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2018年09月01日

「いつまでやるの?」「あと何問?」がわかってモチベーション持続!ミニはた立てチェッカーフラグ(モータースポーツ)

プリントの問題を解き、ママや先生に大きなはなまるをもらうのも、もちろん楽しい学習ですが、時には、紙の上ではなく耳と口を使って、聞いたことを復唱したり、問題に答えたりするやりとりも、小さなお子さんには大切なお勉強です。
特に発達障害のお子さんは、視覚理解(見てわかる)に比べ聴覚理解(聞いてわかる)が苦手なタイプが多いと言われています。

そのため、視覚支援(見てわかるように提示する)の大切さや有効性がだんだんと認知され、いろいろな場所でよく工夫されたわかりやすい環境設定や掲示が提供されるようになってきました

もちろん、苦手なことはそういうフォローを受ければいいのですが、ちょっとずつ練習して「できる」部分を広げていくことも、お子さんにとって大きな助けになります。

私は幼児〜低学年くらいのお子さんの個別療育では「聞き取り」の問題に、毎回数分でも取り組んでもらうようにしていました。
人の話を聞けることは、必ず、多くの場面で役に立つ力だからです。
一口に「人の話を聞ける」と言っても、実際には、集中力や言葉からイメージする力、記憶力、語彙力等さまざまな力が必要ですから、「聞き取り」の問題もいろいろな出し方をするのですが、その中でも口頭のやり取りだけで完結してしまうものについては、大体このはた立てチェッカーフラグ(モータースポーツ)を出して進めていました。

IMG_20180829_151333_566.jpg

見ての通り、@〜Eまでのシールが貼ってあるスポンジが入った小さめのタッパーです。
「6番までやるよ」と言ってこの箱を出し、
1問正解する度に、旗のピックを渡していくだけです。

IMG_20180829_151625_325.jpg

100円均一で手に入るもので簡単に作れますので、ぜひ一つ作って使ってみてください。
一回作るといろいろな課題に使えます

IMG_20180829_151426_592.jpg

いれものはプラスチックのタッパー等でもいいですし、紙箱や缶等、なんでもです。

旗をさす白い部分は、メラミンスポンジを使っています。
カッターナイフで簡単に好きな大きさ・形にできます。
写真のものはさす場所を指定していませんが、お子さんによっては、色を付けたり〇を書いたりして、旗をさす場所をわかりやすくしてあげる必要があるかもしれません。
このスポンジ部分は消耗品と割り切って、穴が大きく開いてきたら取り替えます。

下半分は段ボールを数枚重ねて折り紙で包んだものを敷いています。
厚みが全部メラミンスポンジだと深くささりすぎて、旗がかっこよく並ばないので、底上げ用です。

数字は、これは事務用品の丸シールを使っていますが、普通の紙をのりやボンドで貼ることもできます。
色や柄のついた紙で、ピックをさす場所だけ穴あきにして全面覆っても見やすいかもしれません

旗はお弁当用のピックです。
お子さんそれぞれに、好きな配色があったり、その日の気分に合わせて並べたりしたいみたいで、「先生、次は赤ね」等リクエストしてくれることもあり、問題の数ピッタリのピックを用意するのではなく、たくさんまとめて持っていました。
ちょっとしたことでも、自分で選べるって楽しいことですよね
IMG_20180829_151510_169.jpg
このピックはシンプルなデザインなので、ちょっと具体物を操作して数を確認したい時などにも重宝しました。

もちろん、お子さんの好みに合わせたピックを使うのもIMG_20180829_152222_747.jpg


やりたい問題の数に合わせて、箱の大きさや数字の配置等を変えてください。


とても単純な仕掛けですが、口頭で繰り返し問題を出され続けるのは苦痛に感じるお子さんもいます。
この小さい箱が手元にあって、1問終わる度に旗をさせる。
それだけのことで、5問でも、6問でも、10問でも「さあこい!」「がんばるぞ!」「次も正解するぞ!」という気持ちが持てるのです
小さなお子さんが、こういうほんのちょっとした承認を素直に受け止めて、次へ次へとどんどん頑張っていく姿には、いつも本当に感心します
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はじめまして。Saiと申します。 特別支援学校教員や個別療育の指導員として働いてきた経験から、定型・非定型に関わらず、お子様の発達をぐんぐん後押しして大人だって一緒に楽しめる教材やゲームをご紹介します。
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