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2019年02月16日
順番に数えることができるようになったら他の数え方も☆数唱ポスター☆
療育の指導員をしていた頃、年長のお子さまを持つ保護者の方や、同じく年長のお子さまを担当する指導員からも度々あがる質問が、
「小学校に入るまでにあとどんな力をつければいいの?」
もちろん細かいことを言えばお子さまの発達段階や性格によって千差万別ですし、あれもこれもと求めればきりがないことではあるんですが……
1年生の1学期というのは、保育園・幼稚園までの生活とはがらっと変わり、どんなお子さまにとっても、楽しくもしんどい数か月です。
慣れた環境や生活習慣の中で過ごせている年長さんの間に、学習面でのつまづきを先取りして軽減してあげられるといいないまできることは何かな?という視点で、目安となることがいくつかあります。
以前にご紹介した、「10の合成」や「小さい字(拗音)の読み書き」をマスターしておくというのもその一つです。
今回は小学校での算数の学習に入る準備として、取り組みたい課題をご紹介します。
年長さんまでに
100までそらで数えられるように
という課題に取り組まれるご家庭は多いですし、100まで覚えられると次はもっと大きな数に進む保護者の方もおされます。
私の考えですが
1から100までを何も見ずに数え上げられること
それと同時に、またはその次の取り組みとして、
「逆唱」や「とび数え」に取り組むといいと思います。
経験上、100まで数えられても、10進法の感覚が今一つつかめていないお子さまがいます。
一の位と十の位の複層的な1→9の繰り返し構造を意識できていない状態です。
いろんな数え方を経験をすることが数的な感覚・理解が広がる役に立つと思い、作ったのが、すごろく様のマス目をただ数える課題です。
もっと小さいお子さまには、二桁の数字を読み方を覚える練習にも使えます
私は「数唱ポスター」と呼んでいます。
準備するものは、
A2前後の紙に数十までの数字を書いた紙。
何かしらルートを進むデザインにするのがミソです。
ただ並んだだけの数字ポスターでももちろん読む練習はできますが、こっちの方が楽しくできます。
1〜20まで。これは無料で公開されている子ども向けの達成表(トイトレのがんばり表等に使えるもの)を拡大コピーして着色しています。
30まで。こちらもがんばり表としてダウンロードできるもの大きくして塗っています。
40まで。宇宙。これは包装紙に折り紙等を貼って作りました。
私はホワイトボードに貼って使っていたので、裏に板磁石を貼っています。
もう一つは
ペーパーパペット
ポスターのデザインに合わせて用意します。
マスに書いてある数を読みながら、すごろくの駒のように進めていきます。
紙とストローで簡単に作っています。
進め方は簡単。
お子さまにペーパーパペットを持ってもらい、
順番に数えながらスタートからゴールまで進む。
ゴールからスタートまで反対向きに進みながら数を読む。
指導員と交互に読む(2とびの導入)
5とびや10とびで読む
2とびや3とびで読む
等々、いろいろなルールで1〜ゴールまでの数字を数えていきます。
あまり長く繰り返すと大変なので、最大でも50までのポスターで取り組むのがいいと思います。
(まだ100までを何も見ずに言えないお子さまは、別でそちらの練習もしていきましょう)
一人で練習として読んでも楽しくありません。
一回ごとにお題をだし(Ex.「次ゴールからスタートまで反対に読めるかな?」「次はジャンプで5と0のところだけね」等)しっかり聞いて間違えずにゴール(スタート)までたどり着いたのを確認してあげてください。
きちんと見てくれている人がいると、差し棒を持って発表しているようで自然とモチベーションが上がります
「小学校に入るまでにあとどんな力をつければいいの?」
もちろん細かいことを言えばお子さまの発達段階や性格によって千差万別ですし、あれもこれもと求めればきりがないことではあるんですが……
1年生の1学期というのは、保育園・幼稚園までの生活とはがらっと変わり、どんなお子さまにとっても、楽しくもしんどい数か月です。
慣れた環境や生活習慣の中で過ごせている年長さんの間に、学習面でのつまづきを先取りして軽減してあげられるといいないまできることは何かな?という視点で、目安となることがいくつかあります。
以前にご紹介した、「10の合成」や「小さい字(拗音)の読み書き」をマスターしておくというのもその一つです。
今回は小学校での算数の学習に入る準備として、取り組みたい課題をご紹介します。
年長さんまでに
100までそらで数えられるように
という課題に取り組まれるご家庭は多いですし、100まで覚えられると次はもっと大きな数に進む保護者の方もおされます。
私の考えですが
1から100までを何も見ずに数え上げられること
それと同時に、またはその次の取り組みとして、
「逆唱」や「とび数え」に取り組むといいと思います。
経験上、100まで数えられても、10進法の感覚が今一つつかめていないお子さまがいます。
一の位と十の位の複層的な1→9の繰り返し構造を意識できていない状態です。
いろんな数え方を経験をすることが数的な感覚・理解が広がる役に立つと思い、作ったのが、すごろく様のマス目をただ数える課題です。
もっと小さいお子さまには、二桁の数字を読み方を覚える練習にも使えます
私は「数唱ポスター」と呼んでいます。
準備するものは、
A2前後の紙に数十までの数字を書いた紙。
何かしらルートを進むデザインにするのがミソです。
ただ並んだだけの数字ポスターでももちろん読む練習はできますが、こっちの方が楽しくできます。
