこしはしゃいでいた。
「あんまりはしゃぎすぎて落ちないでよ。んで、あんたの家は見えるかい?」
そうトワに言われて、あきは下を見回した。
前、後ろと見回したが、家らしきものは見当たらず、あたりは草むらや木だけだった。
「ない…ない…」
あきは、思い出したかのように、またぐずり始めていた。
「え〜と。。。もう少しよく見てごらん。何か知っているものが見えるかも。」
そうとわに言われて、辺りを見回したが、あきの知っているものは何もなかった。
「う〜…やっぱり何も知らないとこ…ぐすっ…」
「おぉぉ!また泣きそうだねぇ…取り合えず、少し疲れたので、一旦下に降りるよ。」
トワは泣き出しそうなあきを見て、まずいと思い、一旦下に降りることにした。
暫くして、先ほどまでトワが居た『ひなげしの花』の上に降りた。
「はぁ…どうしようかなぁ…あたしは食事中だったのに…」
トワは思わず愚痴を口に出してしまった。
「ごめんなさい…ぐすっ…ぐすっ…」
「あっ!いやいや、大丈夫だよ!こんな小さい子を一人にできないしね!おばさんに任しておきな!」
と、泣き出しそうなあきを見て、思っていもいない事を口走ってしまい、少しため息をついた。
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トワはこれからどうしたものかと、腕組みをして考えこんでいた。
それをみたあきは、自分も何か探そうと思い、ひなげしの花の端から下を覗いた。
すると、下の方で小さくて黒いものがいくつも縦に列をなして、何かを運んでいた。
あきは何をしているのか不思議そうに観ていた。
「トワさん!あれはなにしているの?」
そうあきに聞かれたので、トワも下を覗き込んだ。
どうやら、黒いものは蟻の行列らしく、食事を巣に運んでいる最中のようだった。
「あぁ、あれは蟻さん達だね。餌を巣に運んでいるんだよ。おそらくこの間椋鳥に食われた蜘蛛の頭だねぇ。」
そう話をすると、あきは少し驚いた。
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「えっ!蟻さんは蜘蛛さんを食べちゃうの?蜘蛛さんかわいそう…」
「おやおや、そんなことはないよ。お嬢ちゃんにはまだ分からないかもだけど、蜘蛛も蟻も、そしてあたしも食物連鎖の中に生きているんだよ。」
「それぞれが、食べて、食べられて、この世界は成り立っている。それをわかっているから、蜘蛛さんもその時が来るまで一生懸命生きたんじゃないかい。」
「そうなの?よくわかんない…みかんもそうだったのかなぁ?」
「みかんちゃんもそうだと思うよ。だからきっと役目が終わったので、次の世界にとびだったんだね。」
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>> 『羽化の扉』に続く
2024年02月06日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶2』
ーー出会いの扉ーー
どのくらい時間がたったのか、あきは恐る恐る目を開けてみた。
すると、そこは今さっきまでいた家の庭ではなく、大きな葉っぱが生い茂る中にいた。
「ここはどこ?お家は?お母さんは?」
あきは突然の出来事に、おどおどしながら周りを見渡してみたが、そこはあきの知る家の庭ではなかった。
「おかあさん!おかあさん!」
あきは叫んでみたが、返事はなかった。
ふとみかんの墓を思い出して、下を見てみたが、やはりみかんの墓は無かった。
みかんの事、今のこの状況の事、お母さんがいない事などがあり、あきは我慢できず、先ほどとは違い、大きな声で泣きだしてしまった。
「わぁ〜ん!わぁ〜ん!」
暫く泣いていると、どこからともなく声がした。
「まったく、うるさくてかなわしないねぇ…」
「もう少し静かに泣いてくれないかねぇ…」
その声は、あきの前にある大きなひなげしの花の上から聞こえてきた。
「だれ?ぐすっ…」
あきは、泣きながらそちらの方を見て尋ねた。
すると、その『ひなげしの花』から少し頭のようなものが見えた。
「あたしはアゲハ蝶の『トワ』っうもんだよ。お嬢ちゃんは見たところ形は人間のようだけど…」
トワは、なんで人間が自分よりも小さい姿になっているのかが、不思議だった。
「わたしは『あき』。人間だよ。私のママはどこ?ここはどこ?ぐすっ…」
「え〜と…。とりあえず落ち着こうか。」
トワは、また泣き出しそうなあきを見て、また大声で泣かれたらたまらないと思ったのか、落ち着かせようと話かけてきた。
