2017年の夏の甲子園で最も活躍し、評価を高めた甲子園1大会6本塁打の記録を作った広島広陵の中村奨成。
とかく清宮幸太郎が、ドラフトの大きな目玉と言われていますが、夏の大会準優勝校の捕手、二塁への送球タイムが最速1秒75。
遠投120m、 50m6秒、通算38本塁打と走行打3拍子揃った選手です。
捕手としての希少性と、身体能力が高い分、内外野にコンバートできる点もプロとしては指名しやすい点。
実際プロのスカウトのコメントを見る限りでは、捕手としてだけでなく、将来的なコンバートも考えている内容もちらほらありました。
様々なポジションにコンバートできる可能性があるのは清宮にはない魅力です。

有力な高校生捕手の猪田和希(神戸国際大附)、古賀悠斗(福岡大大濠)、福永奨(横浜)が大学・社会人に進む影響で相対的に評価が高まっているのもポイントが高い理由です。
ただ打撃が高校卒業後、即プロで通用するかは微妙なところです。
技術的に完成度が高い、清宮や増田と比べるとプロでは苦戦する可能性が高いと思います。

ただ、フォロースローの大きいスイングは魅力で、プロに慣れてくれば増田以上に長打力のある選手になる可能性は秘めています。

右打ちの中・長距離砲は現在のプロ野球では希少なため、複数の球団が1位指名するでしょう。
キャッチャーの獲得育成についてはどの球団も是非欲しいところなので、今年のプロ野球のもうひとつの大きな話題となるでしょう。