スカウトマンはまず、プロ野球選手として活躍できるかどうかを見極めます。
ではスカウトマンは、選手を見るうえで、どんなところに着目しているのでしょうか?
そのポイントはポジションによって異なります。
たとえばピッチャーは、投げるボールのスピードやキレ、コントロール、スタミナ、精神力などをチェックします。
球の速さや伸び、変化など、バッターを打ち取るための能力をどれだけ備えているか、ランナーとの駆け引きや守備がどれだけできるか、試合や練習を通して細かく調査します。
一方、バッターの場合は、逆にバットを振るスピードやパワー、フォームといった打撃要素が着目されます。
バットを振るスピードが速く、打球が速い選手や、変化球をうまく捉える技術などをチェックします。
また、投手よりも守備をする機会が多いこともあり、より守備力も見られます。
体がしなやかでどんな場面にも柔軟に対応できる選手が求められます。
こういった厳しいチェックを受けたうえで、選ばれた選手のみが指名されるのがドラフト候補です。
甲子園などの舞台で活躍した選手はもちろんのことですが、そうでない選手はこうしたスカウトマンたちの手によって選ばれ、そしてドラフト候補として指名を受けて晴れてプロ野球選手になることができるのです。
今年のドラフト候補は打者中心の指名になると予想されています。
どのような展開で指名がされ、2018年は各球団がどんな新人を獲得しているのか楽しみです。