「ここは、見ての通りひなげしが咲いている草むらの世界さ。」
「あんた…あきちゃんの家はどこかな?おばちゃんが聞いてあげるから。」
「わかんない…ここはどこ?わたしの知らない場所…ぐすっ…ぐすっ…」
トワは、質問が失敗したと思って、慌てた様子でひなげしの花からあきのもとへ降りてきた。
「あぁあぁ…もう泣かないの!一緒に家を探してあげるから…」
「ほんと?」
と少し安心したのか、あきはまじまじとトワを見た。
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そして、ふとした疑問が生まれた。
「なんで、わたしはアゲハ蝶のトワさんと話が出来るの?みかんは『ニャー』しか言えなかったのに。」
トワにもその質問に答えられなかったが、知らないと言うとまたあきが泣きそうになると思った。
「え〜と・・・神様のいたずらかな?みかんって猫?あきちゃんの?」
「そう!わたしの親友の猫!…でも死んじゃったの…」
「それでお墓作ってその前で泣いていたら、扉が出てきて、『ぱぁー』と扉が開いたら、中から眩しい光が出て…気が付いたら、ここにいたの」
トワは、あきの話を聞いていたが、よく状況が分からなかった。
「そっ、そうなのね…。とりあえず、ここでは何も見えないから、上に行きましょう。あたしの背中に乗んな!」
というと、トワはあきに背中を見せて、背中に乗るようにと羽を少しバタつかせた。
あきは少し戸惑ったが、今はトワだけが頼りだったので、恐る恐るトワの背中に乗った。
「それじゃいいかい?しっかり捕まってておくれ。んじゃ行くよ!」
というと、トワは大きな羽を上下にバタつかせた。
すると、少しづつ、そしてゆっくりと上空に舞って行った。
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>> 『探索の扉』に続く
どのくらい時間がたったのか、あきは恐る恐る目を開けてみた。
すると、そこは今さっきまでいた家の庭ではなく、大きな葉っぱが生い茂る中にいた。
「ここはどこ?お家は?お母さんは?」
あきは突然の出来事に、おどおどしながら周りを見渡してみたが、そこはあきの知る家の庭ではなかった。
「おかあさん!おかあさん!」
あきは叫んでみたが、返事はなかった。
ふとみかんの墓を思い出して、下を見てみたが、やはりみかんの墓は無かった。
みかんの事、今のこの状況の事、お母さんがいない事などがあり、あきは我慢できず、先ほどとは違い、大きな声で泣きだしてしまった。
「わぁ〜ん!わぁ〜ん!」
暫く泣いていると、どこからともなく声がした。
「まったく、うるさくてかなわしないねぇ…」
「もう少し静かに泣いてくれないかねぇ…」
その声は、あきの前にある大きなひなげしの花の上から聞こえてきた。
「だれ?ぐすっ…」
あきは、泣きながらそちらの方を見て尋ねた。
すると、その『ひなげしの花』から少し頭のようなものが見えた。
「あたしはアゲハ蝶の『トワ』っうもんだよ。お嬢ちゃんは見たところ形は人間のようだけど…」
トワは、なんで人間が自分よりも小さい姿になっているのかが、不思議だった。
「わたしは『あき』。人間だよ。私のママはどこ?ここはどこ?ぐすっ…」
「え〜と…。とりあえず落ち着こうか。」
トワは、また泣き出しそうなあきを見て、また大声で泣かれたらたまらないと思ったのか、落ち着かせようと話かけてきた。
「ここは、見ての通りひなげしが咲いている草むらの世界さ。」
「あんた…あきちゃんの家はどこかな?おばちゃんが聞いてあげるから。」
「わかんない…ここはどこ?わたしの知らない場所…ぐすっ…ぐすっ…」
トワは、質問が失敗したと思って、慌てた様子でひなげしの花からあきのもとへ降りてきた。
「あぁあぁ…もう泣かないの!一緒に家を探してあげるから…」
「ほんと?」
と少し安心したのか、あきはまじまじとトワを見た。
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そして、ふとした疑問が生まれた。
「なんで、わたしはアゲハ蝶のトワさんと話が出来るの?みかんは『ニャー』しか言えなかったのに。」
トワにもその質問に答えられなかったが、知らないと言うとまたあきが泣きそうになると思った。
「え〜と・・・神様のいたずらかな?みかんって猫?あきちゃんの?」
「そう!わたしの親友の猫!…でも死んじゃったの…」
「それでお墓作ってその前で泣いていたら、扉が出てきて、『ぱぁー』と扉が開いたら、中から眩しい光が出て…気が付いたら、ここにいたの」
