(3) 逃げ出す.(4) 〈秘密などが〉漏れる, 知れてしまう.
というような意味がある「ゲット・アウト」ですが、映画のタイトルでもあります。
監督は最新作で「NOPE」を撮っているジョーダン・ピール。
彼の監督第1作が「ゲット・アウト」です。
「Get Out] 2017年製作/104分/アメリカ 脚本・監督ジョーダン・ピール |
アフリカ系アメリカ人の写真家クリス君が、白人の彼女ローズの実家へ招待されて、いろいろ歓迎されるんだけどなんか居心地が悪いなあ・・・という感じで物語が始まります。
あらすじを書くとネタバレになるし、ジャンルも伏せておいた方が良いと思うので書きません。
何も知らずに見ていただくのがいちばん楽しめると思います。
じつはこの作品、第90回アカデミー賞で脚本賞を獲っています。脚本もジョーダン・ピールが書いているので、恐るべき才能です。
管理人はブルーレイを借りて見たのですが、本編のオマケとして、特典映像が入っています。
予告編とか未公開シーンとかアナザーエンドなどが入っているアレです。
他の作品でもだいたい入っていますが、管理人はこういうオマケがあまり好きじゃない。
せっかく本編が面白かったのに、わざわざ舞台裏とかNGカットを見せて、興ざめにする意味が分からない。
この映画、本編がやたら面白いので、もうそれで満足だったのですが、「せっかくだから」ということでオマケも見てしまった。
ちょっと驚きました。特にアナザーエンドと、本編の副音声に入っている監督自身のコメンタリー。
アナザーエンドが変更された理由は、監督のコメンタリーを聴くと分かります。
そのコメンタリーが、今まで聴いた中で一番面白い。
ちょっとだけ聴くはずが、結局まるまる全部聴いたので、映画を2回見たことになります。
あらかじめ書いておきますが、コメンタリーは冒頭からネタバレしますので、初回は普通に見てください。
そのうえで、映画製作や脚本の構造などに興味がある「映画好き」な人には、このコメンタリーを聴くことを強くお勧めします。
なんか映像学科の講義みたい。ものすごく勉強になる。すっごい得した気がする。
映画をレンタル店で借りて観ると、たまには良いこともあるよってお話でした。