パチンコとの訣別

ついにやってはいけない、「パンドラの箱」を空ける日が来た。
おいらは通勤はスクーターで通っている。
ところがそのスクーターの後輪のタイヤの溝が完全に磨り減ってしまった。
仕方がないので散々安いところを探し、焼津市内のバイクショップで交換をお願いすることとした。
ところがここの店員がやってくれた。
工賃を含まない値段で終始説明しやがったのだ。
当然おいらは最初に聞かされた値段で交換してくれるものと思っていた。
しかし作業が済み、いざ精算。
事前に聞いていた数字と違う。
ここで店員の不手際が発覚する。
家庭や職場のしがらみがなければ、大騒ぎしてゴネまくるところだ。
しかしここでおいらはやんわりと嫌味を吐き、結局精算する。
財布を見る。
足りない、ちょうど工賃分足りない。
顔面蒼白である。
店長とおぼしき人に「銀行へ行ってくる。」と告げて近くのコンビ二に走る。
キャッシュカードにキャッシングを追加してもらうことにした。
僅か数十分でキャッシングを追加してもらう。
早速ＡＴＭに駆け込む。
とりあえず危機回避。
これで腹の虫が収まるはずもなく、またコンビニのＡＴＭに駆け込み「軍資金」を引き出す。
雨が降る中、ＡＢＣ三和店に駆け込み「牙狼ＦＩＮＡＬ」を打つ。
一向にアツくなることなく、惨敗する。
この日を境においらの箍（たが）が完全に外れる。