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2018年07月12日

【紹介】妖界ナビ・ルナ①



こんにちは!
とおのです。



今回紹介するのは、フォア文庫から青い鳥文庫に移籍(?)した人気ファンタジー作品。
「妖界ナビ・ルナ①」です!

DSCF1828.JPGDSCF1830.JPG
  ↑BOOK・OFFを探しあるいたのですが、なかなか見つからず、手に入れるのに苦労しました。第14刷。


イラストは「ナビ・ルナU」から戸部淑さんにバトンタッチしましたが、わたしは、第1期のこの、琴月綾さんの表紙が好きです。
デザインが統一されていて、毎巻テーマカラーが変わっていく……それすなわち、シリーズフェチを虜にする美しさであります。



基本情報

タイトル:妖界ナビ・ルナ① 解かれた封印
作:池田美代子
絵:琴月綾
発行日:2004年3月
出版社:岩崎書店



あらすじ

ルナには秘められた超能力があった。しかし、死んだ父の手によって、その魔力は封印されていた。妖怪に立ちむかうためには、封印を解かなければならない。そのカギは?


(裏表紙あらすじより引用)

このあらすじ、間違ったことは言っていないのですが、販促としては少しズレているように思ったり。



コメント

「ナビ・ルナ」は、妖怪モノ。
……のはずが、その世界観たるや、洋風マジカルな印象もうける、独特のファンタジーです。


バトルシーンが激しく、出血や痛みの描写もリアルなのが、少し変わっているところです。
少年漫画に近い、と言いますか。

まあ、超能力と言えば、異能バトルですものね。
アクション好きは、ハラハラドキドキ、わくわく間違いなしです!



また、三人称・ですます調の語りは、「ナビ・ルナ」の世界観を作りだす大事な要素。
お話を、優しく語りきかせてもらっているような、温かい気持ちになります。


加えて、このですます調、シリアスで切ない心情描写に、相性がいいんです。

「ナビ・ルナ」は、胸をしめつけてくるような厳しい状況が多く、そのつど文体があまりに場面を引きたてているので「ですます調、お前ってやつは……!」という気持ちになります。



あとは、「なかよし」でマンガが連載していました。
そのおかげで、いつしか「なかよし」のテレビCMで、タイトルが読みあげられていたのですが、驚いたのが、そのイントネーション。

わたしは、「妖界ナビゲーター」の略だから、「妖界ナビ↓・ルナ」だと思って読んでいました。
でも、なんとです。「妖界・ナビ↑ルナ」と言うんです。


あれじゃあ、音だけ聞いたら「ナビルナ」っていう名前の妖怪みたいじゃないですか?
……しかし、それが公式なんですよ。いまだに腑に落ちていません!
言いやすいですけどね、「ナビ↑ルナ」。



力説ポイント

真っ先に挙げたいポイントは、ルナが陰陽術を使うこと!
九字切り禹歩(うほ)は、もう憧れて、憧れて、自室でこっそりマネして覚えました。


では、それのどこに憧れたのかというと、邪気を払うだとか、妖怪を妖界に返すだとか、言葉の意味だとか、そういうものではありません。

わたしが惹かれるのは、呪文であり、であり、言ってしまえば魔法です。
陰陽術が、一味違った素敵な魔法であるということです。


いわゆる少女趣味な、マジカルな魔法ばかり見て育ったわたしには、新鮮でした。
これが「ナビ・ルナ」を「独特なファンタジー」だと思う、一要素でもあります。



そして「ナビ・ルナ」は、なんと言ってもその世界自体が魅力です。
ディテールも含めた、全体の雰囲気と言いますか。

実を言いますと、わたし、お話の流れを分かっていません
覚えていない、というわけではなく、読んでいた当時も分からないながら読んでいました。
もし、あらすじを教えてと言われたら、「ルナに、やるべきことが次々に降りかかってきて、それを解決するために、色んな人と出会いながら旅をしていくお話」なんてアバウトな回答をするはずです。

「ムスビ」もわけが分かっていないので、池田さんと相性が悪いのかもしれません。
※貧弱な読書力と間合いの長い読書サイクルにより、壮大な設定が理解できていないのだと思われます……。


でもですよ!
読んでいる間は、物語にのめりこめるし、展開も理解できるし、読んだ後に「面白かった!」と思うんです。


ただ、概観すると分からなくなる。

だから、今のところ、わたしは「ナビ・ルナ」の世界が気にいっているんだろうなと思います。



ついでに言うと、やっぱり、このルナ然り、「天才作家」のスズ然り、食いしん坊キャラはなんとも輝いて見えます。
自分の食べたい願望を、代わりに叶えてくれるからでしょうか。
ぜひ、もっと食べて!



今回の木口

ルナ.png
アホ毛のせいで文字がかたよった




楽天さんはこちら↓

妖界ナビ・ルナ(1) 解かれた封印 (フォア文庫) [ 池田美代子 ]





それではまた!
とおのでした。

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小5の頃から青い鳥文庫ファン。いつか青い鳥文庫でお話を書くのが夢です。本屋へ行くと、児童書コーナーを見ずには出られません。読む本は児童文庫にかたよっていますが、まだまだ読んでいない本がたくさんあります。このブログの運営を通して、もっと色んな作品を読んでいきたいです!
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