2020年04月10日
第13回 知っておくべき指導者の叱り方
当たり前のことですが、部下は仕事ができないから部下である。
できないとは、
知らない場合があれば、間違って覚えている場合もあれば、極端なことを言ってしまえば人間力を含めて人としてやってはいけないことをやる部下もいます。
その時に放置してはいけません。当たり前のことですね。
要は、人としてやってはいけないことをやっているのに承認している場合ではないです。
承認以外のスキルも必要になってきます。
私たちは「褒める」と「叱る」が必要です。
怒んなければいけないことはあります。
褒めるは土台である。日頃ではない。「スペシャル視聴者」になります。
部下が何か結果を出した時の特別なコミュニケーションです。
叱るは部下が何かやっちゃいけないことをした時の特別なコミュニケーションです。
その土台は日常のコミュニケーションで決まっている。
例えば、承認を見てくれているということにします。
例えば、社長は普段私を見てくれている感覚。これを承認されている感覚。
逆に、承認されていない感覚を見ていないとします。
どういうことか、例えば…
普段見ていないと感じている上司に叱られたらどう思いますか?
上司 お前何やってんだよ!日頃からお客様とコミュニケーション取れよ!
私 何言ってんだよ、現場のこと全然わかってねえくせに
って、心の中で思いますよね?
なぜか。日頃見てないと感じているから叱られても響きません。
例えば、結果を出した時も同じです。
たまたま、いいことがあったときにも日頃全然関わってない上司が…
上司 やったなお前。いいことしたらしいじゃん、さすが
私 は?結果出した時だけかよ。日頃、何も言わないくせに
と、言って表面上は
「ありがとうございます。」っていうけど「は?」って心で思っています。
つまり、日常見てもらっていないと感じないと、もしも、あなたが叱っても褒めても響かない。
これが現実です。
でも、日常見てもらっている人にこのスペシャルコミュニケーションをとられると人はとてつもなく響きます。
例えば、自分が営業マンで結果が出ていない時からある部長が
部長 大丈夫だ。最初から結果を出せる人間はほとんどいない。今はトレーニング期間だから、上司の話をよく聞いて仕事をするんだ。必ず結果が出る時が来る。ちゃんと見てるよ。
って、言ってくれる部長がいるとします。
ある日、契約が取れた。その時に、その部長さんが
部長 お前ならやると思ってたよ。よくやった。
って言われたら、涙が出そうになるくらいすごく響くんです。
逆に、普段ならやらないようなミスを犯したときに、
仕事ができない時からずーっと見てくれた上司に
部長 どうした、お前らしくないじゃないか。たるんでるんじゃないか?お前なしくないぞ!
って怒られたときに、
私 すいませんでした!気を引き締めて以後気を付けます!
つまり、『愛』を感じるんです。
なぜなら、日頃自分を見てくれている人からの「叱咤激励」だからです。
これが真実です、怒ることに問題があるわけではなかったんです。
日頃の土台がまだ足りなかったんです。
日頃から「聞き力」、「承認力」、「洞察力」をすぐにできるだけ活用して、承認という土台を日常積み上げていってほしいです。
褒めることは簡単です。会社の仕組みで、皆勤賞とかインセンティブとかを取り入れればいいだけ。
大事なことは、『承認』
承認は会社の仕組みではできないんです。見てくれているという仕組みは個人、人にしかできないんです。
会社の仕組みで「褒める」・「叱る」は何とでもなり、生きるんです。
逆に、会社の仕組みが仮に洗練されたものを取り入れて理屈的ににも正しかったとしても、自分の上司が見てくれているという感覚のない社員からすると、こんなのはする道具にしか感じず、罰則にしか感じられず、非常に居づらい会社だと思います。
つまり、承認が「カルチャー」です。
カルチャーは仕組みでは作れません。人なんです。一人一人。
「褒める」と「叱る」は仕組みでできます。会社が作ればいい。みんなができます。
もっと言うと。パワフルに褒められる。パワフルに叱れる。承認をやっておけば。
でも、簡単な面ではないんです。承認していればいいだけではない。
相手が見てもらえていると感じているかどうかなんです。
個人差があるんです。承認を感じやすいタイプ。承認を受け取りにくいタイプがあります。
タイミングもあります。
たとえで言えば、著名人が
「人はみな、心の中に承認のバケツを持って生まれてきている」
と例えていました。