1〜20まで。これは無料で公開されている子ども向けの達成表(トイトレのがんばり表等に使えるもの)を拡大コピーして着色しています。
30まで。こちらもがんばり表としてダウンロードできるもの大きくして塗っています。
40まで。宇宙。これは包装紙に折り紙等を貼って作りました。
私はホワイトボードに貼って使っていたので、裏に板磁石を貼っています。
もう一つは
ペーパーパペット
ポスターのデザインに合わせて用意します。
マスに書いてある数を読みながら、すごろくの駒のように進めていきます。
紙とストローで簡単に作っています。
進め方は簡単。
お子さまにペーパーパペットを持ってもらい、
順番に数えながらスタートからゴールまで進む。
ゴールからスタートまで反対向きに進みながら数を読む。
指導員と交互に読む(2とびの導入)
5とびや10とびで読む
2とびや3とびで読む
等々、いろいろなルールで1〜ゴールまでの数字を数えていきます。
あまり長く繰り返すと大変なので、最大でも50までのポスターで取り組むのがいいと思います。
(まだ100までを何も見ずに言えないお子さまは、別でそちらの練習もしていきましょう)
一人で練習として読んでも楽しくありません。
一回ごとにお題をだし(Ex.「次ゴールからスタートまで反対に読めるかな?」「次はジャンプで5と0のところだけね」等)しっかり聞いて間違えずにゴール(スタート)までたどり着いたのを確認してあげてください。
きちんと見てくれている人がいると、差し棒を持って発表しているようで自然とモチベーションが上がります
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2019年02月11日
「小さい字」の使い方を遊びながら覚えよう☆拗音ビンゴ☆
ひらがなやカタカナを覚えて、読み書きができるようになったお子さまの次のステップとして、「しょ」「ちゃ」のような拗音の表記が課題になります。
幼い内は、多少間違えても気にせずに読み書きを楽しんでいれば、そのうち自然と身についているものではありますが、文字や言葉を書くことに興味のあるお子さまや新入学に向けて学習意欲が盛り上がっているお子さまには、簡単すぎず、手応えが感じられる課題としてこちらのゲームがオススメです
もちろん、入学に向けた準備としても「ゃ」「ゅ」「ょ」の『小さい字』の使い方をマスターしておくことは役に立ちます
文字を使ったビンゴゲームなので、子どもたちに対しては「もじビンゴ」と言っていました。
実は「もじビンゴ」には拗音以外のバージョンもあるのですが、この拗音バージョンがゲームとしてバランスがいいように感じています
ゲームに必要なものは
イラスト入りの拗音表
まだ拗音の読み書きはちんぷんかんぷんというお子さまには、濁音、半濁音が入らない21音の表からでもいいと思います
こちらの全部の音が載っている表は、ある程度読めるけれど不確かな部分があったり、書くとなると音を正確に二文字で表せなかったりする段階のお子さま向けに作っています。
イラストカード(↑の表に載っているもの+α)
カードには文字は書きません。
お名前.com
ビンゴカード
イラストカードの大きさとビンゴマスの大きさをそろえます。
写真はA4用紙に9マスで作っています。1回毎に使い切りになります。
ご家庭では画用紙など大きな紙に手書きでマス目を引いてポストイットなどを貼ってもいいし、ホワイトボードにテープを貼ってマス目を作る等、繰り返し何度か使える方がいいかもしれません。
9マスで真ん中はFREEの初級バージョンから、16マスや25マス等、お子さまに合わせたビンゴカードを作ってみてください。
くじ引き用の箱(なくてもOK)
お名前.com
一般的によく使うことばのイラストで表を作っていますが、写真にしたり、お子さまの好きなものを集めて作ったりするのもいいと思います。
この表では、日本語として使うことの少ない「ぴゅ」や「ぢゃ」等は思い切ってイラストを省いています。
まずは日常生活や学習で出てくる頻度の高い言葉をゲームに取り入れて優先的に覚えてもらい、仕組みが身につけばあまり使わない音の表し方も習った時に簡単に理解できるようになると考えています。
この時担当していたお子さまがポケモン好きだったので、「にゃ」と「みゅ」はポケモンに登場してもらっています。他のカードはシンプルな中、二枚だけポケモンが混ざっていたので、レア感が出てちょっとしたお楽しみ要素にもなっていました。
ゲームの進め方
まず、一覧表から好きな音を選んでビンゴカードの1マスに一つずつ書いてもらいます。
19つのマスが埋まったら、療育者も、お子さまが使わなかった文字から選んで書きます。(該当するカードが2枚以上ある音は両者が使用しても大丈夫です)
2イラストカードをくじ引き箱に入れるか、シャッフルして伏せて置き、交代でめくります。
3出たイラストに含まれる音が自分のビンゴカードに書いてあれば、もらって該当のマスの上に置きます。自分のビンゴカードの中に無ければ戻します。
私は、両者とも選んでいない音のイラストが出た時は戻さずに捨てることにしていましたが、お子さまの性格によっては、「ハズレ」を先に減らしておくのもありだと思いますし、カードの量などバランスを考えて工夫してみてください。
お名前.com
この時、イラスト付き一拗音表は
手元や見えやすい場所に貼っておく。
真横や目線よりも上など、自然には視界に入らない場所に貼っておき、見ることは制限しないが、「表に頼って表記を確認している/表を見ずに判断できている」を療育者が把握できるようにする。
背後の壁に貼ったり、手元に伏せて置いたりして、「表に頼っている/見ずにわかった」をお子さま自身も意識できるようにする。
……等々、お子さまの段階に合わせた配置にすることで、課題の難易度を調整することができます。
4縦、横、斜めが揃ったらビンゴ!
