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2019年05月25日

フリーゲーム・ホラー

パソコンでホラーゲームをやると、モニターと顔の距離が近いから結構、怖いです。で、ノベルゲームとなると主人公を物陰に隠せない(=プレイヤーはチラ見というセコい技が使えない笑)ので、絶対に見たくないものを見てしまう!
そしてきちんと読まないとストーリーが理解できない→だからちゃんと見なきゃいけない!

あれ?ホラーのノベルゲームって怖いじゃないか!…と気付きました(笑)

それを気付かせてくれたホラーゲームです

nou1.jpg

【タイトル】脳リップ
【制作者】黒猫銀次 さん
【紹介文】その怪物は、脳をくりぬき、舐める。閉鎖された学校内でのB級(Z級?)ホラーちっくな追いかけっこです。(ふりーむより)

見ての通りタイトル画面からしてインパクト大です。内容は、気付くと赤の他人同士が校内にいて、怪物に追われて…というホラー系なら王道のストーリーです。登場キャラは全員シルエット表示で怪物のみ何パターンか用意されています。


nou2.jpg

このゲームの特徴はノベルゲームなら定番の「選択肢」を「選ぶ」のではなく、選択肢を「貼って」「ストックして」そして「選ぶ」こと。
これだけだと分かりにくいですが、例えば怪物に襲われてこの後どうする?となったとき、従来のノベルゲームだと▼逃げる▼戦う▼話しかける といった感じに選択肢を迫られると思います。
ですがこのゲームはまず自分で選択肢を用意します。これが「貼る」。選択肢を貼ったあとその選択肢を自分が選択するのは決まってますから、必要のない選択肢は枠から弾いて保存する。これが「ストック」。
注意したいのは必要のないと判断した選択肢を弾いてストックできるチャンスは1回だけ(たぶん)。

用意されている選択肢は、逃げる・助ける・会話するの3種類なので難しくはないです。また分岐によっては即ゲームオーバーになるのでリトライしやすく、正解ルートは見つけやすいかと思います。

選択肢は3種類と少ないためこれなら普通に選択肢を掲示したときと変わらなくないか?と思うかもしれませんが、制作者さんの紹介ページやあとがきにもあるように、このシステムは実験的なものだそうです。
たくさん用意できるようになると、貼ってストックする楽しさが生まれるかもしれませんね。でもそうなると分岐ルートが偉いことになりそうです。

nou3.jpg

この子が襲ってくる怪物。これが第1パターン。個人的にこの第1パターンは二番目に怖いです。一番怖いのは最終パターン。ちなみに第2パターンが一番、怖くなかったかな…。多分、原型をそこまで留めていないから恐怖心が薄れたのかと(気になる方はプレイを)。

ホラー系の画像って最初は怖いが見続けているとそうでもなくなってくるタイプと、逆に最初は怖くないがずっと見続けていると怖くなってくるタイプがあると思うんですが、このゲームは後者ですね。

演出の仕方も文章も過激ではないのに、余韻が強く残るホラーゲームでした。それも全部、最終パターンのせいですよ(笑)最初「えっ?!」って思いました。

紹介ページ(ブラウザで遊べます)
https://www.freem.ne.jp/win/game/15774
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