2015年01月17日
立ち合い出産(初産)A
5歳長男出産の時のこと・・・@からの続きです。
子宮口の開きが9センチになったので、分娩室へ移動しました。
長男出産の際は臨月に入ってまもなくヘルニアになり、移動は松葉杖だったのですが、分娩室へも松葉杖で向かいました。
もうこの辺からは必死でした。
早朝から産院に入り、分娩室に行ったのはお昼過ぎです。
陣痛の苦しみで水分も採れない状態だったのでのどはカラカラ、ヘルニアで最後の一ヶ月は寝たきりで過ごしていたので体力も落ちており、更に陣痛が始まったのは深夜0時頃だったので寝不足もプラスされていて、コンディションは最悪でした。
そんな状態でしたが、乗り切るぞ!乗り切れるぞ!という思いでいました。
本能なのでしょうか。
分娩室に移動して、産院の用意してくれた服に着替えた後、分娩台に横になります。
点滴をしてもらえたので、水分は大丈夫だなと、安心したのを覚えています。
子宮口が開いた後は、陣痛の大きな波が来てくれるのをひたすら待ちます。
定期的に、物凄い痛みが襲って来ます。
時々、助産師さんが腰をさすってくれました。
腰の横を、ごしごしとこするような感じです。
ほんの少しですが、痛みが和らぎます。
陣痛が来るたびに、爪を腕に押し付け、掻き毟ったので、腕にはみみず腫れがいくつもできていました。
そのみみず腫れごと、更に掻き毟ります。
そんな中、助産師さんが席を外した時に夫も腰をさすってくれました。
うん、でもそこじゃない。
力が弱い。
・・・さすりかたが違うッ!!
思っていても、上手く伝える余裕ももうありませんでした。
やめて・・・
というのが精いっぱいでした。
うちわも、便意があった時に肛門を押すという役目のテニスボールも、リラックスしてお産に臨みましょうという目的のCDも、そのプレーヤーも、結局出番はありませんでした。
B'zを聴く余裕なんて・・・全くありませんでした。
時間にしてはほんの1、2時間でしたが、分娩室に入ってからお産になるまでの間はとても長く感じました。
まだなの・・・まだなの・・・?
あと何回陣痛が来れば終わるんですか。
とばかり思っていました。
この辺りでは、夫はそばに居たはずなんですけど、会話も目を合わせる余裕も無かったので、何をしていたのかわかりません。
多分、ただそばに居たんだと思います。
かける言葉も、無かったのかなと思います。
やっと大きな陣痛の波が来て、助産師さんが「破水させます」と言い、破水させました。
自分の中の水風船が破裂したような感覚で、それ自体は全く痛みはありませんでした。
呼吸して!とか、
はい、いきんで!とか
いい陣痛きてるよ〜とか、
助産師さんが3人で励ましたり指示をしてくれました。
右側にいた助産師さんは肩を力強く摩ってくれて、それが凄く優しくて、何故か少し泣きそうになりました。
夫は、左斜め上に居ました。
何も言わず、見ていたんだと思います。
何回かいきみを繰り返し、頭が見えたと言われ、最後のいきみで出産することができました。
(出産については出産こうでしたも読んでいただけたら嬉しいです)
生まれたてのわが子を、裸のまま抱っこさせてもらいました。
夫も抱っこしました。
夫は生まれたてで紫色の、まだ体液にまみれた目も開けられない赤ちゃんを抱っこして、そのこめかみにキスしていました。
赤ちゃんを怖がらない夫の様子がとても印象的で、嬉しかったです。
産後は、1時間ほど分娩室でそのまま過ごします。
赤ちゃんは私の横で眠っていました。
自分はとても疲れていましたが、気持ちが高ぶっていて眠れる状態ではありませんでした。
ふと夫に目をやると、椅子に座って壁に寄りかかり眠っていました。
その様子に、なんだか気持ちが和み、ありがとう・・・と思いました。
特に役には立たなかったけど、一緒に経験できて良かった。
ありがとう、と思えました。
長男出産の際の、立ち合い出産の風景でした。
読んでくださりありがとうございました!
