アフィリエイト広告を利用しています

2024年11月13日

1145番:鶴の恩返し(21)

 
鶴の恩返し(21)


−−−−−−−−【21】−−−−−−−−−−−−

Die ganze Nacht und den ganzen nách-
sten Tag hörte man das leise Klappern
des Webstuhls. Diesmal klangen sie
aber ganz anders als beim letzten Mal:
schwer, mit Unterbrechungen und manch-
mal mit Stöhnen.

−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−
 
 まる一昼夜、機織り機は静かにかたかたと
いう音を立てました.しかし今回は、前回の
ときと違って、全く別の響きがしました:重
たそうで、中断がたびたびあって、それにし
ばしば、うめき声までがありました.


−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−

der Webstuhl: [ヴェープシュトゥール]
    (変E式)機織り機
klappern: [クラッパーン](自)
  (固いものが) かたかたと音を立てる
Seine Zähne klapperten vor Kälte.
  寒さのため彼の歯はがちがち鳴った.
das Klappern: 動詞klappern の名詞化
   (この場合、原則として
中性名詞になります)
leise:(形) (音・声が) ちいさい、静かな
   leise Schritte かすかな足音 
mit leiser Stimme 小声で
klangen: <klingen (klangm geklungen)
  (自) ❶鳴る
  ❷[〜な] 響きをもつ
die Unterbrechung: (enタイプ) 
中断、遮断、阻止
<Unterbrechen (他)(4格を)
(一時)中断する
  (4格を)中断させる、遮る
das Stöhnen(不定詞の名詞用法)
<stöhnen (自) うめく


−−−−−−−−− 《ひとこと》−−−−−−−−−−−−

最後の部分、schwer 以下は文になっていません.
文でないので訳す場合は、Das Klangen war ...
など、主述関係語を補ってみたら分かりやす
いかも知れません.  
:Das Klangen war schwer, mit Unterbrechungen
und manchmal mit Stöhnen.
その響きは重重しくときどき中断され、さらに
 しばしば呻き声が混じっていました.



1144番:鶴の恩返し(20)


鶴の恩返し(20)


−−−−−−−−【20】−−−−−−−−−−−−

Für eine Weile blieb seine Frau stumm,
lächelte traurig und sagte:
„ Das würde ich gerne tun, wenn Sie
wollen. Aber bitte vergessen Sie das
Versprechen nicht. Während ich arbeite,
dürfen Sie nie ins Zimmer gucken.“


...−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−
 
 女はしばらく黙っていましたが、悲しそう
にほほえんで言いました:
 「もしもあなたがお望みならば、私は喜ん
でするでしょう.でもどうかお願いです.約
束を忘れないで下さい.私が仕事中、部屋を
覗かないで下さい.」



−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−−

blieb <bleiben (自/s) ❶(ある場所に) 留まる 
  ❷(ある状態に) とどまる、〜のままである
stumm (形) ❶沈黙した、❷口のきけない 
lächelte (過去3単) <lächelen (自) ほほえむ
traurig (形) 悲しい
das Versprechen (通例単) 約束 (敢えて複は同尾式)
gucken (自) [+方向詞] 見る

1143番:鶴の恩返し(19)


鶴の恩返し(19)


−−−−−−−−【19】−−−−−−−−−−−−

  „ Liebe Frau *, vielen Dank !  Damit
können wir gut weiterleben. Dem Reichen
hat das Tuch so gut gefallen, dass er
es noch mehr haben will. Kannst du
mir den Gefallen tun und das Tuch noch
einmal weben ? “

..−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 「これはこれは、ありがとう! これがあ
れば、私たちはこの先も不自由なくやってい
けますよ.町のお金持ちがこの生地をとても
気に入っていたのでもっと買ってもらいまし
ょう. 君にお願いしたいんだが、もう一度
生地を織ってはくれまいか?