普通のビンゴゲームは1列揃ったらゴールですが、9マスの内1列ビンゴで勝ち!だと、集める楽しみがしっかり味わえないので、3ビンゴ先取した人が勝ち!、先に全マス埋まった方が勝ち!等勝敗の付け方を決めておきます
5勝敗が決したら、まだ埋まっていないマスがあれば残ったカードからそれぞれ探して取ります。自分が書いた音とカードを全て対応させて終わりにします。
6協力してカードを片付け、お子さまが書き込んだビンゴカードには花丸をします(ビンゴカード自体が文字を書く練習にもなっているので)
「しょうぼうしゃ」「ちゅうしゃ」など二つ以上の拗音を含む語はどちらのマスにおいてもOKとしていました
拗音表に載っていないイラストのカードも混ぜておき
例)「やきゅう」→「きゅうり」の「きゅ」と同じ音=表記
と確認するのも拗音の理解に繋がります
ちょっと準備は必要ですが、拗音について理解できると自分でできる読み書きの幅がひろがってぐんと楽しくなると思います
ぜひ試してみてください
幼い内は、多少間違えても気にせずに読み書きを楽しんでいれば、そのうち自然と身についているものではありますが、文字や言葉を書くことに興味のあるお子さまや新入学に向けて学習意欲が盛り上がっているお子さまには、簡単すぎず、手応えが感じられる課題としてこちらのゲームがオススメです
もちろん、入学に向けた準備としても「ゃ」「ゅ」「ょ」の『小さい字』の使い方をマスターしておくことは役に立ちます
文字を使ったビンゴゲームなので、子どもたちに対しては「もじビンゴ」と言っていました。
実は「もじビンゴ」には拗音以外のバージョンもあるのですが、この拗音バージョンがゲームとしてバランスがいいように感じています
ゲームに必要なものは
イラスト入りの拗音表
まだ拗音の読み書きはちんぷんかんぷんというお子さまには、濁音、半濁音が入らない21音の表からでもいいと思います
こちらの全部の音が載っている表は、ある程度読めるけれど不確かな部分があったり、書くとなると音を正確に二文字で表せなかったりする段階のお子さま向けに作っています。
イラストカード(↑の表に載っているもの+α)
カードには文字は書きません。
お名前.com
ビンゴカード
イラストカードの大きさとビンゴマスの大きさをそろえます。
写真はA4用紙に9マスで作っています。1回毎に使い切りになります。
ご家庭では画用紙など大きな紙に手書きでマス目を引いてポストイットなどを貼ってもいいし、ホワイトボードにテープを貼ってマス目を作る等、繰り返し何度か使える方がいいかもしれません。
9マスで真ん中はFREEの初級バージョンから、16マスや25マス等、お子さまに合わせたビンゴカードを作ってみてください。
くじ引き用の箱(なくてもOK)
お名前.com
一般的によく使うことばのイラストで表を作っていますが、写真にしたり、お子さまの好きなものを集めて作ったりするのもいいと思います。
この表では、日本語として使うことの少ない「ぴゅ」や「ぢゃ」等は思い切ってイラストを省いています。
まずは日常生活や学習で出てくる頻度の高い言葉をゲームに取り入れて優先的に覚えてもらい、仕組みが身につけばあまり使わない音の表し方も習った時に簡単に理解できるようになると考えています。
この時担当していたお子さまがポケモン好きだったので、「にゃ」と「みゅ」はポケモンに登場してもらっています。他のカードはシンプルな中、二枚だけポケモンが混ざっていたので、レア感が出てちょっとしたお楽しみ要素にもなっていました。
ゲームの進め方
まず、一覧表から好きな音を選んでビンゴカードの1マスに一つずつ書いてもらいます。
19つのマスが埋まったら、療育者も、お子さまが使わなかった文字から選んで書きます。(該当するカードが2枚以上ある音は両者が使用しても大丈夫です)
2イラストカードをくじ引き箱に入れるか、シャッフルして伏せて置き、交代でめくります。
3出たイラストに含まれる音が自分のビンゴカードに書いてあれば、もらって該当のマスの上に置きます。自分のビンゴカードの中に無ければ戻します。
私は、両者とも選んでいない音のイラストが出た時は戻さずに捨てることにしていましたが、お子さまの性格によっては、「ハズレ」を先に減らしておくのもありだと思いますし、カードの量などバランスを考えて工夫してみてください。
お名前.com
この時、イラスト付き一拗音表は
手元や見えやすい場所に貼っておく。
真横や目線よりも上など、自然には視界に入らない場所に貼っておき、見ることは制限しないが、「表に頼って表記を確認している/表を見ずに判断できている」を療育者が把握できるようにする。
背後の壁に貼ったり、手元に伏せて置いたりして、「表に頼っている/見ずにわかった」をお子さま自身も意識できるようにする。
……等々、お子さまの段階に合わせた配置にすることで、課題の難易度を調整することができます。
4縦、横、斜めが揃ったらビンゴ!