心の中のバケツがあって、それがいっぱいになっている人はとてもいきいきしていて、バケツの中身を誰かに渡そうとするので、
その子自身が他の人も承認している。
「いや〜、部長ってすごいっすよね」
「うちの先輩かっこいいっすよね」
「うちの会社、最高っすよね」
「あのお客さん、いっつも元気でこっちも元気貰えますよ」
とか、他人を承認しちゃうんですよ。
心の中のバケツが承認でいっぱいになってあふれかえっているから。
反対に、バケツが空っぽになっている人がいます。
こういう人は、
いつも誰かを責めているもしくはいつも誰かのせいにしています。
もし周りに、誰かを責めている人やいっつも誰かのせいにしてる人がいたらこう思ってください。
「心の承認のバケツが空なんだな」って
そういう受け取り方をしてください。
頭ごなしに、
「あいつはそういう性格なんだ!」
は、浅すぎです。そういうのはやめましょう。評論家や心理学者がやればいい。
私たちは、学者じゃないんです。人を生かさないといけないんです。
「心の承認のバケツが空っぽなんだな。よし!注いであげよう」
これしかないんです。
じゃーどうすればいいか?存在承認をしたり、意識承認をしたり、行動承認をしたり、洞察力をフルに使ってあげたり、聞き力を使ってあげるんです。
すると少しづつ溜まっていきます。いっぺんに溜めることはできません。
しかも、承認のバケツに穴が開いてしまったまま大人になる人がいるんです。
注いでも受け止めきれず漏れてしまうんです。
そのほとんどの子が、親に愛されなかった記憶を持っている子です。だいたい、親の記憶ですね。受け止めきれず、相手が愛をこめて注いでも漏れてしまうんです。親に愛されなかったというわけではなく、思い込みです。そういう人は会社の人に褒められても、パートナーに褒められても全然自分を認めようとしないんです。
「私なんて、私なんて」
「そんなこと言ってうまいこと使おうとしてるんでしょ」
じゃー周りはどうするのか?
私たちは、注ぎ続けるしかないです。
修理できる人間は、ほぼいないです。
極端なことを言ってしまえば、周りの人間全員で注ぎ続けるしかないです。
それくらい承認は深いそうです。
例えば、親に褒められた記憶が少なくて周りも認めてもらえなかったと捉える新入社員が入社してバケツに20%くらいの貯水の子が来ました。
仮に70%くらいまで溜まったとしても、その子は変わりません。
100%を超えて溢れかえったときに変わります。だから、その時を信じてみんなで寄ってたかって注ぎ続けるしかありません。それがリアルである。
それを知っていてやっているのと、知らないでやっているのでは行動の仕方が変わります。
知らないと、イライラするんです。
「ここまでやったのに!あいつの問題だよ!」
って思っちゃうんです。報われないので…
だけど、そういうものなんです。心の承認とは。
溢れかえったら、変わります。180°別人か?ってくらい変わります。
仕事ができるような話だけでなく、人生が変わります。
自分が大好きになるんです
周りに注いでもらって、何十年も自分のことが嫌いなままで来たのにその子の人生がめくれるくらい価値あるものになるんです。信じ続けてみませんか?
皆さんの心のやさしさ、思いやりは減りません。
人に優しくすればもっと優しくなるんです。
誰も損しないんですよ。
お金は懐から減りますけど、心の報酬は増えるんです。
だからやってあげればいい。
ただ、目に見えないんです。信じて待つしかないんです。注ぎ続けるしかないんです。
子どもでも一緒です。
バケツを持っていて、承認が届かないと…
「私なんて生まれてこなければよかった。」
そうすると、社会人になってもそうやって生きていってしまうんです。
極端に言えば、子育てスキルを身に着けると思って後輩教育で学べばいい。
そういう思いやりを身に着ければ子供に対してなんも心配なくなるんです。
子どもは12歳くらいまでで決まるんです。周りに揺さぶられても変わらないです。
僕は、それを学び教育者を目指したいと思いました。
親が承認しないなら、次に見る教師として承認をしてあげられる。そう思いました。
僕も、大人になって自分で自分を開拓し、夢を違う道に折り曲げました。
僕が感じ得なかった承認を自分も学び、してあげることで大人になったときにその子供たちが承認をしてあげられる人になってもらいたいとそう思って目指しています。
皆さんも、自分を承認して、周囲の人たちをしっかり見て承認することを心がけましょう。
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