−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

damit: これがあれば:前置詞mit はしばしば
   「条件」を述べる.
weiterleben:辞書不掲載→weiter (さらに)
     + leben (生活をする)
Reichen:reich (豪華な、金持ちの)という
    形容詞の名詞化
    (形容詞の変化を踏襲)
Tuch: [既出単語] 生地 
so gut ...dass ~ :相関関係
    「とてもよく ...なので〜」
gefallen:(自) (3格の) 気に入る
    Der Film gefällt mir./
    その映画を私は気に入っている.
der Gefallen:(単ダケ) 好意、親切
    Können Sie mir bitte einen Gefallen tun ?
   ひとつお願いがあるのですが.
weben: (他)(4格を) 織る


−−−−−−− 《ひとこと》−−−−−−−−−−

Liebe Frau 「愛しの妻よ」と言っているわけ
ですが、我々日本人が言うと滑稽ですので他
の表現にしました.独検で訳す時は正しく
「愛しの妻よ」とやっていただいた方が安
全です.  


1142番:鶴の恩返し(18)


鶴の恩返し18

−−−−−−−−【18】−−−−−−−−−−−−

„ Bringen Sie diese Rollen in die Stadt
und verkaufen Sie die dort. “
Der Mann war *überrascht und freute
sich darüber. Er ging in die Stadt, ver-
kaufte das Tuch und kam reichlich mit
Lebensmittel beladen zurück.


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 「この反物を町に持って行って売ってくだ
さい.」
 それには若者は、驚いて喜びました.若者
は町に行き、布地を売って食糧品をたっぷり
と背負いこんで帰ってきました.


..−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

überrascht <überraschen (他) (4格を)
(思いがけないことが) 驚かす
freute sich <sich freuen
das Tuch*1 (eタイプ) 布地、生地、織物
das Tuch*2 (変erタイプ) 布
本文では*1 の意味.*1、*2 とも既習単語、
reichlich (形) たっぷりした、十分な
  Wir haben noch reichlich Zeit. /
私たちはまだたっぷりと時間がある.
  reichlich は無冠詞の場合語尾はつけません
(強変化をしない).
das Lebensmittel (同尾タイプ)(通常複数で用いる) 
食品、食料品、食糧 
beladen (他) (トラックなど⁴に) 荷を積む、載せる
  [mit + 3格と]
das Schiff mit Kohle beladen /
船に石炭を積む
(jn ) (…に荷などを) 背負わせる
  Sie ist mit Schmuk beladen. /
彼女はやたらに着飾っている.
本文の kam mit Lebensmittel beladen zurück
ではsein が落ちて
  mit Lebensmittel beladen だけで状況補語に
なっています.
  おそらくzurück/kommen との相性が
いいためだと思います. 
kam ~ zurück (過去3単) 帰ってきた
<zurück/kommen 帰って来る


1411番:鶴の恩返し(17)


鶴の恩返し(17)


−−−−−−−−【17】−−−−−−−−−−−−

  Am dritten Abend trat die Frau
endlich aus dem Zimmer heraus. Sie
sah sehr erschöpft und blass aus. Sie
übergab dem Mann drei Rollen Tuch.
Die waren wunderschön, schneeweiß mit
einem seidigen Glanz und so weich und
leicht, als ob sie aus Mondschein
gemacht worden wären. 


−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

3日目の夜になって、女はようやく部屋から出
てきました.とても疲れ果てた様子で、顔色も
青ざめて見えました.女は若者に3反の着物の
生地を渡しました.それらはまるで月の光から
生まれたように見事に美しく純白で、絹のよう
なつやがあり、そして柔らかく軽いものでした.


