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2024年09月16日

猫の腎臓病としぃちゃんのこと

管理人のゆうすけです。
このブログを読んでいる人で、猫を飼おうかと思っている人はいませんか。
そういう方に、ひとつだけ有意なアドバイスをしておきます。

やめておきなさい。猫は飼わない方が良いですよ。

管理人宅には5匹の猫がいましたが、じつは先日、いちばん古参のしぃちゃんが天に召されました。
2008年頃からいるはずなので、たぶん享年16歳。飼いネコとしては平均的な寿命ですが、飼い主としては20年でも30年でも生きていて欲しいと思うので、平均寿命という言葉には何も意味は無いです。

今年(2024年)の8月ごろから慢性腎臓病が悪化して、急速に痩せてきたので、病院で皮下点滴などの治療を受けていました。
8/13に血液検査をした際のBUNが140以上。絶望的な数値でした。
BUN(血液尿素窒素)は腎臓の機能を評価する指標として用いられており、猫のBUNの正常値は8〜30程度です。
1週間ほど継続して点滴を続け、数値的には140→130→101と下がるものの、劇的な変化はなく食欲も減退傾向が続き、体重も落ちていきました。
半年以上前から加齢による老化ははっきりしていましたが、食欲も歩行状態も通常範囲だったので、予想以上に腎臓の悪化が進んでしまったようです。
ほとんどの猫に言えることですが、高齢になるほど腎臓病にかかる割合は高くなります。
猫はもれなく腎臓病になる、といってもいいかもしれない。
そして、慢性腎臓病は現在の医療科学では完治しません。
数年後に画期的な猫の腎臓病処方薬が出るはずですが、治すのではなく、燃え広がるのを留める薬です。
腎臓は一度機能が失われるとほとんど回復しない臓器なのです。

猫の慢性腎臓病が進行した場合、若い猫ならば皮下点滴や投薬などで余命を延ばすことも可能です。
しかし、16歳の猫にそれが可能かといえば、難しいと言わざるを得ない。
人間にすれば80歳以上の後期高齢者を想像してみてください。
ただし、皮下点滴などで脱水を抑えてやらないと、確実に死に向かいます。
猫は自分で治療の継続や中止を申し出ることはできません。飼い主の責任においてそれを判断しないといけない。
冒頭に言ったように、猫は飼わない方が良いです。
人より遅く生まれ、人より先に老いて死んでゆきます。
人と異なる時間を生きるものと、共に生きるということは、必ず避けられない死別を迎えます。
そしてその死の選択をするのは飼い主自身です。

管理人は、体重の減少傾向が止まらないことと、自力で食事をとることが難しくなった時点で、皮下点滴を止め、全ての治療行為を終了しました。
食事はできなくともまだ水を飲むことは出来るので、その介護をしてやりながら、ゆっくりと衰えてゆくのを見守りました。
全ての動物は、老いて衰えてゆくときは、水だけで自ら蓄えた脂肪や筋肉を燃やしていきます。
個体によりますが、1〜2週間の間に蝋燭の灯りが燃え尽きるように命を閉じます。
無理に点滴を続けると、逆に肺に輸液が溜まって苦しめる結果になります。

某日の未明、しぃちゃんはこの世を去りました。
自分がしてきたことに後悔がないかと問われれば、それはわからない。
もっとできたことがあっただろうとも思う。
猫を飼って後悔したかと問われれば、それは全く無い。
いまはただ悲しい気持ちで溢れているけれど、後悔はない。
一緒に暮らした16年は、かけがえのない時間だった。ただ幸福だった。
しぃちゃんに感謝している。ありがとう。いつまでも大好きだよ。
DSC00280 (2).JPGIMG_1157.JPG
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posted by ゆうすけ at 14:08 | TrackBack(0) | ペット
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銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコンコピーライトマーク卵酒秋刀魚さん。
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