トワは、あきの話を聞いていたが、よく状況が分からなかった。
「そっ、そうなのね…。とりあえず、ここでは何も見えないから、上に行きましょう。あたしの背中に乗んな!」
というと、トワはあきに背中を見せて、背中に乗るようにと羽を少しバタつかせた。
あきは少し戸惑ったが、今はトワだけが頼りだったので、恐る恐るトワの背中に乗った。
「それじゃいいかい?しっかり捕まってておくれ。んじゃ行くよ!」
というと、トワは大きな羽を上下にバタつかせた。
すると、少しづつ、そしてゆっくりと上空に舞って行った。
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>> 『探索の扉』に続く
2024年02月04日
勝手に小説『扉と少女とアゲハ蝶1』
ーー序章の扉ーー
小さな女の子が、大きな木の下にある少し土が盛ってあるところの前にしゃがみこんでいた。
しゃがみこんだまま、下を向いて泣いていたのだ。
「うっ…うっ…ぐすっ…」
盛り土の上には、木の板があり、そこには「みかんの墓」と書かれていた。
「みかん…どうして死んじゃったの?あきは寂しい…」
『あき』とはこの泣いている女の子らしい。
そして、『みかん』は、死んでしまった猫だった。
つい先日、あきが生まれる前から家で飼っていた猫が、老衰で死んでしまい、この木の下に遺骨を埋めたのだった。
少し泣いていると、家の方からお母さんがあきに話かけてきた。
「あき。もう夕方だから、家に入りなさい。風邪ひくわよ。」
そうお母さんに言われたが、まだあきはみかんの墓のそばから動くことが出来なかった。
赤ん坊の時からの親友でもあったみかんだったので、死んだ事がまだあきには受け入れられなかったのだ。
そして、さほど時間は経っていなかったが、あきは取り合えず、お母さんのところに戻ろうとその場に立ち上がった。
すると、今まで気が付かなかったが、お墓の横に大きくそれはそれは立派な扉が立っていた。
「?こんなのあったっけ?」
あきは、不思議そうにその扉を覗き込むように扉に近づいて行った。
その時、突然その扉が開き始めた。
「きゃ!」
扉の隙間から、眩い光が差し込み、あきは眩しくって目を瞑ってしまった。
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>> 『出会いの扉』に続く
小さな女の子が、大きな木の下にある少し土が盛ってあるところの前にしゃがみこんでいた。
しゃがみこんだまま、下を向いて泣いていたのだ。
「うっ…うっ…ぐすっ…」
盛り土の上には、木の板があり、そこには「みかんの墓」と書かれていた。
「みかん…どうして死んじゃったの?あきは寂しい…」
『あき』とはこの泣いている女の子らしい。
そして、『みかん』は、死んでしまった猫だった。
つい先日、あきが生まれる前から家で飼っていた猫が、老衰で死んでしまい、この木の下に遺骨を埋めたのだった。
少し泣いていると、家の方からお母さんがあきに話かけてきた。
「あき。もう夕方だから、家に入りなさい。風邪ひくわよ。」
そうお母さんに言われたが、まだあきはみかんの墓のそばから動くことが出来なかった。
赤ん坊の時からの親友でもあったみかんだったので、死んだ事がまだあきには受け入れられなかったのだ。
そして、さほど時間は経っていなかったが、あきは取り合えず、お母さんのところに戻ろうとその場に立ち上がった。
すると、今まで気が付かなかったが、お墓の横に大きくそれはそれは立派な扉が立っていた。
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>> 『出会いの扉』に続く
2024年01月23日
勝手に小説『扉と怒り課長と蜘蛛6』
ーー帰還の扉ーー
新人「課長!山田課長!大丈夫ですか?」
どれくらいの時間がったたのか、どこからか聞き覚えのある声がした。
はっとして、目を覚まして辺りを見回した。
いつも通りの会社の廊下で、自分の部屋の扉の前だった。
戻ってきたのだ。
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どうやってかは分からないが、きっとタランさんのおかげだと思った。
新人「課長、大丈夫ですか、部屋の前で倒れていたので。」
勇優「今は何時?」
新人「さっき会議が終わった後なので、16時10分くらいですかね。」
あちらの世界に行っていたのが、こちらの時間では10分しかたっていなかった。
あれは夢だったのか?
