上京直後、組み立て配線工として働いていた時、またまた大失敗です。
昼食には、出前をとっていました。
食べ物の名前は初めて聞くものばかりです。
周りの注文を見聞きしながら覚えていこうと考え、真似をする事に決めこみました。
初日は、天丼、ラーメン、チャーハン、焼飯と、みんなが注文するのを聞き、唯一知っているメニューで、焼飯を注文。
その日は、無事に何事も起こりませんでした。
翌日、例によって皆なが注文をした後、中身は知らないけど、しゃれた名前なのでチャーハンを注文。
みんなが取った後に残った物が、チャーハンだろうとの考え。
待っていると、残っているのは前日と同じ焼飯。
「誰か注文を間違えた人はいませんか!?」と大声で聞きました。
誰も間違えていないとの事。
「君、何を注文したのだ?」と聞かれたので、
「誰か注文を、間違えているはずです。私は間違いなく、チャーハンを注文したのですが、焼飯しか残っていないんです!」
みんなが、食べ物を一斉に吹き出してしまいました。
「この男、笑わせてくれるではないか!」と今なら言えますが、当人は何んで笑われたのか、皆目見当がつきません。
訳を聞くと怒られ「お前、それでも日本人か?」と言われた時には頭に来て、むかつきました。
当時はパスポートを携えての身分で、沖縄人が一番聞きたくない言葉で切れる瞬間。
しかし、そこは忍々の人生修行の場。
焼飯とチャーハンは、同じだったのでした。
カラスの、白け鳥!
失敗談には事欠かず、西武新宿線の「田無」に用事が有り、切符売り場で「デンブ」ください、と言うと怪訝な顔をされ、ニタッとした後、そんなものは無いと、そっけない返事。
からかわれているような気がし、田舎っぺ根性ふつふつ、むらむら。
二言、三言やりあいましたが、読み方が「たなし」だと言われ、開いた口が、塞がりません。
日本国教育を受けた人がいきなりこの二文字を見せられ、たなし、と読む人はいるのかな?
以後、地名や人名には注意をするようになりました。
恥は、かけばかくほど、度胸が付きます。
大いに、恥はかきましょう。
罪のない恥を・・・・
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