子宮口の開きが9センチになったので、分娩室へ移動しました。
長男出産の際は臨月に入ってまもなくヘルニアになり、移動は松葉杖だったのですが、分娩室へも松葉杖で向かいました。
もうこの辺からは必死でした。
早朝から産院に入り、分娩室に行ったのはお昼過ぎです。
陣痛の苦しみで水分も採れない状態だったのでのどはカラカラ、ヘルニアで最後の一ヶ月は寝たきりで過ごしていたので体力も落ちており、更に陣痛が始まったのは深夜0時頃だったので寝不足もプラスされていて、コンディションは最悪でした。
そんな状態でしたが、乗り切るぞ!乗り切れるぞ!という思いでいました。
本能なのでしょうか。
分娩室に移動して、産院の用意してくれた服に着替えた後、分娩台に横になります。
点滴をしてもらえたので、水分は大丈夫だなと、安心したのを覚えています。
子宮口が開いた後は、陣痛の大きな波が来てくれるのをひたすら待ちます。
定期的に、物凄い痛みが襲って来ます。
時々、助産師さんが腰をさすってくれました。
腰の横を、ごしごしとこするような感じです。
ほんの少しですが、痛みが和らぎます。
陣痛が来るたびに、爪を腕に押し付け、掻き毟ったので、腕にはみみず腫れがいくつもできていました。
そのみみず腫れごと、更に掻き毟ります。
そんな中、助産師さんが席を外した時に夫も腰をさすってくれました。
うん、でもそこじゃない。
力が弱い。
・・・さすりかたが違うッ!!
思っていても、上手く伝える余裕ももうありませんでした。
やめて・・・
というのが精いっぱいでした。
うちわも、便意があった時に肛門を押すという役目のテニスボールも、リラックスしてお産に臨みましょうという目的のCDも、そのプレーヤーも、結局出番はありませんでした。
B'zを聴く余裕なんて・・・全くありませんでした。
時間にしてはほんの1、2時間でしたが、分娩室に入ってからお産になるまでの間はとても長く感じました。
まだなの・・・まだなの・・・?
あと何回陣痛が来れば終わるんですか。
とばかり思っていました。
この辺りでは、夫はそばに居たはずなんですけど、会話も目を合わせる余裕も無かったので、何をしていたのかわかりません。
多分、ただそばに居たんだと思います。
かける言葉も、無かったのかなと思います。
やっと大きな陣痛の波が来て、助産師さんが「破水させます」と言い、破水させました。
自分の中の水風船が破裂したような感覚で、それ自体は全く痛みはありませんでした。
呼吸して!とか、
はい、いきんで!とか
いい陣痛きてるよ〜とか、
助産師さんが3人で励ましたり指示をしてくれました。
右側にいた助産師さんは肩を力強く摩ってくれて、それが凄く優しくて、何故か少し泣きそうになりました。
夫は、左斜め上に居ました。
何も言わず、見ていたんだと思います。
何回かいきみを繰り返し、頭が見えたと言われ、最後のいきみで出産することができました。
(出産については出産こうでしたも読んでいただけたら嬉しいです)
生まれたてのわが子を、裸のまま抱っこさせてもらいました。
夫も抱っこしました。
夫は生まれたてで紫色の、まだ体液にまみれた目も開けられない赤ちゃんを抱っこして、そのこめかみにキスしていました。
赤ちゃんを怖がらない夫の様子がとても印象的で、嬉しかったです。
産後は、1時間ほど分娩室でそのまま過ごします。
赤ちゃんは私の横で眠っていました。
自分はとても疲れていましたが、気持ちが高ぶっていて眠れる状態ではありませんでした。
ふと夫に目をやると、椅子に座って壁に寄りかかり眠っていました。
その様子に、なんだか気持ちが和み、ありがとう・・・と思いました。
特に役には立たなかったけど、一緒に経験できて良かった。
ありがとう、と思えました。
長男出産の際の、立ち合い出産の風景でした。
読んでくださりありがとうございました!
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