いや、でも目の周りが涙で濡れていた。手もタランさんの蜘蛛の巣のベタベタ感が残っていた。
新人「課長、大丈夫ですか?病院に行った方が良いのではないですか?」
勇優「あぁ、大丈夫だ。ありがとう。歳なのかな。転んでしまったみたいだ。」
新人「気を付けてくださいね。」
そういうと、勇優が大丈夫なのを確認して、新人君はその場を後にしようと歩き始めた。
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勇優は、タランさんとの出来事を思い返していた。
そして、戻ったら新人君に一言謝ることを思い出していた。
勇優「新人!」
新人君は、ちょっとびっくりしてまた怒られるのかと思い、恐る恐る後ろを振り返った。
勇優「先ほどの会議では失礼したね。申し訳ない。資料作成で分からないことがあれば、手伝うので、いつでも言ってくれ。」
新人君はまたもびっくりした。
先ほどの会議での課長の顔と態度からは想像できない発言だったからだ。
きっと何か企んでいる?とも思えたが、課長の顔は真剣そのものだった。
新人「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて、分からない場合は、お声をかけさせて頂きます。」
と当たり障りないように答えた。
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すると、勇優は少しにこっと笑顔で、手を上げて大丈夫というしぐさをした。
勇優「新人君。今日の夜は空いているかい?お詫びを兼ねて、色々と君とコミュニケーションも取りたいので夜に1杯やらないか?」
少し新人君は悩ましい顔をしたが、課長のお誘いだったので、断りにくく「分かりました」と答えていた。
そして、勇優は自分の仕事部屋に戻って、これからの開発の事、開発メンバーの事を考え初めていた。
勇優「タランさんは、『どんなことにも、どんなものにも、常に感謝の気持ち』と言っていたなぁ」
と思い返しながら、デスクに向かった。
<<ところ変わって。。。。>>
またもや、謎の生き物がしゃべっている。
「いやはや、こう何度も失敗していたら、勇優みたく俺も上から怒られるなぁ」
「でも、この間同僚に聞いたら、奴も扉を落としたことがあるって言ってたなぁ」
「実は、この扉を運ぶ方法って、上が考えた方法だけど、わざと落ちやすいようにしている?」
「まぁでもとりあえず、これからも気を付けよう!眼を付けられないように・・・」
と、オフィスビル屋上で、背に扉を担いだ何者?かが、つぶやいていた・・・・。
>> 次回未定
新人「課長!山田課長!大丈夫ですか?」
どれくらいの時間がったたのか、どこからか聞き覚えのある声がした。
はっとして、目を覚まして辺りを見回した。
いつも通りの会社の廊下で、自分の部屋の扉の前だった。
戻ってきたのだ。
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どうやってかは分からないが、きっとタランさんのおかげだと思った。
新人「課長、大丈夫ですか、部屋の前で倒れていたので。」
勇優「今は何時?」
新人「さっき会議が終わった後なので、16時10分くらいですかね。」
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あれは夢だったのか?
