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2016年02月16日

全熱式と顕熱式? 〜第一種換気より

こんにちは、つばさです。

先週末の打ち合わせで、藤城建設の担当者が

うちで使用している第一種換気システムは
 顕熱式じゃなくて全熱式ですよ


と仰ってました。

そこで気になったので
全熱式と顕熱式で、どのように違うのか?
を調べてみました。

第一種換気と第三種換気の違いについては
以前ご説明した通りとなりますが、第一種換気の中でも
熱交換換気扇の種類として、全熱式顕熱式があります。

まず、熱交換換気の仕組みは

全熱式
このようになっていて、
室内の汚れた空気を、外へ排気する際に
空気中の熱エネルギーを回収して、室内へ戻します。

そうすることで、室外の冷たい空気が温められた状態で
室内へ入ってくるため、換気を行っても
室内の温度が下がりにくい、暖房費が節約できるとなります。

ここまでは、全熱式顕熱式も同じです。

ここからが違いとなりますが
全熱式
全熱 = 顕熱(温度) + 潜熱 (湿度に含まれた熱)

全熱式の場合、
『温度の他に、湿度も一緒に回収・交換する』となります。 

こちらに対して
顕熱式
『温度(顕熱)のみを、回収・交換する』となります。 

まだちょっと分かりにくいですね。
暑い夏・寒い冬でそれぞれ表してみます。

夏場:室外のジメジメとした湿度の高い空気が・・・
顕熱式 → そのまま室内へ入ってくる
全熱式 → 室内の低い湿度と混ぜることで
      湿度が軽減されてから室内へ入ってくる

冬場:室外の乾燥した湿度の低い空気が・・・
顕熱式 → そのまま室内へ入ってくる
全熱式 → 室内の高い湿度と混ぜることで
      保湿されてから室内へ入ってくる

となり、快適な湿度で生活できるとともに
湿度が持つ熱エネルギーも利用できるため
省エネにつながります。


と、ここまでは全熱式のメリットばかりなのですが
デメリットもあるようです。

全熱式は、湿度も一緒に交換するため
室内の臭いや有害物質も、一部室内へ戻ってきてしまう
と言われています。

昔に比べて、全熱交換換気扇の性能もアップしていて
気にならないレベルだと思いますが、ゼロとは言えないため
気にする方はいらっしゃるかと思います。

ただ、実際に第一種:全熱交換式の換気を導入している
友人宅へ遊びにいった限りでは、
臭い等、全く気にならなかったです。

どんな機械にもメリット・デメリットは存在すると思うので
後はその中でどれを選ぶか?ですね。

海外製品では、顕熱式の熱交換機が存在しますが
日本製品では、殆どが全熱式交換のようです。

日本が高温多湿な気候で、湿度も交換できる方が
よりメリットが高いからだと思います。

高断熱・高気密である「ゆきだるまのお家」では
第一種換気:全熱式が標準で、恐らく変更は出来ないでしょうが

省エネ(ローコスト)& 快適に過ごすために
この仕組みが一番良いのでは?と現時点で考えています。

フィルターやダクトの清掃など、少し不安はありますが
あとは、実際にしばらく住んでみてから
判断しようと思います!

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札幌に住む2児の父です。住宅に関する情報が、少しでも皆さんのお役に立てるよう頑張ります。気軽にコメント残していただけると嬉しいです。
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