東北・関東の方々、今回の地震で大切なご家族が被災された方々に
心からお見舞いを申し上げます。
震災が起こってからのこの数日、様々なことが頭をよぎります。
津波に襲われた被災地を「戦後の焼け野原のようだ」と言う方も大勢います。
私にとっては、阪神大震災の神戸の焼け野原を思い出します。
祖父母の家を確認する為に向かう道中、阪急電車の車窓から見た焼け野原・・・。
言葉が出ませんでした。現実とは思えず、(不適切かもしれませんが、)
戦後の日本にタイムスリップしたかのような感覚でした。
今回の大震災、復興にどれだけの時間と費用がかかるのか、全く想像もつきません。
目の前で家族が津波に流され、父親、母親を失った子供達のことを考えると、
心のケアは重要課題となるでしょう。
石原都知事が言いました。
「被災地の方が気の毒だ」とした上で、
「天罰だ」「今回の津波を利用して、我欲を一回洗い落とす必要がある。
積年たまった日本人の心のあかを」と。
不謹慎だとの指摘もあるそうですが、非難できない自分がいました。
親の年金を当てにして、遺体を放置する・・・
ネットを通じて殺人予告をする・・・
子供の給食費を払わずに、親は高級車に乗る・・・
そして今は、
瓦礫の下敷きになった家族を、人の手を借り必死で探す・・・
ツイッターなどを通じ、安否確認、応援メッセージを届ける・・・
明日届くか分からない今日の食料を、子供に与え、親はその残りを口にする・・・
日々、人としてまじめに生き、人として恥じることの無い生き方をしている人に限って
今回の被害に遭われているような気がして、理不尽な思いもしますが、
今一度、戦後の何も無かった時代に立ち返るくらいの反省が必要なのかもしれません。
海外からは、「日本人の秩序ある行動」に賞賛の声が上がっていると言います。
「物言わぬことが美徳」とすることが、時にはハンディとなりますが、
本来、日本人が持っている良さを、上手く発揮できればいいなぁと思います。
募金等をはじめとする支援をするのは、当たり前であり、
今は「ボランティア」というくくりを無くし、無駄な買占めをせず
そして、日本経済がこれ以上破綻しないように、
働けるものは働き、動きを止めないことが大切なように感じます。