いや、でも目の周りが涙で濡れていた。手もタランさんの蜘蛛の巣のベタベタ感が残っていた。
新人「課長、大丈夫ですか?病院に行った方が良いのではないですか?」
勇優「あぁ、大丈夫だ。ありがとう。歳なのかな。転んでしまったみたいだ。」
新人「気を付けてくださいね。」
そういうと、勇優が大丈夫なのを確認して、新人君はその場を後にしようと歩き始めた。
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勇優は、タランさんとの出来事を思い返していた。
そして、戻ったら新人君に一言謝ることを思い出していた。
勇優「新人!」
新人君は、ちょっとびっくりしてまた怒られるのかと思い、恐る恐る後ろを振り返った。
勇優「先ほどの会議では失礼したね。申し訳ない。資料作成で分からないことがあれば、手伝うので、いつでも言ってくれ。」
新人君はまたもびっくりした。
先ほどの会議での課長の顔と態度からは想像できない発言だったからだ。
きっと何か企んでいる?とも思えたが、課長の顔は真剣そのものだった。
新人「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて、分からない場合は、お声をかけさせて頂きます。」
と当たり障りないように答えた。
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すると、勇優は少しにこっと笑顔で、手を上げて大丈夫というしぐさをした。
勇優「新人君。今日の夜は空いているかい?お詫びを兼ねて、色々と君とコミュニケーションも取りたいので夜に1杯やらないか?」
少し新人君は悩ましい顔をしたが、課長のお誘いだったので、断りにくく「分かりました」と答えていた。
そして、勇優は自分の仕事部屋に戻って、これからの開発の事、開発メンバーの事を考え初めていた。
勇優「タランさんは、『どんなことにも、どんなものにも、常に感謝の気持ち』と言っていたなぁ」
と思い返しながら、デスクに向かった。
<<ところ変わって。。。。>>
またもや、謎の生き物がしゃべっている。
「いやはや、こう何度も失敗していたら、勇優みたく俺も上から怒られるなぁ」
「でも、この間同僚に聞いたら、奴も扉を落としたことがあるって言ってたなぁ」
「実は、この扉を運ぶ方法って、上が考えた方法だけど、わざと落ちやすいようにしている?」
「まぁでもとりあえず、これからも気を付けよう!眼を付けられないように・・・」
と、オフィスビル屋上で、背に扉を担いだ何者?かが、つぶやいていた・・・・。
【 完 】
>> 次回未定
2024年01月22日
勝手に小説『扉と怒り課長と蜘蛛5』
ーー別れの扉ーー
勇優は、タランの巣から降り始めた。
初めて食物連鎖の現場を見て、何か心のどこかに何かが生まれたような感じがあった。
これから、どうしよう。そんなことも考えながら、でも最初にこの世界に着た時よりは不安は和らいだ状態で、木の下まで降りて行った。
木の下から上を見上げると、先ほどまでいたタランさんの巣が見えた。
そこからタランが下の勇優に向けて大きな手を振っていた。
勇優もそれにこたえるように手を振って答えた。
さて、元居た世界に戻るために、とりあえず手がかりを探さないと。
そして、戻ったら先の会議で怒りをぶつけてしまった新人君に一言謝っておくかと考えていた。
これまでの勇優であれば、ありえない考えだったが、タランとの出会いで少し考えが変わっていたのだ。
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そして、勇優は前を向いて歩き始めた。
っその時、何やら空からいきなり影が差し込んできた。
その影は、前からやってきて、先ほどまでいた木の方へと動いていた。
そして、先ほどまで登っていた木の上から叫び声が聞こえた。
タラン「ぎゃ〜!」
勇優 「タランさん!?」
先ほどの黒い影が飛んで行った先のタランさんの巣の方から、タランさんの叫び声が聞こえた。
勇優は慌てて、木の方に駆け寄りタランさんの巣のある方へ顔を向けて見た。
すると、なんという事だろう。タランさんの巣が壊されていて、その上にある枝の上に椋鳥が1羽いたのだった。
そして、その椋鳥のくちばしには、なんと先ほどまで話をしていたタランさんが咥えられていた。