−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

endlich:(副) ようやく、やっと、ついに
heraus/treten:(自/h) (中からこちらの)
    外へ出てくる
aus/sehen:(自/h) (…のように) 見える
erschöpft: < erschöpfen (他)
❶[4格を] 使い果たす
  ❷[4格を] 疲れ果てさせる
blass:(形) 青白い、顔色が悪い、青ざめた
übergab: (過去) <übergeben (他)
  (3格に4格を) 手渡す 引き渡す
  ゆだねる、明け渡す
(an + 4格に4格を)手渡す
das Tuch:(Eタイプ) 布地、生地、織物
das Tuch:(変ERタイプ) 布
drei Rollen Tuch 三反の着物の布地
   drei の支配はRollen だけでTuch は単数
wunderschön:(形) すばらしく美しい、
実にすばらしい
Im wunderschönen Monat Mai / 麗しの五月に
seidig:[ザイディッヒ] (形) 
絹のように柔らかく光沢のある
der Glanz:(単ノミ) 輝き、つや、光沢
weich:(形) 柔らかい
der Mondschein:(単ノミ) 月光、月明り
worden:(過去分詞)
   <werden ここでは受動態を作る助動詞
  gemacht worden 作られる、
    [これの完了形を作る助動詞はsein]
als ob ~ まるで〜かのように 
   als ob のあとは接続法2式
   als ob sie aus Mondschein gemacht worden wären
  まるでそれらが月の光で作られたかのようでした.

2024年11月10日

1410番:鶴の恩返し(16)


鶴の恩返し(16)


−−−−−−−−−【16】−−−−−−−−−−−−

„Damit möchte ich Tuch weben. Aber Sie
müssen mir eines versprechen. Während ich
am Weben bin, dürfen Sie die Tür nie aufmachen.
Das ist sehr wichtig.“

−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

 「どうやって私たちは日々の生活費を稼げば
いいだろうか?」若者は大きな声でため息をつ
きました.しばらくの間若者の妻は熟考しまし
た.そして彼女は若者に尋ねました:
「あなた、奥の部屋に機織り機がありました
よね」
「ああ、あれは私の母のものでした」


−−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

verdienen:(他)❶(4格を)稼ぐ、儲ける、
❷(4格に)値する
seufzte:(過去3単)
<seufzen [ゾイフツェン]
seufzen:(自/h) ため息をつく、嘆息をつく
laut:(形) ❶(声・音が) 大きい、
    ❷騒々しい、うるさい、やかましい
nach/denken:(自/h) [über +4格][について]
     熟考する、じっくり考える
  nach/denken = dachte…nach = nachgedacht
der Webstuhl:[ヴェープシュトゥール]
    (変E式)機織り機
das Hinterzimmer:奥の部屋
    (たいてい庭に面している)


−−−−−−−−− 《文法》−−−−−−−−−−−−

Der gehörte meiner Mutter.
あれは私の母のものだった.

gehören (〜のものである) は3格目的語を
   取ります.
   その3格目的語が所有者です.
   主語は、所有物になります.
   Das Buch gehört mir. /
   その本は私のものだ.


1409番:鶴の恩返し(15)


鶴の恩返し(15)


−−−−−−−−−−−【15】−−−−−−−−−−−−

„Wie können wir unser tägliches brot verdienen ? “,
seufzte der junge Mann laut. Für eine Weile dachte
seine Frau nach, dann fragte sie ihn:
„Sie haben einen Webstuhl im Hinterzimmer, nicht
wahr ? “
„Ja, der gehörte meiner Mutter.“

−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

 「どうやって私たちは日々の生活費を稼げばいいだろうか?」
若者は大きな声でため息をつきました.しばらくの間若者の妻は
熟考しました.そして彼女は若者に尋ねました:
「あなた、奥の部屋に機織り機がありましたよね」
「ああ、あれは私の母のものでした」



−−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

verdienen (他)❶(4格を)稼ぐ、儲ける、❷(4格に)値する
seufzte (過去3単) <seufzen [ゾイフツェン](自/h) ため息をつく、嘆息をつく
laut (形) ❶(声・音が) 大きい、❷騒々しい、うるさい、やかましい
nach/denken (自/h) [über +4格][について] 熟考する、じっくり考える
3変化:(nach/denken)、(dachte…nach)、(nachgedacht)
der Webstuhl [ヴェープシュトゥール](変E式)機織り機
das Hinterzimmer  奥の部屋(たいてい庭に面している)

−−−−−−−−−− 《文法》−−−−−−−−−−−−−

Der gehörte meiner Mutter.
あれは私の母のものだった.

gehören (〜のものである) は3格目的語を取ります.
その3格目的語が所有者です.主語は、所有物になります.
 Das Buch gehört mir. / その本は私のものだ.

