「エイリアン」の1作目は1979年公開なので、なんと45年も続いているご長寿シリーズなのです。
「エイリアン ロムルス」 2024年公開 SFホラー映画 『エイリアン』シリーズのスピンオフ映画 フェデ・アルバレス監督 リドリー・スコット製作 |
「SFは絵だねえ」というのは有名な言葉ですが、「エイリアン」に関してはまさにその通りです。
HRギーガーというスイス人の画家がデザインしたクリーチャーが圧倒的な印象だったので、現在までシリーズが続けられています。
今作は、第1作と第2作の間に入るエピソードです。
1作目のあと、回収されたエイリアンを宇宙ステーションで実験していたら大惨事になり、そのステーションは廃棄。その後、植民星で暮らしているヤンチャな連中が、星から脱出するためにその廃棄ステーションをっ勝手に使おうとして乗り込んだら、再び大惨事に・・・というお話。
映画の出来はそれほど悪くは無いんだけど、いかんせん二番煎じ。新しい驚きとか恐怖とかは湧いてきません。
エイリアンの成長過程も皆さんご存知なので、予定調和的なホラーとなります。
副題の「ロムルス」というのは映画内では廃棄宇宙ステーションの船名ですが、もとは伝説上のローマの建国者の名前です。 軍神マルスの子で双生児の兄で、弟のレムスとともに 狼に育てられ、協力してローマを建設したが、のちに争ってレムスを殺した、という人物。
いちおう最後まで観ると、暗喩なんですね、ああそうですか、となります。
「エイリアン」シリーズは、たぶんこれからもしつこく作られると思いますが、管理人的には1作目と2作目だけ観ておけばOKです。
プレデターと戦ったりするやつは、ほんとに見なくていいからね。