勇優 「タランさん!逃げて!」
っという勇優の叫び声が届くか届かないかの瞬間に、その椋鳥のくちばしが閉じていった。
その光景を勇優は唖然として見届けるしかなかった。
そして、タランさんが言っていた食物連鎖の話を思い出していた。
勇優は、知らぬ間に目から涙があふれ出していた。
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何か椋鳥のくちばしから落ちてきた。
それは、タランさんのなれの果てだと分かった。
それを受け止めようと、勇優は走り出していた。
そして、もう少しで勇優の手に届きそうなとき、枝に止まっていたはずの椋鳥が勇優の上まで迫っていた。
そして、くちばしから落ちたタランさんを一口でパクリとの咥えて飲み込んでしまった。
そして、そのまま上空に飛んでいき、どこぞと知れず消えていった。
勇優は、その場に崩れ落ちていた。
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すると、どこからか薄れた小さい声で勇優に話かけてきた。
タラン「そう泣かないでください。ありがたいですが、これも食物連鎖です。仕方がないことです。」
タラン「短い人生でしたが、最後にあなたと話が出来て、そして最高級のご馳走を食べられて幸せでした。」
タラン「来世でまた会いましょう。」
そういうと、勇優の上空に何か光のようなものが上がって行った。
勇優にはそれがタランさんの魂だと思った。
不思議と恐怖はなく、心の中で、タランに『ありがとう』という感謝の言葉を発していた。
そして、そのまま勇優は気を失って行った。
>> 『帰還の扉』に続く
勇優は、タランの巣から降り始めた。
初めて食物連鎖の現場を見て、何か心のどこかに何かが生まれたような感じがあった。
これから、どうしよう。そんなことも考えながら、でも最初にこの世界に着た時よりは不安は和らいだ状態で、木の下まで降りて行った。
木の下から上を見上げると、先ほどまでいたタランさんの巣が見えた。
そこからタランが下の勇優に向けて大きな手を振っていた。
勇優もそれにこたえるように手を振って答えた。
さて、元居た世界に戻るために、とりあえず手がかりを探さないと。
そして、戻ったら先の会議で怒りをぶつけてしまった新人君に一言謝っておくかと考えていた。
これまでの勇優であれば、ありえない考えだったが、タランとの出会いで少し考えが変わっていたのだ。
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そして、勇優は前を向いて歩き始めた。
っその時、何やら空からいきなり影が差し込んできた。
その影は、前からやってきて、先ほどまでいた木の方へと動いていた。
そして、先ほどまで登っていた木の上から叫び声が聞こえた。
タラン「ぎゃ〜!」
勇優 「タランさん!?」
先ほどの黒い影が飛んで行った先のタランさんの巣の方から、タランさんの叫び声が聞こえた。
勇優は慌てて、木の方に駆け寄りタランさんの巣のある方へ顔を向けて見た。
すると、なんという事だろう。タランさんの巣が壊されていて、その上にある枝の上に椋鳥が1羽いたのだった。
そして、その椋鳥のくちばしには、なんと先ほどまで話をしていたタランさんが咥えられていた。
勇優 「タランさん!逃げて!」
っという勇優の叫び声が届くか届かないかの瞬間に、その椋鳥のくちばしが閉じていった。
その光景を勇優は唖然として見届けるしかなかった。
そして、タランさんが言っていた食物連鎖の話を思い出していた。
勇優は、知らぬ間に目から涙があふれ出していた。
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何か椋鳥のくちばしから落ちてきた。
それは、タランさんのなれの果てだと分かった。
それを受け止めようと、勇優は走り出していた。
そして、もう少しで勇優の手に届きそうなとき、枝に止まっていたはずの椋鳥が勇優の上まで迫っていた。
そして、くちばしから落ちたタランさんを一口でパクリとの咥えて飲み込んでしまった。
そして、そのまま上空に飛んでいき、どこぞと知れず消えていった。
勇優は、その場に崩れ落ちていた。
