2016年02月22日
撮影日記36;「三保シーサイドホテル福田家」(2)
世界遺産の内にあるホテル。
本ブログご紹介は二度目となります。
(一度目は、ブログの最初の頃、撮影日記5にて)
早いもので、一年近くが経ち、また撮影に呼んでいただきました。
三保シーサイドホテル福田家さんの場所は、『三保の松原』(静岡県清水区)として有名な三保半島のかなり先端に近いところになります。
『富士山世界遺産』のエリア内なのです。
ここは周辺環境は最高です。目の前が砂浜と海ですし、周辺は松林が広がっており、そこに遊歩道が網の目のように通っています。ホテルの前が、東海大学海洋学部の博物館などの施設になっています。
初日は、海からの風が強く、終日、松籟が鳴り響いておりました。
今回、社長さんご要望の撮影内容は、
・2016年用 料理4〜5コース
・ホテルからの富士山を含めたビュー、周辺の写真
・客室、ロビー、外観など一部の施設写真
・他
などでした。
社長さんは1日で簡単に終えるつもりのようでしたが、これだけ沢山の撮影内容ではなかなかそうは参りません。結局のところ今回は、今月15日に料理や施設写真を、1日あけて17日に風景やその他の写真を撮影することとさせていただきました。
<撮影1日目>
初日は天候が不安定で、富士山は雲隠れしてしまって撮影できませんでした。
(富士山は、なかなか難しい被写体ですし、もう2月半ばなので冬型の安定時期を過ぎてしまっていますから、尚のことです。そう簡単に行く相手ではないのです。)
そこで、午前中は、客室を撮影しました。
別館海側の客室(2F)です。
本館一般客室(4F)の海側です。
福田家さんの客室は、半分が海側で、半分が松林の陸側です。
上写真は海側で、今回はとくに海を同時に写し込むようにしました。
ただ、そうするとカメラ位置を高くしなければならず、客室を見下ろすような感じになってしまうのが悩ましいところです。
窓からの景色は本当にGoodです。夕日もなかなか。
遠景の山並みが、日本平方向です。『久能山東照宮』や、『久能山石垣イチゴ狩り』などがあります(車で10分位)。
お昼から料理写真を撮影しました。
今年の料理のテーマが、「海賊焼き」「海賊鍋」だそうです。
素材内容は、季節や一部グレードによって異なるようです。
今回、天候不順で今ひとつ海鮮素材が思うように揃わなかったそうなのですが、
海沿いの宿ならではの豪快な鍋・陶版焼きを目指すということで、個人用の小さい鍋などでなくて、基本大きいサイズので提供する方針とのこと。
親しい家族や仲間で一つ鍋をつつくというのは、なかなかいいものですからね。
で、これらを入れたメニュー例写真が以下になります。
この2コースは、グレード的には中か上あたりのコースです。
鍋か陶版焼きかは、季節でか一年中かは目下思案中ということ。
しかし、こちらのホテルの料理について私が一番魅かれるのは、何と言っても「マグロ」のお造りです。
清水港直送の、品質の良い鮪です。しかも切り身が大きく分厚い。
(写真からもある程度わかるのではないでしょうか。)
このお造りは、明らかにコストの一番かかっているものです。旅館・ホテルで、これだけの品質および量での鮪のお刺身というのは、実はなかなかお目にかかれないのです。断言しても良いです。
それから、写真内の青いお皿もまた、マグロのカルパッチョです。
ざるそばですが、社長(正真正銘のそば職人)自らの自家製手打ち蕎麦です。数百万円もする石臼まで備えてあって、それで粉もご自分で弾いておられます。・・・すごい凝り性の方なんです。
これはもう商売ではなく、完全に趣味の世界か。
(ただ、社長さんは若いとき静岡市では有名なお蕎麦屋さんで修行しておられるので、とても趣味というレベルでもないですね。)
福田屋さんの料理は、全体見た目は地味ですが、どれも素材・製法ともかなりのこだわりの結集なのです。
しかし、それが大方のお客さんに伝わっていない!