1408番:鶴の恩返し(14)


鶴の恩返し(14)


−−−−−−−【14】−−−−−−−−−−

 Es war ein kalter, langer Winter
und obwohl das Neujahr schon näher
gerückt war, hatten sie fast kein Geld,
um Lebensmittel zu kaufen.


..−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−

ある寒い長い冬の日のことでした.もう新年
がやって来ようというのに、ふたりには、食
料を買うお金もほとんどありませんでした.


..−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−

obwohl (従属接続詞) 〜にもかかわらず、
   〜ではあるが
gerückt (過去分詞) rücken (他)
  (4格を)動かす、ずらす
  (自/s)(座った状態で)
  (ずれるように)動く
   an + (3格を)(すこしだけ)
   動かす、ずらす
die Lebensmittel (pl) 食品、食料品
   Lebensmittel kaufen / 食料品を買う
< das Lebensmittel (-s/-)

1407番:鶴の恩返し(13)


鶴の恩返し(13)


−−−−−−−【13】−−−−−−−−

Und so heirateten sie und lebten
glücklich zusammen.

.−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−

 そうして、二人は結婚しました.
そして共に幸せに暮らしました.


.−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−

heirateten:❶ (自) 結婚する、
   ❷(他)(4格と) 結婚する
 
glücklich:❶ (形) 幸福な、幸運な
   ❷(副) 幸福に、幸運に; 
   ❸ ついに、やっと
  ここでは、❷ 幸せに.
 

−−−−−−− ≪感想≫−−−−−−−−−−−

これで終わってほしいなあ.めでたし、
めでたし.「そうして、二人は結婚しました. 
そして共に幸せに暮らしましたとさ.
おしまい...」.
とはならない、いじわるな物語

1406番:鶴の恩返し(12)


鶴の恩返し(12)


−−−−−−−−−【12】−−−−−−−−−−−

Eines Morgens sagte die Frau zu ihm :
„ Nehmen Sie mich bitte zu Ihrer Frau !“
Die Röte stieg ihm ins Gesicht und er
sagte
„ ´Wie Sie sehen, bin ich arm. Sie können
mit mir kein Leben im Überfluss führen.“
„ Armut macht mir nichts aus, wenn
ich mit Ihnen zusammenleben kann.“


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−

 ある日の朝、娘が若者に言いました:
 「私をあなたの奥さんにして下さい!」
 若者の顔は赤く染まりました.そして若者
は言いました.
 「ごらんの通り、私は貧しいのです.私と
一緒になれば、裕福な暮らしはできませんよ.」
 「あなたと一緒になれたら、貧乏なんて全
然気になりません.」


−−−−−−−−− 《語句》−−−−−−−−−−−−−

die Röte:(単のみ) 赤色
stieg:(過去3単) <steigen(自/s)
    登る、上る、下りる 
der Überfluss:(単のみ) 過剰、余分
im Überfluss leben / 裕福な暮らしをする
führen:(特定の名詞と) する、行なう
ein ruhiges Leben führen / 静かな生活を送る.
 eine Glückliche Ehe / 幸せな結婚生活を送る.
die Armut:(単のみ) 貧乏、貧困
aus/machen:(他) (火、電灯など4格を)消す
 3格+etwas ausmachen  
 ...3 の気に障る<触らない> 
 

−−−−−−−−− ≪感想≫−−−−−−−−−−−−−

こんな人、ぼくもお嫁にほしい.

ファン
検索
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
語学学習さんの画像
語学学習
はじめまして.ゴタぴょんと申します.通訳ガイド(英語)をしております.というかしていました.コロナの影響で現在仕事はありません.毎日ヒマなので、語学学習をしております.学習したノートを公開しますので、どうぞ、ご一緒に!
プロフィール