普通のビンゴゲームは1列揃ったらゴールですが、9マスの内1列ビンゴで勝ち!だと、集める楽しみがしっかり味わえないので、3ビンゴ先取した人が勝ち!、先に全マス埋まった方が勝ち!等勝敗の付け方を決めておきます
5勝敗が決したら、まだ埋まっていないマスがあれば残ったカードからそれぞれ探して取ります。自分が書いた音とカードを全て対応させて終わりにします。
6協力してカードを片付け、お子さまが書き込んだビンゴカードには花丸をします(ビンゴカード自体が文字を書く練習にもなっているので)
「しょうぼうしゃ」「ちゅうしゃ」など二つ以上の拗音を含む語はどちらのマスにおいてもOKとしていました
拗音表に載っていないイラストのカードも混ぜておき
例)「やきゅう」→「きゅうり」の「きゅ」と同じ音=表記
と確認するのも拗音の理解に繋がります
ちょっと準備は必要ですが、拗音について理解できると自分でできる読み書きの幅がひろがってぐんと楽しくなると思います
ぜひ試してみてください
2019年01月25日
☆新一年生にもおすすめ絵本「100かいだてのいえ」シリーズ☆
言わずと知れたヒットシリーズですが……
もう15年くらい前?に、たまたま本屋さんで1作目を立ち読みして一目ぼれ
教員、施設職員、療育の指導員…いろんな立場で子どもたちと楽しく読んできた絵本です
1階から100階まで上がっていきながら(本によっては下るものも)、数字や文字、動物等の名前や特徴といった情報にたくさん触れられます
10階ごとに違う種類の住人がいるので、1冊で10種類の住人たちに出会えます。
インテリアや生活様式、お部屋自体の作りも住人ごとにさまざま。
隅々までチェックしたくなります
それと同時に次は誰が住んでいるかな?最上階には誰が待っているの?と、わくわくしながらどんどんページをめくっていってしまいます。
この本のおすすめポイントは他にも
お名前.com
1階から100階に着くまでの間は、見開き1ページの文章が少なく、センテンスが短いので、まだ長い文章を読むのには不慣れなお子さま、文章を読むのが苦手なお子さまにも、ハードルが低めだと思います。
※いえに入る前と最後の階ではわりと長めの文章になっているので、そこは療育者が読んであげる等、お子さまの力に合わせて調整してあげてください。
100階の住人と出会って、用件()が終わったら、毎回、バビューンとあっという間に地上に戻っておうちに帰れます。
帰りはエレベーターであっさり降りたり、温泉とともに一気に噴き出したり。
階段でコツコツ100階までたくさんの住人に会いながら進んだのに、帰りは一瞬でいえに入る前の場所に戻ってくる
この瞬間に、今まで積み上げてきた「100かいだてのいえ」の世界がさあっと溶けてしまい、夢から覚めたような読後感があります
つかみどころのない不思議で特別な場所に行ってきた感覚を味わうことができる、とても素敵な演出です
そして、またいつでも好きな時にページをめくってその世界に入って行けるのが絵本のいいところですよね
1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ
もう15年くらい前?に、たまたま本屋さんで1作目を立ち読みして一目ぼれ
教員、施設職員、療育の指導員…いろんな立場で子どもたちと楽しく読んできた絵本です
1階から100階まで上がっていきながら(本によっては下るものも)、数字や文字、動物等の名前や特徴といった情報にたくさん触れられます
10階ごとに違う種類の住人がいるので、1冊で10種類の住人たちに出会えます。
インテリアや生活様式、お部屋自体の作りも住人ごとにさまざま。
かえるさんの住まいは湿度高め |
隅々までチェックしたくなります
それと同時に次は誰が住んでいるかな?最上階には誰が待っているの?と、わくわくしながらどんどんページをめくっていってしまいます。
この本のおすすめポイントは他にも
お名前.com
1階から100階に着くまでの間は、見開き1ページの文章が少なく、センテンスが短いので、まだ長い文章を読むのには不慣れなお子さま、文章を読むのが苦手なお子さまにも、ハードルが低めだと思います。
※いえに入る前と最後の階ではわりと長めの文章になっているので、そこは療育者が読んであげる等、お子さまの力に合わせて調整してあげてください。
100階の住人と出会って、用件()が終わったら、毎回、バビューンとあっという間に地上に戻っておうちに帰れます。
帰りはエレベーターであっさり降りたり、温泉とともに一気に噴き出したり。
階段でコツコツ100階までたくさんの住人に会いながら進んだのに、帰りは一瞬でいえに入る前の場所に戻ってくる
この瞬間に、今まで積み上げてきた「100かいだてのいえ」の世界がさあっと溶けてしまい、夢から覚めたような読後感があります
つかみどころのない不思議で特別な場所に行ってきた感覚を味わうことができる、とても素敵な演出です