これは、このホテル側のアピールにも一つの問題があることは確かです。
せめて、お品書きにうんちくを書くなどの工夫をすれば間違いなくお客さんにも好評だと思うのです。
さて、初日は、料理撮影は午後5時前位までで終了。
その後、私の申し出で、ホテル外観と玄関の夕景を撮影しました。
それにしても日が伸びてきました。
玄関側の客室全てとロビーや玄関の電気を全部点けて回りましたが、なんとか夕暮れ時にギリギリ間に合いました。
やっぱり外観は、夕方がいいですね。
撮ってよかった!
(でも、電気全部消しに回らなくては、、、)
翌日は私に別件がありまして、明後日またお伺いさせていただくことにいたしました。
<撮影二回目>
読みが的中しました。
今朝は、富士山がかなりすっきりとよく見えております!
福田家さんに着くまでの間、どうにかこのまま雲隠れしないで見えていて欲しい。
と、朝6時すぎに伊豆の国市を出発。そう願いつつ、8時前に到着しました。
して、結果、下のような写真が撮れました!
これらの富士山は、ホテル建物の4F、および屋上から撮影しました。
これが撮れたのは、ラッキーでした。一安心というものです。
本日は、まだ時間があったので、海岸を散歩して三保半島の先端まで行ってみました。
砂浜にすごい数のカモメが休んでました。
三保の先端は、富士山の絶景ビューポイントです。
丁度、巨大な船が入港するところでした。
丁度、巨大な船が入港するところでした。
この日は、撮影したいのはほとんど屋外でしたから、このように快晴に恵まれて、本当にありがたいことです。
最後に、車で10分ほどで行ける、『石垣イチゴ』で知られるイチゴ狩り園『萩原農園』さんを、社長ご同行で訪れました。『石垣イチゴ』は、静岡では知らない人はいないくらい有名なのです。
国道150号線にあり、久能山(日本平)の山麓の傾斜面にビニールハウスの段々畑が作られています。そこに登ると、海がすぐ迫っていて、太陽の光が海面に反射してキラキラしていました。
果物栽培には、この反射も有利に作用していることでしょう。
お伺いしたタイミングは、過日団体が入園して食べて行ったばかりで、熟したイチゴがまだ少ないとのことでしたが、それでもたくさんの赤いイチゴが綺麗でした。
↓ 萩原農園さん。
国道150号線沿いに何軒ものイチゴ狩り園が続いています。
国道150号線沿いに何軒ものイチゴ狩り園が続いています。
石垣イチゴのハウス。
石垣状の側面から生えているので、イチゴが空中に成っています。
私が住む伊豆の国市もイチゴ栽培が盛んですが、趣は大分異なっていて、元は水田だった場所を利用しているので、平地に大きなビニルハウスを作っていっぺんに多くのイチゴを植え付けています。
石垣イチゴは、このように少しずつで一つのハウスとしていて、そもそも高さがあるので、観光客も手が届きやすくて楽ですね。
ところで、石垣イチゴ園はどちらも、ハウスが東西方向に設置されてます。
これならイチゴも太陽の光をみんな平等にたっぷりと受けることができそうです。
これとは対照的に、伊豆の国市のビニルハウスは、ほとんどが南北方向です。
つまり、イチゴの植えられている列も南北方向ですが、日光を効率良く利用しようとするなら、石垣イチゴの方が理にかなっているように思うのです。
まあ、あくまでこれは素人ですから、きっと何か理由があるのだろうとは思いますが。
ところで、社長さんのお話では、この辺りにも富士山の絶景スポットが幾つかあるらしいのですが、すでに午後となってさすがに富士山は雲に隠れてしまいました。
私も残念です。
また機会があったら見てみたいものです。
今回は、何だか長いブログになってしまい、申し訳ございません。
最後までどうもありがとうございました!
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