2018年07月15日
藤田香さんの訃報にあたって
藤田香さんが亡くなったことを、今日の夕方、Twitterで知りました。
ただ茫然として、名前で検索をかけ、色んな方のつぶやきを見ていました。
つぶやき手も、内容も、様々で、藤田さんは沢山の方に影響を与えた方なのだと、実感しました。
わたしは「黒魔女」をはじめ「そのトリック、あばきます。」「小公女」「青い鳥文庫ができるまで」など、青い鳥文庫の本で、藤田さんと繋がっておりました。
言うまでもなく、死ぬまでに会いたい方の一人でした。作家になって、作家として、会いたい方の一人でした。
だから、夢が一つ、叶わなくなってしまいました。
わたしは、「黒魔女」の六年生シリーズを、まだ読んでいません。
イラストに他の作品の方が参加していて、何やら豪華なことをしているみたいだと、傍目に思っていたのですが、ご病気、だったのですね。
今から買っても、お金は藤田さんには届きません。
今からファンレターを書いても、届きません。
今書いている、この文章も、届きません。
いなくなってしまってからでは、遅いのでした。
ずっと、とはいかなくても、きっと数十年くらいは、そこにいるものだと、表紙に名前を載せているものだと、心のどこかで思っていました。
「いつか」出会えるはずだと、無根拠に、信じていました。
けれど、わたしはついに、藤田さんと繋がることのないまま。
永遠に会えなくなってしまいました。
「作品全部買うほどのファンじゃない、普通の好きくらいの気持ちで手紙書いたり、会いに行ったりしたら、迷惑だろう」だとか、そんな言い訳をして、何も行動しなかったことを、悔やんでいます。
憧れていました。
素敵なイラストを描いて、青い鳥文庫の表紙を飾れること。挿絵を入れられること。
わたしたちの心を、惹きつけられること。
この気持ちが、届けばいいな、なんて、都合がいいですよね。
いらっしゃるうちに、届けなくては、いけなかったんですよね。
どうか許してください。
藤田さん、好きです。ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
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