そして、またいつでも好きな時にページをめくってその世界に入って行けるのが絵本のいいところですよね
1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ
2018年09月06日
楽しく遊んで数の概念を育てる☆アイスクリーム屋さんごっこ☆
ごっこ遊びをすると、子どもたちは楽しくいろいろな学習ができます。
しかも、工夫して面白く作れば、子どもたちは自ら、繰り返し取り組んでくれます
このアイスクリーム屋さんは「かず」の学習のために作った課題です。
1〜10までしっかり数えられるようになったら、次のステップとして、具体物を1対1対応で揃えていくことや、足し算の基礎として数を合計することに簡単に取り組めるように作ってあります。
まだ数字が書けない子には、数字のシール等も用意してあげるといいですね
療育者とお子さんが交互にアイスクリーム屋さんのお客と店員になり、注文します。
注文を聞きながらアイスクリームを用意するのではなく、まず、注文書に記入します。
注文の受け方と注文書の書き方は初めの一回だけ、療育者が店員になって見本を見せます。
しっかり店員さんとお客さんになってやりとりをすると、コミュニケーションスキルの獲得にもつながります
最初に容器を選んでもらいます。
私は、容器の種類によって、入るアイスクリームの上限を決めていました。
カップは10個まで、コーンは6個まで注文OKという感じです。
課題としては無駄に複雑になっているようですが、小道具が多少あった方が、ごっこ遊びは楽しくなります。
それからアイスクリームの注文を聞きます。
1種類につき3個まで頼めます
実際のアイスクリーム屋さんでは「何個」という頼み方はしませんが……1個=1スクープのイメージです
注文を聞いてシールを貼ってもらい、全部聞き終わってから、各アイスの個数と合計を書き入れます。
足し算ができなくても大丈夫。
シールを1,2,3,4……と数えれば合計がわかります
注文通りにアイスクリームを掬って完成です
療育者がお客の時は、お子さん(店員)が注文を聞いて注文書を書きます。
療育者が店員の時は(見本を見せる場面を除く)、お子さん(お客)に注文書に記入して渡してもらいます。
私は「お勉強」としてこのアイスクリーム屋さんごっこを提示していたので、子どもたちも自分が、どちらの立場でも注文書をまとめることを理解していましたが、お子さんによってそのあたりの融通が難しかったら、「店員役が注文書に記入」と統一してもいいと思います。
慣れてきたら応用として、有料バージョンもあります。
まだ本格的にお金の学習をする段階ではないので、簡単にすべて100円にしてお金が入らない時と同じ処理でできるようにしています。
でも100円が10個集まると1000円というのは、この段階のお子さんにはまだ難しく……1つ10円でよかったと反省しています。
アイスクリームに見立てているカラフルな玉は100円均一の手芸コーナーで売っています。
アイスクリーム屋さんの土台は、段ボールに、小さめの紙コップを半分くらいの高さに切って貼っています。
カップ・アイスクリーム掬い(計量スプーンです)も100均です。
コーンは家にあった紙袋を巻いて作っています。
中にも紙を詰めて上げ底にしてあります。
しかも、工夫して面白く作れば、子どもたちは自ら、繰り返し取り組んでくれます
このアイスクリーム屋さんは「かず」の学習のために作った課題です。
1〜10までしっかり数えられるようになったら、次のステップとして、具体物を1対1対応で揃えていくことや、足し算の基礎として数を合計することに簡単に取り組めるように作ってあります。
まだ数字が書けない子には、数字のシール等も用意してあげるといいですね
療育者とお子さんが交互にアイスクリーム屋さんのお客と店員になり、注文します。
注文を聞きながらアイスクリームを用意するのではなく、まず、注文書に記入します。
注文の受け方と注文書の書き方は初めの一回だけ、療育者が店員になって見本を見せます。
しっかり店員さんとお客さんになってやりとりをすると、コミュニケーションスキルの獲得にもつながります
最初に容器を選んでもらいます。
私は、容器の種類によって、入るアイスクリームの上限を決めていました。
カップは10個まで、コーンは6個まで注文OKという感じです。
課題としては無駄に複雑になっているようですが、小道具が多少あった方が、ごっこ遊びは楽しくなります。
それからアイスクリームの注文を聞きます。
1種類につき3個まで頼めます
実際のアイスクリーム屋さんでは「何個」という頼み方はしませんが……1個=1スクープのイメージです
注文を聞いてシールを貼ってもらい、全部聞き終わってから、各アイスの個数と合計を書き入れます。
足し算ができなくても大丈夫。
シールを1,2,3,4……と数えれば合計がわかります
注文通りにアイスクリームを掬って完成です
