パチンコとの訣別

当初、キャッシングの限度額は１０万円、月々の返済額は５千円だった。
おいらはここから大きく勘違いをする。
所詮、キャッシング、すなわち単なる借金にしかすぎないのだ。
それが完全に頭から抜けていたのだ。
「打ち出の小槌」でも手に入れたつもりだったのだろう。
会社帰り、静岡のホールで負け、「納得がいかない。」と腹を立ててコンビニのＡＴＭに直行。
焼津のホールで打つという凶行に出ることも珍しくなくなった。



ＡＴＭで「軍資金」を引き出す。
負ける。
後悔する。
だけどその翌日には「今日は勝つぞ！」と意気込み、またまたホールに足を運ぶ。
まさに負のスパイラルだ。
それから程なく、限度額を１０万円から３０万円に上乗せするようになった。