2017年06月11日
バルト海の人魚ユラテの伝説“アンバー”(琥珀)
リトアニアでは、バルト海に住む人魚の女神ユラテの失恋物語の中で、琥珀の起源が語られている。
ユラテは雷神の娘で、バルト海を支配する女王であり、海底にある琥珀の宮殿に住んでいた。そのバルト海に流れ込む川の河口には、ハンサムで勇敢な若い漁師が住んでおり、いつの頃からか彼女の王国に網を投げ入れては魚を捕り始めた。ユラテは自分の領土で漁をするのをやめさせるため、配下の人魚を送って彼に警告を与えた。だが、若者は漁をやめなかった。
そこで、今度はユラテ自身が出掛けて行った。ところがハンサムな若者を見ると、彼女は直ぐに恋に落ちてしまった。そして、漁をやめさせることも忘れて、彼を海底にある琥珀の宮殿に招待した。これを知った父の雷神は激怒した。不死の女神が、やがて死ぬべき人間と恋に落ちるのは御法度だったからだ。それは許されぬ恋であった。雷神は若者を殺すため、電撃を発した。
こうして、彼女の琥珀の宮殿は破壊され、廃墟となった。そのうえ雷神は、ユラテを鎖で縛り、永遠に海底の廃墟に繋ぐという罰を与えた。しかし、失われた恋人のことが忘れられないユラテは、昼も夜も涙を流し続けた。その涙は、琥珀で出来ていた。
それからというもの、海が荒れるたびに海底が掻き回され、琥珀の宮殿の破片が浮かび上がってはバルト海の岸辺に流れ着くようになった。これらの琥珀の中にはユラテの流した涙も含まれていた。そして、それは他のどんな琥珀よりも貴重なものとされたという。
ユラテは雷神の娘で、バルト海を支配する女王であり、海底にある琥珀の宮殿に住んでいた。そのバルト海に流れ込む川の河口には、ハンサムで勇敢な若い漁師が住んでおり、いつの頃からか彼女の王国に網を投げ入れては魚を捕り始めた。ユラテは自分の領土で漁をするのをやめさせるため、配下の人魚を送って彼に警告を与えた。だが、若者は漁をやめなかった。
そこで、今度はユラテ自身が出掛けて行った。ところがハンサムな若者を見ると、彼女は直ぐに恋に落ちてしまった。そして、漁をやめさせることも忘れて、彼を海底にある琥珀の宮殿に招待した。これを知った父の雷神は激怒した。不死の女神が、やがて死ぬべき人間と恋に落ちるのは御法度だったからだ。それは許されぬ恋であった。雷神は若者を殺すため、電撃を発した。
こうして、彼女の琥珀の宮殿は破壊され、廃墟となった。そのうえ雷神は、ユラテを鎖で縛り、永遠に海底の廃墟に繋ぐという罰を与えた。しかし、失われた恋人のことが忘れられないユラテは、昼も夜も涙を流し続けた。その涙は、琥珀で出来ていた。
それからというもの、海が荒れるたびに海底が掻き回され、琥珀の宮殿の破片が浮かび上がってはバルト海の岸辺に流れ着くようになった。これらの琥珀の中にはユラテの流した涙も含まれていた。そして、それは他のどんな琥珀よりも貴重なものとされたという。
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