療育者がお客の時は、お子さん(店員)が注文を聞いて注文書を書きます。
療育者が店員の時は(見本を見せる場面を除く)、お子さん(お客)に注文書に記入して渡してもらいます。
私は「お勉強」としてこのアイスクリーム屋さんごっこを提示していたので、子どもたちも自分が、どちらの立場でも注文書をまとめることを理解していましたが、お子さんによってそのあたりの融通が難しかったら、「店員役が注文書に記入」と統一してもいいと思います。
慣れてきたら応用として、有料バージョンもあります。
まだ本格的にお金の学習をする段階ではないので、簡単にすべて100円にしてお金が入らない時と同じ処理でできるようにしています。
でも100円が10個集まると1000円というのは、この段階のお子さんにはまだ難しく……1つ10円でよかったと反省しています。
アイスクリームに見立てているカラフルな玉は100円均一の手芸コーナーで売っています。
アイスクリーム屋さんの土台は、段ボールに、小さめの紙コップを半分くらいの高さに切って貼っています。
カップ・アイスクリーム掬い(計量スプーンです)も100均です。
コーンは家にあった紙袋を巻いて作っています。
中にも紙を詰めて上げ底にしてあります。
2018年09月01日
「いつまでやるの?」「あと何問?」がわかってモチベーション持続!ミニはた立て
プリントの問題を解き、ママや先生に大きなはなまるをもらうのも、もちろん楽しい学習ですが、時には、紙の上ではなく耳と口を使って、聞いたことを復唱したり、問題に答えたりするやりとりも、小さなお子さんには大切なお勉強です。
特に発達障害のお子さんは、視覚理解(見てわかる)に比べ聴覚理解(聞いてわかる)が苦手なタイプが多いと言われています。
そのため、視覚支援(見てわかるように提示する)の大切さや有効性がだんだんと認知され、いろいろな場所でよく工夫されたわかりやすい環境設定や掲示が提供されるようになってきました
もちろん、苦手なことはそういうフォローを受ければいいのですが、ちょっとずつ練習して「できる」部分を広げていくことも、お子さんにとって大きな助けになります。
私は幼児〜低学年くらいのお子さんの個別療育では「聞き取り」の問題に、毎回数分でも取り組んでもらうようにしていました。
人の話を聞けることは、必ず、多くの場面で役に立つ力だからです。
一口に「人の話を聞ける」と言っても、実際には、集中力や言葉からイメージする力、記憶力、語彙力等さまざまな力が必要ですから、「聞き取り」の問題もいろいろな出し方をするのですが、その中でも口頭のやり取りだけで完結してしまうものについては、大体このはた立てを出して進めていました。
見ての通り、@〜Eまでのシールが貼ってあるスポンジが入った小さめのタッパーです。
「6番までやるよ」と言ってこの箱を出し、
1問正解する度に、旗のピックを渡していくだけです。
100円均一で手に入るもので簡単に作れますので、ぜひ一つ作って使ってみてください。
一回作るといろいろな課題に使えます
いれものはプラスチックのタッパー等でもいいですし、紙箱や缶等、なんでもです。
旗をさす白い部分は、メラミンスポンジを使っています。
カッターナイフで簡単に好きな大きさ・形にできます。
写真のものはさす場所を指定していませんが、お子さんによっては、色を付けたり〇を書いたりして、旗をさす場所をわかりやすくしてあげる必要があるかもしれません。
このスポンジ部分は消耗品と割り切って、穴が大きく開いてきたら取り替えます。
下半分は段ボールを数枚重ねて折り紙で包んだものを敷いています。
厚みが全部メラミンスポンジだと深くささりすぎて、旗がかっこよく並ばないので、底上げ用です。
数字は、これは事務用品の丸シールを使っていますが、普通の紙をのりやボンドで貼ることもできます。
色や柄のついた紙で、ピックをさす場所だけ穴あきにして全面覆っても見やすいかもしれません
旗はお弁当用のピックです。
お子さんそれぞれに、好きな配色があったり、その日の気分に合わせて並べたりしたいみたいで、「先生、次は赤ね」等リクエストしてくれることもあり、問題の数ピッタリのピックを用意するのではなく、たくさんまとめて持っていました。
ちょっとしたことでも、自分で選べるって楽しいことですよね
このピックはシンプルなデザインなので、ちょっと具体物を操作して数を確認したい時などにも重宝しました。
もちろん、お子さんの好みに合わせたピックを使うのも
やりたい問題の数に合わせて、箱の大きさや数字の配置等を変えてください。
とても単純な仕掛けですが、口頭で繰り返し問題を出され続けるのは苦痛に感じるお子さんもいます。
この小さい箱が手元にあって、1問終わる度に旗をさせる。
それだけのことで、5問でも、6問でも、10問でも「さあこい!」「がんばるぞ!」「次も正解するぞ!」という気持ちが持てるのです
