ポイント投資とは?
最近よく目にするポイント投資。
ポイント投資とは、貯めたポイントで投資信託や株式を購入し、資産運用をすることです。
既に楽天ポイント、Tポイント、dポイントなど、さまざまなポイントで投資が可能です。
私は貯めたポイントは普段の買い物で消費してしまうので、ポイント利用方法には困っていませんが、ポイントを増やせる可能性があるのなら始めてみたい。
本格的なポイント投資の前に、気軽に体験できる「ポイント運用」について調べてみました。
ポイント運用とは?ポイント投資との違い
ポイント運用とは、疑似的に投資を体験できるサービスです。
ポイントによっては1ポイントから運用が可能で、証券口座の開設などの手続きは必要ありません。
増えたポイントは、好きな時に引き出して通常ポイントとして利用可能です。
ポイント投資との違いは、実際に金融商品を購入するのではなく、ポイントのまま運用され、実際の投資信託などの基準価格に連動して、ポイントが増えたり減ったりします。
実際の金融商品の購入ではないので、配当金や金融商品で得られる利益は受けれません。
また、基準価格の下落によってポイントが減ってしまった場合、もとのポイントは保証されませんが、ポイントがマイナスになることはありません。
*1 ポイント残高が不足している場合、利用可能なポイント数を利用し、残りは現金で投資します
*2 期間限定ポイントや他ポイントから交換したポイントは除く
*3 手続き中にポイントが変動した場合、引き出し申請時のポイントではなく、引き出し完了時のポイントになります
*4 NISA,積立てNISAの場合は、利益に対する通常20%の手数料無料。その他購入ファンドによって手数料がかかる場合があります
ポイント運用のメリット
1. ハードルが低い
ポイント運用は現金が使えず、ポイントだけで運用するため、現金の損失はありません。
投資に詳しくない初心者でも、大金を失うリスクが低いため、気軽に始めることができます。
また、選択できるコースはそれほど多くないため、投資の知識が少ない人でも選びやすいです。
2. 口座開設が不要
実際の金融商品を購入するわけではないので、口座の開設は不要です。
身分証も必要なく、未成年でも、サイトの会員IDとポイントさえあればその日からすぐに運用がスタートできます。
3. ポイントの有効期限がない
ポイント運用に利用できるポイントは、もともと「通常ポイント」のみの場合が多いですが、運用しているポイントに有効期限はないので、ポイントを失効させる心配がありません。
また、2024年からのNISA、つみたてNISAの法改正をきっかけに投資を始めようとする方にも、まずは資産運用や投資の勉強もかねて「ポイント運用」を始めてみるのも良いかと思います。
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ポイント運用のデメリット
1. ポイントが減るリスクがある
ポイントの元本は保証されません。
もし基準価格が下落した場合は、ポイントも連動して減ってしまいます。
マイナスにはなりませんが、減るリスクも鑑みての運用が必要です。
2. 大きなリターンは期待できない
現金は利用できないため、運用できるポイントも大きくありません。
そのため、大きな損失はないが、大きなリターンも見込めないのが特徴です。
3. 運営ルールや破綻による影響
ポイントの引き出し手続き中にポイント価値が下落した場合、申請時のポイントが保証されません。
例えば楽天ポイント運用は、運用ポイント数が100ポイントある状態で「全て引き出す」を選択した後、価格が下落し、引き出し確定時に運用ポイント数が90ポイントになっていた場合、90ポイントが通常ポイントへ反映されます。
また、今後運営者側がルールを改定する可能性もあります。
引き出し日数の改定や手数料の変更などあるかもしれません。
最も最悪なケースは、運営側の破綻です。
通常証券会社は、客からの投資資産と会社の運営資産は分けられているため、会社が破綻しても客の投資資産は全額保証されます。
しかし、ポイント運営の場合は、そのような制度や補償が義務付けられていないため、客の資産の保証は不透明です。
4. 現金化はできない
ポイント運用は、運用に現金を使えないのと同様、引き出し後もポイントのままです。
(ポイント投資は現金での引き出しが可能です)
ポイント運用(疑似運用体験)ができる共通ポイント
現在ポイント運用ができるポイントは、PayPayポイント、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイント、セゾンの永久不滅ポイントなどがあります。
PayPayポイント運用
手数料:無料
最低ポイント:1ポイント
ポイントの引き出し:1円から、PayPayポイントへ即時引き出し(交換)が可能
コース:5種類
〇長期運用向け「金(ゴールド)コース」
銘柄:SPDR Gold Trust(GLD)