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すると、どこからか薄れた小さい声で勇優に話かけてきた。
タラン「そう泣かないでください。ありがたいですが、これも食物連鎖です。仕方がないことです。」
タラン「短い人生でしたが、最後にあなたと話が出来て、そして最高級のご馳走を食べられて幸せでした。」
タラン「来世でまた会いましょう。」
そういうと、勇優の上空に何か光のようなものが上がって行った。
勇優にはそれがタランさんの魂だと思った。
不思議と恐怖はなく、心の中で、タランに『ありがとう』という感謝の言葉を発していた。
そして、そのまま勇優は気を失って行った。
>> 『帰還の扉』に続く
2024年01月21日
勝手に小説『扉と怒り課長と蜘蛛4』
ーー食物連鎖の扉ーー
蜘蛛の巣を降りようとしたその時、目の前に何か大きなしかもきれいな羽が迫ってきた。
それは、アゲハ蝶だった。
ただ、やはりサイズは勇優と同じ大きさだった。
とっさに勇優はその羽がぶつかりそうだったので、手で払いのけてしまった。
すると、そのアゲハ蝶は、先ほど勇優が捕まっていたタランの蜘蛛の巣に捕まってしまったのだ。
すると、先ほどのタランが近寄ってきた。
タラン「これはこれは、大変なご馳走が引っ掛かったね。」
すると、タランはすぐにアゲハ蝶になにやら針みたいなものを刺した。
すると、先ほどまでバタバタしていたアゲハ蝶が、まったく動かなくなってしまった。
勇優は、恐る恐るよだれを垂らしていたタランに話かけてみた。
勇優 「あの〜。タランさん?こちらのアゲハ蝶さんは食べられるのでしょうか?」
タラン「何当たり前の事を聞いているのですかぁ。何日振りかの食事なんですよ。しかも上等な食事♪」
(AD)ココナラ:古神道で資格や入試の合格祈願の祈祷を行います
勇優 「自分は助けてくれたのに?」
タラン「だって、あなたは食べ物ではないので。食物連鎖的に言えば、本来私が食べられてしまう方ですよ。」
そういうと、タランはアゲハ蝶を、まるで調理するかのように解体し始めた。
勇優は、何も言わずそのタランの食事の後継を、見ていた。いや、恐怖で目が離せなったのだった。
今まで、牛肉や豚肉とか肉類は好きで食べていたが、それはすでに解体し食材としての姿でしか見た事がなかった。
アゲハ蝶の解体は、残酷なように見えていたのだ。
(AD)ココナラ:アロマの検定って必要なの?に経験者がお答えします
暫くして、タランはアゲハ蝶のすべてを、きれいに食べきっていた。
おなか一杯になったのか、おなかが膨れていて、少しげっぷをした。
タラン「はぁ、アゲハ蝶さん。ありがとうございます。これでまた暫く生きられそうです。感謝。」
といって、タランは手を合わせて、お辞儀をした。
勇優はそのタランのしぐさを不思議そうに見ていた。
勇優 「タランさん。なぜ手を合わせてお辞儀をしているんですか?食事に対して。」
タラン「馬鹿言ってんじゃないよ!確かにアゲハ蝶さんを食べたけど、これは生きていくためで、アゲハ蝶さんは不運だったんだよ。まぁ食物連鎖の中に生きているんだから仕方ないけど。」
タラン「アゲハ蝶さんにだって、いろいろと事情もあったろうし、言いたいこともあったろうけどね。けど自分にもいろいろと生きるための事情があるから、仕方がない事でもある。」
タラン「だから、どんなことにも、どんなものにも、常に感謝の気持ちが生まれてくるんだよ」
タラン「勇優さんには、そういう心はなさそうだね。常に怒りに任せていて、他人を思う余裕がなさそうだしね。」
感謝の気持ち。そういわれて勇優は、少し黙ってしまった。
そうだ。自分は常に何か追われている感じがして、常に完璧にしていないと行けないと思っていた。
その結果、色々な人や部下に当たってしまって、怒りの感情がコントロール出来ていなかったのかもと思った。
(AD)ココナラ:勉強・学習方法の相談
勇優 「いろいろなものに感謝の気持ち。。。。」
タラン「そうだよ。わたしみたいな蜘蛛にさえ感謝する気持ちがあるんだから、きっと人間である勇優さんにだって、簡単に気持ちを出せるはずなんだけどねぇ。」
タラン「あっ!余計なお世話だったね。申し訳ない。」
勇優 「いえ。なんか、タランさんを見ていたら、なんとなくわかったように思えます。」
