世界90カ国以上で販売されているヴァセリンは、1859年にアメリカで、科学者ロバート・チーズブローにより研究がスタート。1870年には、「ヴァセリン ペトロリュームジェリー」が生まれました。「ペトロリュームジェリー」は、ワセリン（原料100%）の天然保湿スキンオイルでできたナチュラルな処方で、赤ちゃんのデリケートな肌から大人まで、乾燥しやすい部分に使用することができます。

「ワセリンは石油からできている鉱物油だから、肌によくないのでは…」と心配されている方、大丈夫です。純度の高いワセリンは、食べてしまっても目に入ってしまっても問題ないくらい安全だそうです

ワセリンは地中から得られるために鉱物油に分類されますが、実際には、石油としてイメージされるガソリンや灯油とはちょっと異なる天然ミネラルの物質だそうです。また、この物質の元々の原料は「植物」です。大昔の植物が地中に埋まり、長い時間をかけて油に変化したのだそう。これは石油も同じですね。なので、「石油製品」＝「化学製品」というわけではないのです。

Vaselineは商標登録がされており、「ヴァセリン」は、ユニリーバによって製造されたもののみを指します。つまり、「ヴァセリン」というのは商品名なのです。一方、日本薬局方をはじめとする「ワセリン」は商品名ではなく原料名とでも言いましょうか「名詞」なんです。また、「白色ワセリン」というのも、ワセリンの純度を示すもので、商品名ではありません。

つまり、ワセリンとヴァセリンの違いは、製造場所が、アメリカのユニリーバ社製のものなのか？別の会社なのか？の違いなのです。

ワセリンはニキビの治療薬ではないので、塗ってすぐに次の日にニキビがなくなっている、ということはありません。ワセリンでニキビが治るというのは、肌の機能を高め、ニキビのできない肌になっていくことです。肌が正常な状態で機能することで、ニキビが改善されていくのです。

使い方は、ニキビに塗ってラップパックをしたり、ニキビができるのを防ぐために、乾燥の気になる部分に薄く伸ばしたり、と、簡単です。ヴァセリンを使ったマッサージというものもあります。お風呂で湯船に浸かったままヴァセリンを塗った肌をマッサージするだけで、スチームマッサージの効果があり、皮膚の汚れや角質を取り除けます。ただ、抗炎症作用がないのでニキビを治すよりニキビを防ぐものとして考えるのが一番良いと思います。

まゆ毛の癖直し・スタイリングに使える！

眉毛を抜いて整えるときに、ワセリンを使うと簡単に抜けます。

ワセリンの成分そのものに育毛効果があるわけではありませんが、ワセリンによる保湿効果によって、まつげの根元の皮膚の状態を整え、まつげが育ちやすい環境作りを助けます。

目の周り、鼻の穴の周り、鼻の穴の中に塗ると花粉をトラップしてくれる。（鼻の穴の中は綿棒で塗ると良い）顔の表面は塗った後、ティッシュで軽く拭きとって、ホンの少しべたつく程度でOK。

ワセリンにトラップされた花粉は水分と接触できず発芽しなくなるため、粘膜を刺激できなくなり、花粉症が重症化しなくなる。また、眼に入る花粉は周囲の皮膚にぶつかってから入るほうが多いため、これも防いでくれる。大体、3〜4時間に一回、塗り直せばいい。

目の周りは上下まぶたも含むからね。ワセリンは目に塗る軟膏の基剤になってるから目に入っても大丈夫。もちろん、塗る前には手を洗っておいたほうがいいよ。

ワセリンで思い浮かぶのは、ボクシングの試合でインターバルの時にボクサーが打たれた顔に塗ってるシーン見たことありませんか？？あれがワセリンです。ボクシングの試合の場合、肌荒れ対策してる訳ではありません。打たれた時による外傷、つまり傷(止血)を補修するために塗ってるのです。

原理は簡単で、開いた傷口(切り傷、擦り傷問わず)に塗る事で、膜を作り外からのあらゆるものの侵入を防ぐ効果があります。それは水仕事においても、水を弾くので傷口は濡れません。決して傷薬では無いので、早く治るとか痛みが引くとかはないけど確実に保護はされています。絆創膏をするのもいいのですが、ヴァセリンを塗ると、保護するのももちろん治りも早いです。

歯についてしまった口紅を落とすのに便利！　これはビューティーコンテストなどで使われている秘策です

カラーリングの時に顔が染まらないようにマスキングする際に使います。

指輪が取れなくなった時の潤滑剤として使うことが出来ます。

革靴が汚れた時にヴァセリンを使います。適当な雑巾ですりすりと擦り込むだけで、まるで新品のような輝きを取り戻してくれるのです。そのあとも汚れが着きにくく、ずっとぴかぴかです。また、ハンドバッグなどにも使用できますのでとても便利です。

ワセリンを使うことで香水を持続させることができます。まず、ワセリンを足首、ヒザの裏に塗ります。そして、その上にサッと香水を振りかけます。（香りは上昇してくるので、足首やヒザの裏のような低い位置につけることがおすすめです。）ワセリンを使って一日中香水のいい香りを持続させ、一日の気分をアップさせましょう。

乾燥したりすると爪に白く筋が入ったりひび割れたり。でも、ヴァセリンを塗っとけば改善､予防も出来ちゃうし､爪周りのさかむけ予防にもなります。