小さなお子さんが、こういうほんのちょっとした承認を素直に受け止めて、次へ次へとどんどん頑張っていく姿には、いつも本当に感心します
特に発達障害のお子さんは、視覚理解(見てわかる)に比べ聴覚理解(聞いてわかる)が苦手なタイプが多いと言われています。
そのため、視覚支援(見てわかるように提示する)の大切さや有効性がだんだんと認知され、いろいろな場所でよく工夫されたわかりやすい環境設定や掲示が提供されるようになってきました
もちろん、苦手なことはそういうフォローを受ければいいのですが、ちょっとずつ練習して「できる」部分を広げていくことも、お子さんにとって大きな助けになります。
私は幼児〜低学年くらいのお子さんの個別療育では「聞き取り」の問題に、毎回数分でも取り組んでもらうようにしていました。
人の話を聞けることは、必ず、多くの場面で役に立つ力だからです。
一口に「人の話を聞ける」と言っても、実際には、集中力や言葉からイメージする力、記憶力、語彙力等さまざまな力が必要ですから、「聞き取り」の問題もいろいろな出し方をするのですが、その中でも口頭のやり取りだけで完結してしまうものについては、大体このはた立てを出して進めていました。
見ての通り、@〜Eまでのシールが貼ってあるスポンジが入った小さめのタッパーです。
「6番までやるよ」と言ってこの箱を出し、
1問正解する度に、旗のピックを渡していくだけです。
100円均一で手に入るもので簡単に作れますので、ぜひ一つ作って使ってみてください。
一回作るといろいろな課題に使えます
いれものはプラスチックのタッパー等でもいいですし、紙箱や缶等、なんでもです。
旗をさす白い部分は、メラミンスポンジを使っています。
カッターナイフで簡単に好きな大きさ・形にできます。
写真のものはさす場所を指定していませんが、お子さんによっては、色を付けたり〇を書いたりして、旗をさす場所をわかりやすくしてあげる必要があるかもしれません。
このスポンジ部分は消耗品と割り切って、穴が大きく開いてきたら取り替えます。
下半分は段ボールを数枚重ねて折り紙で包んだものを敷いています。
厚みが全部メラミンスポンジだと深くささりすぎて、旗がかっこよく並ばないので、底上げ用です。
数字は、これは事務用品の丸シールを使っていますが、普通の紙をのりやボンドで貼ることもできます。
色や柄のついた紙で、ピックをさす場所だけ穴あきにして全面覆っても見やすいかもしれません
旗はお弁当用のピックです。
お子さんそれぞれに、好きな配色があったり、その日の気分に合わせて並べたりしたいみたいで、「先生、次は赤ね」等リクエストしてくれることもあり、問題の数ピッタリのピックを用意するのではなく、たくさんまとめて持っていました。
ちょっとしたことでも、自分で選べるって楽しいことですよね
このピックはシンプルなデザインなので、ちょっと具体物を操作して数を確認したい時などにも重宝しました。
もちろん、お子さんの好みに合わせたピックを使うのも
やりたい問題の数に合わせて、箱の大きさや数字の配置等を変えてください。
とても単純な仕掛けですが、口頭で繰り返し問題を出され続けるのは苦痛に感じるお子さんもいます。
この小さい箱が手元にあって、1問終わる度に旗をさせる。
それだけのことで、5問でも、6問でも、10問でも「さあこい!」「がんばるぞ!」「次も正解するぞ!」という気持ちが持てるのです
小さなお子さんが、こういうほんのちょっとした承認を素直に受け止めて、次へ次へとどんどん頑張っていく姿には、いつも本当に感心します
2018年08月30日
繰り上がり・繰り下がり計算の基礎を養うカードゲーム☆10になるしんけいすいじゃく☆
八月も残り2日になりました
地域によってはすでに二学期がスタートしましたね。
1年生は、二学期に算数で「繰り上がり」「繰り下がり」の計算を学習します。
今は多くの教科書で「さくらんぼ計算」を使って計算の仕方を学ぶようです。
私が1年生の時にはこの「さくらんぼ計算」を習った記憶がありません。
この30年の間に広まった教え方なのでしょうか。
とてもわかりやすくていい方法だと思います。
この「さくらんぼ計算」でもそうですが、繰り上がり・繰り下がりの計算では足して10になる組み合わせが土台になります
そこで、繰り上がり・繰り下がりの計算を習う前のお子さんや、習ったけれど難しさを感じているお子さん、はたまた、数を数えられるようになり、合成・分解に興味を持ち始めたお子さんにもおすすめなのが、
10になるしんけいすいじゃく
トランプの神経衰弱は、きっと多くの方が遊んだことのある定番のゲームですよね。
伏せて置いた札を2枚めくり、同じ数が出たら当たり!……ですが、この「10になるしんけいすいじゃく」では、その名の通り、合わせて10になるペアをめくれば当たりです。
それでは2枚めくってみましょう
おっ
やったね、当たり〜ゲット
これだけです。
とてもシンプルなゲームですし、神経衰弱をベースにしているので、初めての子でもルールがわかりにくいということはないと思います。
