2024年09月20日
エリアス・カネッティの『マラケシュの声』の執筆脳について9
分析例
(1)“Die Simmen von Marrakesch”執筆時のカネッティの脳の活動を「分析と思弁」という組からなると考えており、その裏には、先にも書いた、現代文明を分析し、叙事的な才能と思弁能力を持つ文化観察者としてのカネッティの文体がある。五感の分析と知的な直感からの観察に注目する。
(2)五感の情報処理のうち、視覚が83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%である。
(3)情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の反応である。
(4)情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。また、未知の情報はカテゴリー化されて、経験を通した学習につながる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
(5)情報の認知3(計画、問題解決)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へ、である。
(6)人工知能1 執筆脳を「分析と思弁」としているため、五感とある時点での直感が重要となり、そこに専門家としての思考が関与する。@分析、A思弁、Bその他
花村嘉英(2019)「エリアス・カネッティの『マラケシュの声』の執筆脳について」より
(1)“Die Simmen von Marrakesch”執筆時のカネッティの脳の活動を「分析と思弁」という組からなると考えており、その裏には、先にも書いた、現代文明を分析し、叙事的な才能と思弁能力を持つ文化観察者としてのカネッティの文体がある。五感の分析と知的な直感からの観察に注目する。
(2)五感の情報処理のうち、視覚が83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%である。
(3)情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の反応である。
(4)情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。また、未知の情報はカテゴリー化されて、経験を通した学習につながる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
(5)情報の認知3(計画、問題解決)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へ、である。
(6)人工知能1 執筆脳を「分析と思弁」としているため、五感とある時点での直感が重要となり、そこに専門家としての思考が関与する。@分析、A思弁、Bその他
花村嘉英(2019)「エリアス・カネッティの『マラケシュの声』の執筆脳について」より
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