2017年06月09日
撮影記 79;『KKR沼津はまゆう』客室と料理の撮影。
リニューアルした4客室と、別注料理などの撮影をしました。
すでに5月になりますが、静岡県沼津市の靜浦湾沿いの「KKR沼津はまゆう」さんの写真をちょっとお目にかけたいと思います。
この日は、メインは改装したばかりの4客室の撮影であり、それと少しだけ料理も撮影しました。
さきに料理から、、、。
これは、夏休み期間に毎年行われているというバイキング形式のメニューの中に、加えようとしている料理だそうで、手前から海鮮丼(これだけは昨年もありました)、上右が静岡おでん、上左が富士宮やきそばになります。
海鮮丼は、好きな具材を自分でトッピングして好きに作るというもの。
静岡おでんは、静岡県中部ではすでに夏でも冬でも定番なのだそうです。
富士宮やきそばも、全国区になりましたから、説明の必要ななさそうですね。
さて、これからリニューアル直後の客室写真になります。
今回改装された客室の全てから、実は富士山が見えるのです。
が、撮影は五月。さすがに冬と異なり、そうそうクッキリと富士山が写せるような好天は期待しないでくださいね、と支配人さまに申し上げておりましたが、、、
それが、なんと割合クッキリと出てくれました!
なんて素晴らしい、ラッキーなのでしょうか。
でも、この時期の富士山ですから、いつ雲隠れしてしまうのかわかりませんので、何はさておき、富士山だけはさきに押さえておくことに。それが下の、3階客室のベランダに出て撮ったカットになります。
良い天気でした、極めて。
こうした時、私は思わず天に手を合わせたくなってしまいます。本当に感謝です。
上左のカットで画面左側に小高い緑の山が海に突き出しておりますが、これは牛臥山という名称です。
富士山の手前下の緑の帯は、松林。沼津市の有名な千本松原の東端あたりになります。千本松原は、西へずっと沼津市原の先まで、十数キロにわたって帯をなしていて、日本的な美しい海岸線を形成しております。
これらの風景写真は、富士山が雲隠れした時の保険となります。
窓にこれをはめ込み合成してなんとかしようという腹づもりなのです。
で、やはり合成しなくてはなりませんでした。以下のように。
やはり天気は長続きしませんね。
合成作業はカメラマンにとってはそれこそ面倒な辛い作業なのですが、それでもこのプロセスで何とかなるわけで、お客様(この場合ホテル)が喜ぶと思えば、何とかしなくちゃという気持ちになります。
なお、私の場合、合成の際は実際の見え方に極力合わせており、富士山を大きくするとか、場所をとんでもないところに変えるなどの行為は、たとえ望まれても一切拒否します。
やはり嘘になりますし、宿泊客に対して不誠実になりますから。
ただ、以下の1枚は、タイミングよく合成でなくてそのまま撮れた写真です。
ここはホテルの北側角部屋に当たる位置で、客室面積もとても広く、特別室となる部屋です。
2階3階にそれぞれあり、どちらからも富士山がよく見えるのですが、やはり多少3階の方がよく見えるのは確かです。
以下は夕景写真ですが、もう富士山は全く拝めないような空になっておりました。
これは同じく3階の特別室。
そして2階の特別室の洋室部分のカットです。
夕景写真において富士山を写し込むというのは、冬でも極めて困難なことです。
残念ですが、、、。
しかし、この日は誠に幸運な撮影であったと一人感激しております。
ただ、私が思うほどには、周囲は思っていないのかもしれませんね。
それは仕方のないことではありますが、でもこの気持ちを共有できない一片の寂しさというのもあるのです。
狙ってすんなり撮影できるような甘い被写体でないのが富士山なのですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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