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2019年04月01日

集中して聞こう☆「ひみつのつうしん」プリント☆

進級・進学シーズンですね。
成長を喜びつつも、一つ上の学年の生活にしっかり対応できるのか、いろいろと不安も大きくなる季節かと思います
学校や保育園、幼稚園等の集団生活では、「先生のお話を聞く」ことが大切な場面が多くあります。
これは、先生含む周囲の大人やお友達と会話ができるのとはまたちょっと違った力が求められます。

「聞くこと」の練習に「ひみつのつうしん」プリントを取り入れてみませんか?
投げ出さない限り失敗しない構成の課題で、自信や自己肯定感をつけることにも役立ちます。
まとめてたくさんやるには飽きが出るシンプルな問題ですので、いつものお勉強の前に、1枚ずつ、コミュニケーションも兼ねて取り組むのがお勧めです。
図2.png
ダウンロードできます。
入門編10枚
https://drive.google.com/open?id=1efnoevWCORPvshPizLAbxGfDhyd8iA5C
中〜上級?10枚
https://drive.google.com/open?id=1gFrxteuCU4o9-YYrHKS1B05Nb4l1r8uA


お子さまにプリントを渡す前に、下部の点線を切り取って療育者が持っておきます。
図1.png






療育者が1問ずつ順番に数字を読み上げ、お子さまは言われた数字に対応するひらがなを「あんごうひょう」から拾って言葉を当てます。

5問終わったら提出し答え合わせ
大きなはなまるをつけて終わりです。

以下、私のやり方ですが……

1問ずつ解決してから次の問題に進む
「聞く力」をつけてほしいのはもちろんですが、それよりも「話を聞いてわかる(ようになる)」と自信を持ってもらうことを大切に考えてこの課題を作りました。
「聞くこと」が苦手なお子さまに、スモールステップで他者の発言に耳を傾ける練習をしてもらう。そのためには、「やっぱり苦手」「うまくできない」と自覚する機会になってしまっては逆効果です。
「わからなかった問題」がないように進めていきます。

覚えきれない時は「もう一回言ってください」
療育者は「もう一回言ってください」と言われたら、その問題を繰り返します。
私はほとんどのお子さまに対して、このやりとりは何度でもとして対応していました。
お子さまの性格や目標によっては、回数を制限することでより集中して聞くことを促すといった手だても考えられますが、回数制限がない方が断然安心して取り組めます。
それに、大人もそうだと思うのですが、ほとんどのお子さまにとって「もう一回言ってください」と同じことを何度も言ったり、ただの乱数を繰り返し聞いたりするのは何も面白くありません。
意味のない数字が何の言葉になるのか早く知りたいし、次の問題へ進みたいし、早くプリントを終わらせてはなまるをもらって認められたいはずです。
ですので、回数制限をしなくても、聞き返しを1回でも少なくしたいという欲求は療育者よりもお子さまの方が持っていると信じています。




解決策や効率のいいやり方を教えない。
最初に躓いた時に教えるのは、再度聞きたいときの頼み方(「もう一回言ってください」)だけです。
2桁を含む4つや5つの乱数を一度で完全に覚えることは大人でも難しいです。
大人だと、すぐにメモを取ったり「あんごうひょう」の中に自分なりの印をつけていったりして、何度も聞かなくても数字がわからなくならないように工夫をしますよね。
いつまでも「もう一回言ってください」を多用するお子さまには、そういうやり方を教えたくなるものです。
メモを取るといったことは、他の場面でもとても使えるスキルですしね。
ですが、私はあえてやり方を提示しないようにしていました。
本人が考え工夫する機会を奪わないためです。
継続して取り組んでいると、「何度も聞き返さなくていいように工夫しなさい」なんて言わずとも、お子さま自身が余白に数字を聞き書き(メモ)しようとしたり、表を指で押さえてみたりといった姿を見せてくれます。
その時をとらえ「いいアイディアだね!そうやって数字を書いておくと調べやすいよね!」と「指示されなくても自分でより良いやり方を工夫できた」ことを言語化して確認し、ほめます。
実際には、ん?それで解決する?むしろ難しくなってないか…??と思うような方法を試すお子さまもいるのですが、とにかく自分で創意工夫して解こうとする姿勢を認めます。
そういう姿勢こそが、この先、難しい問題に直面した時に、自分なりのやり方で解決していける力につながると思っています。
自分でメリットを感じられなければ自然と淘汰されるので、うまくないやり方も指摘する必要はありません。

このプリントは必ず正しいやり方をマスターしないといけないような大事な課題ではありません。
ちょっとしたお遊び程度のものです。
そこがこの課題の優れた面です。
お子さまをほめるため、丸をつけるために使ってください










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はじめまして。Saiと申します。 特別支援学校教員や個別療育の指導員として働いてきた経験から、定型・非定型に関わらず、お子様の発達をぐんぐん後押しして大人だって一緒に楽しめる教材やゲームをご紹介します。
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