タラン「そうかい。なら、お話したかいがあったってもんだね。」
勇優 「はい。少し長いしてお邪魔してしまったようなので、そろそろ行きます。」
タラン「そうかい。んじゃ、あんたも達者でね。あんまり怒ってばっかりいても、よいことはないよ。」
勇優 「はい。では、失礼します。」
少し、勇優の顔が柔らかくなったように、タランは感じていた。
>> 『別れの扉』に続く
蜘蛛の巣を降りようとしたその時、目の前に何か大きなしかもきれいな羽が迫ってきた。
それは、アゲハ蝶だった。
ただ、やはりサイズは勇優と同じ大きさだった。
とっさに勇優はその羽がぶつかりそうだったので、手で払いのけてしまった。
すると、そのアゲハ蝶は、先ほど勇優が捕まっていたタランの蜘蛛の巣に捕まってしまったのだ。
すると、先ほどのタランが近寄ってきた。
タラン「これはこれは、大変なご馳走が引っ掛かったね。」
すると、タランはすぐにアゲハ蝶になにやら針みたいなものを刺した。
すると、先ほどまでバタバタしていたアゲハ蝶が、まったく動かなくなってしまった。
勇優は、恐る恐るよだれを垂らしていたタランに話かけてみた。
勇優 「あの〜。タランさん?こちらのアゲハ蝶さんは食べられるのでしょうか?」
タラン「何当たり前の事を聞いているのですかぁ。何日振りかの食事なんですよ。しかも上等な食事♪」
(AD)ココナラ:古神道で資格や入試の合格祈願の祈祷を行います
勇優 「自分は助けてくれたのに?」
タラン「だって、あなたは食べ物ではないので。食物連鎖的に言えば、本来私が食べられてしまう方ですよ。」
そういうと、タランはアゲハ蝶を、まるで調理するかのように解体し始めた。
勇優は、何も言わずそのタランの食事の後継を、見ていた。いや、恐怖で目が離せなったのだった。
今まで、牛肉や豚肉とか肉類は好きで食べていたが、それはすでに解体し食材としての姿でしか見た事がなかった。
アゲハ蝶の解体は、残酷なように見えていたのだ。
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暫くして、タランはアゲハ蝶のすべてを、きれいに食べきっていた。
おなか一杯になったのか、おなかが膨れていて、少しげっぷをした。
タラン「はぁ、アゲハ蝶さん。ありがとうございます。これでまた暫く生きられそうです。感謝。」
といって、タランは手を合わせて、お辞儀をした。
勇優はそのタランのしぐさを不思議そうに見ていた。
勇優 「タランさん。なぜ手を合わせてお辞儀をしているんですか?食事に対して。」
タラン「馬鹿言ってんじゃないよ!確かにアゲハ蝶さんを食べたけど、これは生きていくためで、アゲハ蝶さんは不運だったんだよ。まぁ食物連鎖の中に生きているんだから仕方ないけど。」
タラン「アゲハ蝶さんにだって、いろいろと事情もあったろうし、言いたいこともあったろうけどね。けど自分にもいろいろと生きるための事情があるから、仕方がない事でもある。」
タラン「だから、どんなことにも、どんなものにも、常に感謝の気持ちが生まれてくるんだよ」
タラン「勇優さんには、そういう心はなさそうだね。常に怒りに任せていて、他人を思う余裕がなさそうだしね。」
感謝の気持ち。そういわれて勇優は、少し黙ってしまった。
そうだ。自分は常に何か追われている感じがして、常に完璧にしていないと行けないと思っていた。
その結果、色々な人や部下に当たってしまって、怒りの感情がコントロール出来ていなかったのかもと思った。
(AD)ココナラ:勉強・学習方法の相談
勇優 「いろいろなものに感謝の気持ち。。。。」
タラン「そうだよ。わたしみたいな蜘蛛にさえ感謝する気持ちがあるんだから、きっと人間である勇優さんにだって、簡単に気持ちを出せるはずなんだけどねぇ。」
タラン「あっ!余計なお世話だったね。申し訳ない。」
勇優 「いえ。なんか、タランさんを見ていたら、なんとなくわかったように思えます。」
タラン「そうかい。なら、お話したかいがあったってもんだね。」
勇優 「はい。少し長いしてお邪魔してしまったようなので、そろそろ行きます。」
タラン「そうかい。んじゃ、あんたも達者でね。あんまり怒ってばっかりいても、よいことはないよ。」
勇優 「はい。では、失礼します。」
少し、勇優の顔が柔らかくなったように、タランは感じていた。
>> 『別れの扉』に続く