お待たせしました、「潮が舞い子が舞い」第4巻、堂々の発売です。阿部センセイ、ありがとう。
冒頭のセリフは大垣内さんのものです。これまではそれほどエキセントリックなキャラではないと思っていましたが、今回いろいろと露見しました。いつもは一緒にいる中畔さんがフミフミ言って騒いでいますが、実は大垣内さんもたいがいな人でした。こいつらとつるんでいる小笠原がいちばん偉いな。尊敬するぜ!
今回はオタク女子会の柿境さんご一行のエピソードが無いのが残念ですが、ガリ勉グループの男子会がありました。女性作家が男子グループの会話劇をやろうとすると、わりとテンプレートなやりとりになりがちなんですが、さすがは阿部センセイ、それぞれのキャラにちゃんと正しく反応させている。すでに脳内に彼らが住んでいる町が存在していて、ときどき神様視点で覗きに行っては記録しているみたいです。楽しいでしょうね。マンガに描かなかったような細かくて楽しいエピソードや、ちょっと泣けるシーンも神様はご覧になってるはずです。神様がうらやましいですよ。
余談ですが、34話の冒頭と、44話に出てくる「団地でじじいと幼女がモメる漫画」というのは、大友克洋の「童夢」です。そのあとに出る「パキった族が高速道路でジジイみたいな男児とモメるやつ」は、言うまでもなく「AKIRA」です。枇杷谷さん本格派なので大友克洋はマストですね。お店で何気なく施川ユウキの「バーナード嬢曰く」読んでるし。漫画ガチ勢だよ。
ということで、はるばると4巻まで読み進めると、どの子も愛しくてたまらんですよ。
今度生まれ変わったらこの学校に行こう。
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