金で運用するETF(SPDR Gold Trust)の価格に連動するコースです。一般的に株価の下落時に影響を受けづらく、長期運用に向いています。
〇短期運用向け「テクノロジーコース」
銘柄:INVESCO QQQ TRUST, SERIES 1(QQQ)
ナスダック市場で最も代表的な100企業に分散して投資します。アップル、マイクロソフト、Amazon.com、その他通信、流通などの業界の代表企業で構成されています。
〇長期運用向け「スタンダードコース」
銘柄:SPDR S&P500 ETF
アメリカを代表する複数企業に分散して運用するコースです。
そのため大きな変動は少なく、長期運用に向いています。
〇短期運用向け「チャレンジコース」
銘柄:DIREXION S&P 500 3X(SPXL)
アメリカを代表する複数企業の株価に連動して3倍上下するコースです。
10%上がれば保有ポイントは30%プラスに。下がる時も大きいですが短期運用に向いてます。
〇短期運用向け「逆チャレンジコース」
銘柄:Direxion Daily S&P 500 Bear 3X (SPXS)
アメリカを代表する複数企業の株価と反対(逆)方向に3倍上下するコースです。
10%下がれば保有ポイントは30%プラスに。株価下落時にリターンが期待でき、短期運用に向いています。
楽天ポイント運用
手数料:無料
最低ポイント:100ポイント(期間限定、他サイトからの交換ポイントは利用できません)
ポイントの引き出し:1ポイントから引き出し可能。営業日1日で受取り。
なお、引き出す際に「ポイント数指定」を選択すると、運用中ポイントの90%まで、「全て引き出す」を選択すると、それ以上のポイントを引き出すことができます。
※営業日14時までの申請で、翌営業日22:00以降に通常ポイントへ反映のため、「全て引き出す」を選択した後に、参照する投資信託の基準価額が下落した場合は、実際の引き出しポイント数が申請時に表示されていたポイント数より少なくなります。
コース:2種類
〇積極運用「アクティブコース」
楽天投信投資顧問(株)が運用する、日本を含む全世界の株式および投資適格債券に70:30の配分で分散投資する楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の基準価額の値動 きを原則反映することで、運用ポイント数が増減します。
〇安定運用「バランスコース」
楽天投信投資顧問(株)が運用する、日本を含む全世界の株式および投資適格債券に30:70の配分で分散投資する、楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の基準価額の値動きを原則反映することで、運用ポイント数が増減します。
dポイント投資
手数料:無料
最低ポイント:100ポイント(期間・用途限定のdポイントは、利用できません)
ポイントの引き出し:1ポイントから引き出し可能。営業日1日で受取り。
コース:11種類
〇「おまかせ」
債券よりも株式に大きく比重を置いて投資する「アクティブコース」と株式よりも債券の比重をやや大きくする「バランスコース」の2種類です。
「おまかせ」の各コースは(株)お金のデザインが運用する投資信託の価額に連動します。
〇「テーマ」
「米国大型株」や「金(ゴールド)」など、投資をしたいテーマを決めて運用するコースです。「日経平均株価(日経225)」「新興国」「コミュニケーション」「生活必需品」「ヘルスケア」「金(ゴールド)」「クリーン・エネルギー」などから、自由に選ぶことができます。
「テーマ」は連動対象ETFの運用会社がテーマによって異なります。
au Pay ポイント運用
手数料:無料
最低ポイント:100ポイントから1ポイント単位(Pontaポイントの有効期限はポイントの利用・還元から1年間ですが、運用中のポイントは有効期限はありません)
ポイントの引き出し:1ポイントから引き出し可能。営業日2日で受取り。
コース:1種類のみ
投資先はauの投資信託(KDDIアセットマネジメント)の「auスマート・プライム(高成長)」となります。
まとめ
投資は必ず利益が保証されているものではないので、リスクを承知の上での運用が必要ですが、ポイント運用は現金での投資ではないので、得られた利益(ポイント)を利用しての運用と思えば、損失があった場合でも許容できます。
またau Payポイント運用で使われるPontaポイントの有効期限はポイントの利用・還元から1年間ですが、ポイント運用にポイントを充てることで、有効期限がなくなります。
つまり、使い道がなく失効するポイントは、ポイント運用に充てることで有効期限をなくすことができます。
ポイント運用は口座開設の必要もなく、初心者でも気軽に始められるので、投資の勉強がてらまずは基準価格の変動を確認し、タイミングをみて始めてみようと思います。
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