カードは、トランプでももちろんできるのですが(10〜13とジョーカーは除きます)
この数はあといくつで10になるのか
を意識しやすくするため、黒丸●と白丸○で1〜9を表現しています。
当たりになる組み合わせは5種類ですね。
基本的には普通の神経衰弱と同じルールで進めます。
カードは1〜9×4セット=36枚で用意するのが、1対1のゲームではちょうどいいかと思います。
人数が増える時は2セット増やして54枚でもいいかもしれませんね。
(偶数セットにしないと、5が余ります。)
お子さんの記憶力等の状況に合わせて、療育者は常に1回のプレイで交代(当てても続けてめくらない)等のハンデを設ける場合もありました。
このカードは、下の写真のように黒丸や白丸を並べた表を作ってプリントアウトし、厚紙にベターっと貼りつけて乾いたら切っただけの簡単なものです。
私は、丈夫そうな紙袋が家にあったので、それを開いて貼りました
のりでピッタリ貼り合わせるので、コピー用紙と紙袋でも、ちょっとシャッフルしたりめくったりして遊ぶのには十分な強度になりました
PDFダウンロード
https://drive.google.com/open?id=1JrDkhiHvV2KHmv7aMMphQ51aGsv2QTUT
10になるペアを作ることに慣れたらトランプで遊ぶのもいいと思います。
繰り上がり・繰り下がりの計算を学習したお子さんには、カードの種類を増やして10以外のいろいろな数を当たりにするゲームもできそうです。
例えば……6から14(10は除く)のカードで引き算をして5になるしんけいすいじゃくとか
いろいろ考えられますね。
ぜひ、お子さんの興味関心や学習課題に合わせたオリジナルゲームを作って、楽しく遊んでみてください
地域によってはすでに二学期がスタートしましたね。
1年生は、二学期に算数で「繰り上がり」「繰り下がり」の計算を学習します。
今は多くの教科書で「さくらんぼ計算」を使って計算の仕方を学ぶようです。
私が1年生の時にはこの「さくらんぼ計算」を習った記憶がありません。
この30年の間に広まった教え方なのでしょうか。
とてもわかりやすくていい方法だと思います。
この「さくらんぼ計算」でもそうですが、繰り上がり・繰り下がりの計算では足して10になる組み合わせが土台になります
そこで、繰り上がり・繰り下がりの計算を習う前のお子さんや、習ったけれど難しさを感じているお子さん、はたまた、数を数えられるようになり、合成・分解に興味を持ち始めたお子さんにもおすすめなのが、
10になるしんけいすいじゃく
トランプの神経衰弱は、きっと多くの方が遊んだことのある定番のゲームですよね。
伏せて置いた札を2枚めくり、同じ数が出たら当たり!……ですが、この「10になるしんけいすいじゃく」では、その名の通り、合わせて10になるペアをめくれば当たりです。
それでは2枚めくってみましょう
おっ
やったね、当たり〜ゲット
これだけです。
とてもシンプルなゲームですし、神経衰弱をベースにしているので、初めての子でもルールがわかりにくいということはないと思います。
カードは、トランプでももちろんできるのですが(10〜13とジョーカーは除きます)
この数はあといくつで10になるのか
を意識しやすくするため、黒丸●と白丸○で1〜9を表現しています。
当たりになる組み合わせは5種類ですね。
基本的には普通の神経衰弱と同じルールで進めます。
カードは1〜9×4セット=36枚で用意するのが、1対1のゲームではちょうどいいかと思います。
人数が増える時は2セット増やして54枚でもいいかもしれませんね。
(偶数セットにしないと、5が余ります。)
お子さんの記憶力等の状況に合わせて、療育者は常に1回のプレイで交代(当てても続けてめくらない)等のハンデを設ける場合もありました。
このカードは、下の写真のように黒丸や白丸を並べた表を作ってプリントアウトし、厚紙にベターっと貼りつけて乾いたら切っただけの簡単なものです。
私は、丈夫そうな紙袋が家にあったので、それを開いて貼りました
のりでピッタリ貼り合わせるので、コピー用紙と紙袋でも、ちょっとシャッフルしたりめくったりして遊ぶのには十分な強度になりました
PDFダウンロード
https://drive.google.com/open?id=1JrDkhiHvV2KHmv7aMMphQ51aGsv2QTUT
10になるペアを作ることに慣れたらトランプで遊ぶのもいいと思います。
繰り上がり・繰り下がりの計算を学習したお子さんには、カードの種類を増やして10以外のいろいろな数を当たりにするゲームもできそうです。
例えば……6から14(10は除く)のカードで引き算をして5になるしんけいすいじゃくとか
いろいろ考えられますね。
ぜひ、お子さんの興味関心や学習課題に合わせたオリジナルゲームを作って、楽しく遊んでみてください