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2018年06月18日

道端の老人


とある田舎に若い夫婦が暮らしていた。 妻は子供を身ごもっていて夫婦は生まれてくる日を楽しみに待ちわびていた。
ところがある夜、妻は急に苦しみだしたのだ。 病院はかなり遠くにあり、夫は病院に電話連絡して妻を車に乗せ向かった。 数キロ走ったところで老人が手をあげて道端に現れた。

「車のタイヤがパンクしてしまった手伝ってくれないか、急ぎの用事があるんだ」と言う。 夫も早く病院に着きたかったので老人の言葉に「俺だっていそいでるんだ!!」と怒り気味に答えそのまま通り過ごした。
しばらくして男は病院に着いたが医者がまだ到着していないと言う。 処置室で夫婦は医者をまっていたが妻の容態は悪化し、何の手を打たぬまま妻はかえらぬ人となった。 夫は医者を呪った。
電話をしていたのに何故来ない!!!
この怒りを医者にぶつけてやろうと思っているとき「おそくなってすみません」と頭を深々下げ医者が到着した。 夫は、怒りの罵声をあげようとした。 その瞬間言葉につまった。
頭を上げた医者は途中で助けを求めたあの老人だった。
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